愛しき孤独
誰もが孤独を嫌がる
ぼっちなんて言葉で群れない者を
弾き飛ばして安堵している
孤独におびえる必要などないよ
むしろそれはくだらない言葉を
聞かずに済む快楽
それに一人で過ごす必要はない
本と共に過ごせばいいのさ
頭の悪い
低俗な友人を作るより
ずっと賢い友人だ
どんな本でも構わない
漫画でも小説でも専門書でも
新しい彼氏自慢ばかりする女や
くだらない競争心で皮肉をいう男より
ずっとずっとやさしい友人だ
物語は君と共に常にある
悲しみも苦しみも痛みも
教えてくれる
癒してくれる
孤独におびえる必要など欠片もないほどに
たくさんのものを君に与えてくれる
さあ、手をのばせ
強く
優しく
しなやかに
生きるために