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隣国の遣い

マイペース更新

聞き覚えのある声が聞こえた。

「...様!魔王様!」

どうやら今度は本当に居たらしい。

夢ではない。

「...すまない。朝は弱いんだ...あと少し...寝かせてくれ...セリル...」

「ダメです。魔王は早起きして一番最初に仕事に取り掛からなきゃ行けないんじゃないですか?」

セリルが私の体をゆさゆさと揺らす

「...分かった分かった起きるから揺さぶるな...」

そういいベットから起き上がる。

自分で言うのもなんだがこれは魔王として良いのだろうか。

正直起きた時の朝の気だるさは克服できない気がする。

…毎朝起きたらやることがある。

精神を統一させること。

私たち魔族は魔力という概念がある。

この魔力はどの魔族にもある。

人間にもあるが少し劣るらしい。

私はハーフだが魔王の血縁を色濃く受け継ぎ優秀な体へと育った。

使えば減る。

使用用途は魔法とか錬金、そういう類のもので消費する。

血縁からか魔力の貯蓄量は多いがそれ故に貯めなければならないのは必然。

毎朝魔力を高めるために精神を統一させて魔力補給をする。

椅子に座る。

目の前には身支度用の鏡。

少し髪が乱れているが今は気にしない。

精神統一は至って普通。

心を落ち着かせるのみ。

目を瞑る。

1秒1秒を身に刻む。

見えない視界に暗闇が映る。

その暗闇になにかが見えた気がした。

誰だ...人間...魔族...?

...何も考えてはいけない。

精神統一を続ける。

心を無にして不動を保つ。

部屋に静寂が続く。

目を開ける。

「...よし。おはよう。」

「はい。おはようございます。」

軽くお辞儀をするセリルが目に映った。

セリルは一般的なメイド服を身につけている。

黒い髪にショートヘアー。

長いスカートのメイド服だ。

...彼女は形からはいるタイプだったな。

「朝の集会まではどのくらい時間がある?」

「あと1時間ほど。」

「分かった。身支度をしてから昨日の宴の片付けをする。その後は普通に集会をして今日やることを決める。」

「分かりました。身支度、お手伝いします。」

そう言ってお辞儀する。

私の部屋は昔から変わっていない。

追加するものがないからなのだが。

セリルも何がどこにあるかを把握している。

「紅茶を頼めるか?」

「分かりました。」

紅茶を用意して貰う間に髪を整える。

腰くらいまである黒色の長い髪。

毛先は赤くなっている。

くしを使って後ろの方の髪を整えていく。

髪は結ばない。

理由は母もそうだったからだ。

母を忘れまいとこの髪型にしている。

何かと髪型を変えるのも時間の無駄だからというのもある。

前髪は全て流さずに少しだけ整える。

魔王は外見も重要視しないといけない。

だらしない魔王なぞ見るに堪えないからな。

...朝の私はあまり見せられるものでは無いが。

そうこう考えている間にセリルが紅茶を入れて持ってきた。

「どうぞ、いつも飲んでる紅茶で良かったのですよね?」

「もちろんだ。ありがとう。」

特に変わった紅茶でもなく昔から飲んでいるものだ。

初心忘るべからず。

という訳では無いがなんだかこの紅茶に慣れてしまって他のをあまり飲もうとしなくなった。

慣れ親しんだ味というものは心を落ち着かせる。

「私の礼装はどこだ?しばらく出していないから忘れてしまった。」

それは私の父が魔王になった時に着ろ、と言われて貰った特注品だ。

臙脂色、黒を帯びた深く艶やかな紅色をしているドレス。

胸元は白い花の形をした模様が入っている。

それでいて戦闘用でもある

ドレスの大多数がどこか体の部位が出ていたりする。

それを補うために魔族の技術をもって開発したローズルビーという硬い結晶で肩当ての兵装を加工し着色したものがドレスにつけてある。

硬度は固くダイヤモンドと同等。

タイツは破れにくい加工を施してある。

そしてヒール。

特に何もない一般的なヒールを履いている。

戦うとなれば私の魔術錬金で武具に出来る程度だ。

...まずヒールを履いて戦うことはないが。

それに、魔王ともなれば狙われることもある。

それを考えると攻撃を受けることより攻撃を流す方が死なずに済む。

流すのには技量がいるがわたしにはその技量がある。

鎧は重いしな。

私が魔王ではなかったら鎧なのだが。

「そちらでしたら倉庫に収納していますので直ぐにお持ちします。失礼します。」

礼儀正しく扉を閉めて廊下を走っていく音が聞こえた。

身支度はできた。

あとは礼装を待つだけなのだが...。

「...誰だ?さっきから見てるのは知っている。普通なら覗き見は即処刑だ。姿を見せろ。」

魔力を感じていた。私とセリル以外の何者かの魔力あった。

「まあ...魔王様にはさすがにバレますわな。」

ベッドの下から誰かが出てくる。

なんでベッドから…?

