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死後の猫カフェ  作者: 34
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第五話 帰路

森の中を三匹の猫が颯爽と走り抜けていく。あちこちに落ちている木の実や落ち葉、土を破って出てきた木の根をものともせず、跳ねるように木々の間を走り抜けている。


「全く、少しは、手加減、してくださいよ そんなに、外を、走ったことも、ないんですよ?」

「十分手加減してるだろ?ミケ?ちゃんとしゃべれてるしな」

「こんな、途切れ、途切れに、なって、ますけど?もう、少し、ゆっくり、行っても、いいんじゃ?」

「いいじゃねえか、久しぶりの運動だ」

「...普通、久しぶりなら、もう少し、ゆっくり、走りませんか?」

「ほんと、相変わらず周りを見ませんね」

「なんか言ったか?フク?」

「...何も、言ってませんよ」

「...お、そろそろ森が途切れそうだぞ」

「ようやく、止まれ、そう、ですね」


最初にレオ、次にミケ、フクの順番で森を抜けたところで走るのをやめて、その先を見つめる。


「街...か?」

「街...ですね しかも...生きていた頃に住んでいた街...」

「......行きますか?レオさん、ミケさん」

「...俺はいいや 行ってもどうしようもないしな 確か幽霊は生きてる奴には見えないもんなんだろ?」

「見える方もいるようですけどね 見えない方のほうが多いと思いますよ」

「じゃあ俺の飼い主は無理だな あれが見えるとは思えねえ ま、お前らが行くっていうならついてくけどな」

「僕はいいですかね やっぱり僕の飼い主も見えないでしょうし 見えたら見えたで驚かしてしまいますしね」

「お前のところの飼い主なら見えるんじゃねえか?すげえいい奴だし」

「どうでしょうかね 気になるような気もしますが... フクさんはどうですか?」

「おれもいいかなあ...戻るのもめんどくさいですし」

「お前って実は結構めんどくさがりだよな?」

「バレました?」

「俺の目を誤魔化せるとでも思ったか?」


そう言って三匹は笑った。そしてレオの

「じゃ、行くか」

の言葉で街に背を向けてまた森の奥へと入っていった。

帰るまでの途中で気まぐれに昼寝をしながら。

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