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最後尾を走っている

作者: 朝馬手紙。

君は最後尾を走っている

追い抜かれた記憶はもう、ない

追いつきたい願望も一切、ない

そのタスキは、そのバトンは

誰が受け取るんだろう

この命はここでお終いなのか


不安に死ぬほど押しつぶされている

枕の上でカッコよくたって

就職面接で、大学廊下で

かっこ悪くて、何も言えない…




僕も最後尾を走っている

クズを追い越して喜んでいる

君に追い越されて孤独死しそうになる

その背中は、その前進は

僕にはないものだよ

あのスタートから何kmなのかな



その背中に伝えたいことが一つある

不安に怯える僕らに朗報

いや、悲報

「未来なんて不安で当たり前」

「生きるのは痛くて当然」だってさ

対策不可能、負けイベ確定

あぁ、だけども

こんな世界だけど

勝つ方法を思いついたんだ

生き延びだもん勝ち

最期まで

そう、絶望に愛されてしまうまで

生きてたもん勝ち



足が折れても

バトンを誰も受け取らないと悟っても

最後尾を維持していよう

誰にも譲らない

最後尾でも行ってみよう



最後尾だからこそ

僕は君と出会えた

ここまで走れたんだ

人生という名のマラソン大会を

走り切って、

この世にたったひとつだけの記録を

僕らだけの記録を誇って

笑って、終わろうよ…


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