「うわ...そこにいたのか...気持ち悪いな...」

「いやまて、不可抗力なんだ。」

出てきたのは黒い服を身にまといフードを被った女らしきものだった。

「そこから出てきて覗きをした上に魔王の下着姿を見て不可抗力と。女といえど躊躇はしない。罰は全身の皮を剥ぐのがいいか?斬首でもいいぞ。永遠に牢屋に入れて拷問でもいい。」

私は今下着姿で立っている。

翼で苦し紛れに体を隠している状況だ。

剣を取り出して脅しをかける。

人間のスパイかもしれない。

?「と、とりあえずこれを見てくれ。隣国の遣いだ。」

手紙を渡される。

〔こちら隣国。こちらも勇者によりほぼ壊滅状態だ。そちらの情報は支援に来た軍から聞いている。こちらとしては魔王城の速急な復興が望ましいため遣いを送らせて頂いた。遣いはどのようにしても構わない。健闘を祈る。 隣国の軍師 エルスより〕

1つ手間が省けたな。支援軍が早くに着いたのなら私たちが行く必要も無い。

「分かった。ではまず処刑からだな。」

「まってくれ!何故そうなる!?頼むからまってくれ。なんでもするよ。」

「じゃあ処刑されてくれ。」

覗きは重罪である。

「それ以外で頼む。なるべく死が絡まないもので頼む。」

隣国が送ってきたのだ。

今のところは信じても良さそうだ。

「...まあいい。まず名前を知りたい。」

「名前は…うる。もちろん魔族だ。」

「それに私は魔王だ。せめて態度を少しでも改めてくれ。」

「失敬、以後気を付けます。」

ドアをノックする音が聞こえる。

魔力からしてセリルだ。

「うおやっべ不味くない?色々疑われるよね?」

「安心しろ。そこにいても構わない。」

「いやあの…ここにいたら俺の生きていられる確証がないのですが...?」

「それがどうした?」

やはりある程度の報復は必要である。

なぜなら覗きは重罪であるからだ。

「ちょぉ!?」

扉が開く。

数秒固まった後に察したかのようにセリルが喋り出す。

「失礼します。...侵入者ですか?...処刑なら今すぐにでも出来ますがどうしますか?」

流石は側近だ。

やりたいことがわかっている。

「警戒兵の刑だ。見返りはなしで見張りをしてもらう。永遠に。」

「承知しました。」

「あれ?意外と慈悲深い...?」

「休みは食事の時のみだ。」

「うーん命が救われたと思えば軽い。」

「魔王様、こちらが礼装です。」

この感覚、少しばかり懐かしい。

「ありがとう。漆...といったな。ちょっと外で待っていてくれ。」

「承知。」



礼装に袖を通す。

ドレス故、慣れないうちは歩きにくさを感じる。

サイズはピッタリだ。

魔力が溢れてくる。

気の所為かもしれないが両親の温もりも。

「お似合いですよ!」

嬉しそうな表情だ。

「動き心地を試すか。漆、朝の運動を兼ねて少し来てくれ。」

「承知。」



私たち魔族や人間は魔法を駆使して戦う。

魔力は魔族の方が多いため魔法を使える魔物や魔族達が多い。

魔法にも様々な種類があるが私が最も得意とするのは身体強化系の魔法だ。

どんなときも最後にいる魔王として支援出来る。

魔王が支援をすれば魔族たちの指揮も上がる。

そして今回は自分にかけて漆がどのくらい耐えられるか、そして自分の現在の強さ、ついでに漆の強さを確認しようと思う。


「魔王様、朝の運動とは何をするのでしょうか?」

「今にわかるッ!」

身体強化...おおよそ50%

足に力を込めて踏み込む。

地面は割れて少し揺れる。

漆の方向へ直進。

翼を使いバランスを取りながら勢い。使って魔王の剣で斬り込む。

「はッ!」

「うおっあぶねっ!?」

それなりの速さを出したが避けられる。

この位は避けてもらわないと割に合わない。

「やっぱり殺す気!?」

動揺する漆。

「なに、殺しはしない。運動だ。お前も動くといい。遠慮は要らない。」

「なるほど。ならば」

目の前から一瞬で漆が消え去る。

魔力は近くに感じる。

透明化か?...もしくは...。

…考えるのは無粋。

漆の魔力を感じることに集中。

…前から来るッ!

