第一章 心頭滅却
この度初掲載ですが暇つぶし程度に見て行ってください
心頭滅却すれば火もまた涼し、それは昔俺が祖父に聞いた言葉でそれが今の俺のオリジンで最後に祖父から聞いた言葉だった。
幼いころの俺は何を言ってるのかさっぱりだった。しかしその言葉を聞いてからおれはある能力に目覚めた。それは「心頭滅却」
己の中に存在する人格を多重化させることが出来、それを使用、また人格の切り替えに多重人格状態の維持多重人格時の能力同時併用することができる
そんな能力だ、しかし当時3歳の俺がそれを聞いて発芽させた能力は意味不明のものだった。その能力発芽のことを父から聞いたことがある
しかし、父は涙を流した。幼かった俺はもうほとんど記憶がない。ただ、わかるのはそれから父が俺のことを守ってくれるようになったこと
母は俺ら家族の支柱のような人間で元来母は病に侵されていた。しかし、母は俺と姉を生かすために尽力し、その後3人目が見つかった時、医者は
衰弱しきっている状態で妊娠はあまり進められない。そういわれた母は医者に対し猛烈にキレた。それは今まで一家の支柱とは思えない様子で
今となっては母の真相を知るのは父だけかもしれない。だが、いつか父がそのわけを話してくれるのを俺は待っている。
そして母は3人目の俺にとっては初めての妹が出来た。俺は嬉しかった。家に家族がもう一人増えたからそんな些細な理由だけどそれでも無邪気に笑って、子どもらしく笑った。
だが、一家に5人なってものはその場限りだった。数日後に母はこの世を去った。その瞬間父よりも先に叫んだということを俺は覚えてる。
父は涙を流し、姉も同様に泣きじゃくり、でも妹は笑ってるそれは、場を和ませるように。でも俺は怒っていた。憤りなんてものでは表せないほどに。
その時俺の中の何かが切れていた気がした。そのあとのことはよくわからないが芽生えさせたくない何かを呼び起こしてしまった。
いまでははっきりわかる。それは心頭滅却の能力開放の際の感覚だということがその記念すべき第2人格の名前は実の母の名前の未来から取り、未来と名付けた。
現に今の俺の解放人格数は既に8人格も開放している。結構これが頭に来る。常に頭が痛いのだ。迷惑極まりないよ、、、じいちゃん、、、
俺の名前は零白崇、姉の名前が真璃華で妹の名前がくいな。そして父の名前は彩斗そして母の名が未来と書いてみくと読む。
そして開放できる人格にそれぞれ名をつけた。
第1人格「崇」、第2人格「未来」、第3人格「陽彩」、第4人格「須手羅」、第5人格「迦弧」
第6人格「慎禍」、第7人格「刃烈」、第8人格「劣上游下」で読み方は
しゅう、みく、ひいろ、すてら、かこ、しんか、はれつ、れじょうゆうかの8人格持ちだ。
姉の真璃華は氷と闇、くいなは畏属性魔法を使用することが出来る。
ちなみにこの世には火、水、風、土、畏、光、闇の7系統の属性が存在し、氷などは2属性複合魔法に分類される。また畏属性とは普通ではないのだ
畏属性とは本来は無系統個人固有独立魔法というのだが、無系統個人固有独立魔法は持つもの1人1人が希少価値の高い魔法で持っているだけで即戦力級の怪物属性、、、要はチーターだ。
そして持つものは畏怖や畏敬といった念が強く印象付けるもののため別名畏属性と言われるようになった。
「心頭滅却」は畏属性で伝説級魔法と国から重宝される。またくいなの持つ畏属性、魔法名「焔滅零妃」これは火、闇、氷、光の最上級扱いされる魔法がその気になればいつでもすぐに打てるというなんとも火力ゴリ押しのような魔法だ。
ちなみに「心頭滅却」は人格ごとに使われる魔法系統が異なるもので今の俺は最大5人格同時使用が可能だが、もって10分~20分が限度だ。まあいつもは20分行くか行かない程度なので恐らくそんなもんだろう。
そしていつもどおり「心頭滅却」の能力上げのための力溜めをしようとしていた時に事件は起こった
「おーい崇。国からの依頼だ。内容は最近多発する神隠しの正体をあばくことらしいよ~」
姉だこんないきなり部屋に入ってくるのは真璃華とくいなのどちらかしかいない。
大体の割合で姉が入ってくると事件やら以来といった問題ごとだ。実にめんどくさい
「何故俺が?俺が行くよりも姉さんの方が早いだろうに」
「お偉いさんは崇の心頭滅却にしか興味ないさね。だから私よりも崇が一番最初に仕事が来るって訳さね」
「くだらんなぁまじw」
「そうだよねー」そういって、いきなり話に入ってきたのがくいなだ。
「二人ともノックくらいしてくれよ、マジでw」
「めんどい」
「嫌だァ~」
はぁ、、、いつものパターン押し付ける癖に自分は嫌だという小学生か!っとつくづく言いたくなるが我慢しよう