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ちょっとえっちぃ話になってしまいました(^^;)
「早く帰らなくちゃ……月夜見、起きてるよね」
時計は5時を指している。
僕は一応、漫画部に所属してる……と言いたいけど同好会なんですけどね。
そこでも悪い癖が出ちゃって……漫画を描き出すと、時間が分からなくなっちゃうんです。
今日は月夜見がいるから早く帰ろうと決めてたのに……母さんに見つかったら、なんて言われるか……
「ただいま!」
あれ?母さん出てこないぞ……
話し声がする……お客さんが来てるのかな……リビングからか……
「ただいま」
「あら、お帰り!気が付かなかったわ」
「遅かったな、待っていたぞ」
……何で、月夜見と母さんが一緒に……
「母さん……何で月夜見と……」
「アンタ何言ってるのよ。この間からうちで預かってるでしょ?」
「はぁ?」
「私の田舎にいる親戚が、長期の海外出張に行くから娘を預かってくれって……憶えてないの?」
「あ……ああ……そうだったね……」
僕は月夜見の座るソファーに座り、月夜見に小声で聞いた。
「どうなってるの?」
すると、月夜見は勝ち誇った顔で
「……造作もない事だ」
と言った。
その後帰ってきた父さんと4人でご飯を食べた。
父さんも"娘が出来たみたい"と喜んでた。
あと……
「月夜見ちゃん…その格好は我々男には刺激が強すぎるぞ……」
「そうか……気に入っているのだが……」
「いや、気に入ってるんなら別にいいけど……」
目付きがやらしいよ、父さん……
「裕一郎、ご飯食べたらお風呂入っちゃいなさい」
「はーい」
「風呂か……母上殿、わしも入って良いか?」
「何言ってるのよ。入っていいに決まってるじゃない」
「そうか♪」
「じゃ、入ってくる」
「いってらっしゃい」
脱衣所に着いた。
「……で、何でついてくるの?」
「ん?わしも風呂に入るのだ」
「じゃあ先に入る?」
「一緒に入れば良かろう」
「え!?」
「何か都合が悪い事でもあるのか?」
ありすぎです……
「と、とにかく……入るなら一人で入ってよ」
「……そうか……分かった」
まばゆい閃光……まさか……
僕はそーっと月夜見を見る。
月夜見が視界に入ると、反射的に反対を向いて目を瞑った。
「僕が出てから裸になってよ!」
「ああ、すまんすまん」
ガラガラガラ…
ふう…入ったか…
ちらっとだけど…生でおっぱい見ちゃった…胸がドキドキする…
ガラッ!
「おい!」
「ひぃ!?」
「ここに瓶があるのだが、これは何だ?」
「び…瓶?」
僕は月夜見を見ないように風呂場に入った。
「これの事?」
「そうだ」
「これはシャンプーとリンスだよ。先にこっちで髪を洗って、その後にこっちを髪に馴染ませるんだよ」
「そうか、分かった」
また月夜見を見ないように脱衣所に戻った。
なんで隠さないん…
ガラッ!
「おい!」
「ひぃぃ!?」
「…なぜ怯えたように…こっちを向けぬほど、わしの事が恐いのか!?」
「違うよ!月夜見が裸だからだよ!」
「風呂では裸が当たり前だろ?」
「それはそうだけど…月夜見は裸見られて恥ずかしくないの?」
「…別に……お前なら見られても構わんぞ」
「え!?」
「お前なら襲ってこないだろうし、襲ってきても一捻りだろ」
「……そうですね」
神に適うとは思いませんが、男として終わってる気が……
「……で、次は何?」
「この白い塊は何だ?」
「……白い塊?」
「何かぬるぬるしているが」
「ああ……石鹸だよ。それで体を洗うんだよ」
「そうか……分かった」
僕には見られてもいいのか…見ちゃおうかな…
ガラッ!
「おい!」
「うわぁ!?」
やっぱり反射的に反対を向く僕…
「すまんが、一緒に入ってくれ」
「ええ!?」
「いちいち聞きに出なければならんのが面倒臭い」
「でも…」
「わしは見られても構わんと言っておるだろ」
「僕も見られるのが恥ずかしいし…」
「大丈夫だ、見慣れている」
「へ!?」
「いや!?父上や弟とかで見慣れてるって事だぞ!お前のを見慣れてるんじゃないぞ!」
「……そりゃ、月夜見の前では裸なった事ないから分かってるよ……」
「そうか……ははは……」 赤くなる月夜見…
「だ、だから大丈夫だ…な?頼む!」
「……分かったよ」
「そうか!では待っているぞ♪」
恥ずかしいけど……仕方ない……
僕は服を脱いで……タオルを腰に巻いて風呂場に入った。
洗い場の真ん中にいる月夜見……何で仁王立ちなんですか?
「さあ、どうすれば良いのだ?ご教授願おう♪」
嬉しそうに見えるのは気のせい?