「そこっ!」

漆の持っていた小刀が首を狙う。

「甘いぞ。」

即座に剣を構えてガードする。

小刀程度の大きさじゃこの魔王の剣は屠れない。

何せ1m程あるのだからな。

たかが15cmの武器では傷すらつかない。

「甘く見てもらっては困るッ!」

反対から直ぐに攻撃が飛んでくる。

高速移動による連続攻撃か。

ならば話は早い。

剣を地面に突き刺す。

支えにして飛び上がり攻撃を避ける。

その勢いで剣を抜きそのまま空を飛び剣を一回転させ衝撃波を飛ばす。

衝撃波は風の魔法のうちの初級魔法だ。

初級魔法でも魔力を込めた上に身体強化を挟めば鉄をも切れる。

「あぶねっ!?威力高すぎかよ!?」

「ふむ。高速移動に小刀を使う。和の国の魔物か?」

「ご名答!天狗ってやつですよ。鼻は伸びてませんけどッ!旋風!」

目に見える風が飛んでくる。おそらく当たれば四肢が消え去るレベルだ。今回は守りに徹するのが安全策。

薺「土壁展開、硬度強化っ!」

土壁は大地の魔法。

ただ守るだけなら扱いやすい魔法だ。

硬度強化は私の使う身体強化魔法の延長線のようなもの。

…しかし漆、なかなかやるな。

だが連続で高速移動するにしてもある程度魔力の蓄えが必要になる。その隙をついて私も出来るだけ速く動き一気に仕留める。

土壁で姿を隠せている今は不意打ちで有利に立ち回れるはず。

あちらの方が速さは上だが間に合う。

姿を目で捕らえた。

速いが捕えられない速さでは無い。

漆の背後に近づき剣を首元に。

「終わりだ。」

「ぎぃっ!?追い付かれた!?流石は魔王様…しかし手加減して欲しいものですよ…俺、弱いんですよ?」

「嘘を付け、あれ程の威力の魔法を使える新兵など居ない。」

「隙ありッ!」

漆が振り向く。

不意打ち返しかッ!

振り向きざまに漆の肘が私の胸に触れる。

「…あっ。」

完全に動きが止まってしまう。

「隙のつき方は100点満点だ。褒美をあげよう。セリル。」

「はい?なんでしょう。」

近くで見守っていたセリルが小走りで駆け寄る。

「拘束しろ。」

そう言うとセリルはどこからともなく鉄柱を作り出し漆を縛り付け地面に突き刺す。

セリルも少しなら錬金術が使えるんだったな。

「うわっちょっまって!?」

「仕事が早いな。」

この間わずか5秒ほど。

「な、何をする気で...?」

「ビンタで済ませてやろう。」

「ビンタァ!?」

「身体強化...上限解放。140%」

「ここは地獄だったか...」

「私からも身体強化魔法を付与しますね。」

セリルも慈悲がないな。

「死なない...よね?」

「ミノタウロスのような強靭な魔物でも直接受ければ腕が吹き飛ぶだろうな。」

「時間をください。身体強化!!!!物理耐性強化!!!!硬度強化!!!!」

様々な魔法を使って耐久を高めている。

意外にも使える魔法は多いみたいだ。

「行くぞ。」

思いっきり振りかぶった。

甲高い音が響く。

「ギャアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?」

私の手も少し痛い。

「顔の骨が折れなくて良かったな。」

「手跡がくっきり。魔王様の胸に触れたら普通は即処刑なんですからね?」

「痛い...いままでで1番痛い...絶対ヒビ入ってるこれ...もうしません...」

「警備、頼むぞ。訪問者がいたら私に連絡を通してくれ。」





先程の『朝の運動』も終わり、片付けもし終わった。移動するのも少し疲れる者もいる。

外で集会を開くことにした。

「よし、ここで集会をするぞ。」

「「はいっ!!」」

威勢の良い返事。

気分がとても良くなる。

「まずは現状報告だ。支援軍医療班から頼む。」

「はい、勇者襲撃による魔物への被害は魔王軍遊撃部隊250体のうち110体、戦死が50体、残り60体が怪我です。以上です。」

医療班は治癒をできる技術を持つもの、もしくは魔法を使えるものを主とした部隊。

衛生兵のようなものと言っても変わりはない。

特にエルフが多い。

「続けて支援軍からの通達。隣国に到着後街の復興に助力、隣国の統一者の下で作業中との事です。」

支援軍自体には特に決まり事はなく、その名の通り支援を送る部隊だ。

「他の班は異常なしです。」

「現状報告は以上だ。これからの予定だが今日は特に予定は無い。そしてもう1つ、連絡事項がある。心して聞いてくれ。」

「はっ!」

「魔王軍三魔将の崩壊は知っているな?そこで再編成をする。」

「失礼ですが、三魔将とは。」

不思議そうな顔をして質問してくる。

それもそうか。何せここに来るのは初めてのはずだからな。

「私が全てを統べるのは難しい。そこで役割を持たせた司令官のようなものだ。昔は私が入っていた。魔王軍のな。」

私の他の魔将は全て戦場した。

前任者も生存しているかどうか分からない。

「説明ありがとうございます。」

「私が考えた結果この中の2人が三魔将に選ばれた。まずセリル。私の側近兼支援軍の司令官だ。」

「承知致しました。私が全力で努めます。皆様、どうぞよろしくお願いします。」

セリルが前に出て深く礼をする。

「2人目が漆。魔王軍遊撃部隊指揮官兼隊長、そして魔物達の訓練長だ。頼めるな?」

「構いませんか…俺の警備の仕事は?」

「魔物達をより多く増やせば警備は簡単になる。お前のような強いものをただの警備兵なんて勿体ないからな。」

「死力を尽くしましょう。よろしく頼みます。」

同じように前にでて礼をする。

「残り1人は条件に合致するものが居ないため私が兼役をするが魔王軍防衛部隊隊長が3人目だ。後日合併を考えている隣国。血の国から1人選ぶことになると思う。異論はないな?」

「「ありません!」」

「よし、それでは今日の集会はここまでだ。各自仕事に励むように。」

「はっ!」

各々がその場で解散した。

皆、やることがあるのだ。

私も。

「魔王様、聞きたいことが。」

皆がいなくなったのを見て私に聞いてくる。

「なんだ?」

「具体的に俺の仕事って何をすれば?」

「そうだな...。魔物達の訓練、遊撃練習だな。やり方はどうやっても構わない。自分好みのやり方で軍を強くしてくれ。多少頭は回るだろう?」

私も魔王になる前は漆と同じ位置にいた。

私も前任者にそう教えられたのだ。

受け売りだが1番それがいい。

「なるほど。では俺のやり方でやらせて頂きます。それでは!」

そう言って帰ろうとする。

「ちょっと待ってくれ。私も聞きたいことがある。」

「なんなりと。」

軽くこちらに礼をし、姿勢を正してこちらを見る。

「何故血の国に天狗が?和の国が人間に支配されていたのは聞いたが。」

「簡単なことですよ。和の国の人間が魔物達の虐殺を始めたんです。それで俺は数少ない天狗の一族の中で生き残りとして最も安全とされる血の国へ逃げ込んだだけです。それでやることも無く傭兵のような役柄で点々としていたら今に至る…と。」

「なるほど、それは辛かったな。...一つだけ忠告だ。」

「なんでしょう?」

「精神面の話だ。私にはお前が分からない。それは当然だ。自分のことをわかるのは自分だけだ。辛くなったらいつでも言え。それも私の仕事だ。」

漆は静かに目を瞑った。

「...ありがとうございます。ではひとつ。」

ぱっと目を開き喋り出す。

「...なんだ?」

「女じゃないです。男です。」

…!?

…いや…嘘だろ!?

そういうことも…あるのか…?

「…そ、そうだったのか?」

「女だったら胸に触れたぐらいで止まらないと思うんですけど。」

頭をかいて申し訳なさそうにこちらをみる。

「確かにそうだな…よし処罰はなにがいい?」

気が変わった。

男なら容赦はしなくて良さそうだ。

「うん、まって?」

「待ってください!」

両手を広げて漆を庇うような動作をする。

「ど、どうしたんだ?」

「好物です」

狂ったか。

「あ…あぁ。...だからと言って罰は確定なんだが」

「私がします。」

セリルがこんなに必死になるの初めて見たな。

「…はぁ…。まあ、いいか。頼んだぞ。」

「ありがとうございます。漆さん。ついてきてくださいね!」

昨日ぶりの笑顔だ。

セリルってこんなに笑う様な性格だったか…?

「ちょっ!?いやな予感がする!!!!行きたくない!!!!」

「更衣室に行くだけですから…。」

「嫌だ!!!!!女装は絶対に!!!!!!!!」

セリルに足を引っ張られながら床を這いずっている。

抵抗できると思うのだが…。

傷は付けたくないんだろうな…。

「傍観してないでよ魔王様!!!!助けてください!!!!お願いしますぅぅぅぅ!!!」

「まあ...私の罰よりよっぽどマシだろう。」

腕1本をやるつもりだったしな。

「まずはメイド服ですよ。」

セリル…そういう趣味…あったんだな。

「いやだああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

引きずられていく。

…こんなんでいいのか…魔王城。

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