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徒然みなもの非日常  作者: でぃあぼろ
第1章:みなもアドバンス
14/19

クラスマッチ編:前編

 みなもの出る競技は4つ。バドミントン、バレーボール、卓球、ドッヂボール。しかしみなもは運動があまり得意ではないので、なるべくなら出場しない方向でいきたかったのですが、紫鹿寺中学校のクラスマッチは無駄に競技が多く、4つというのが出る競技の最低ノルマ数だったのです。

 ボーリングやカラオケ、クイズ大会なんかもあるのです。

 ちなみに本当はカラオケに出たかったですが、炎歌ちゃんに「生き恥晒すつもり!?」と言われ、やむを得ず別の競技に。ひどいのです……。

 現在は第一競技、バレーボール。

 カラオケ云々はさておいて、みなもはバレーボールが大得意なのです。

 小学生の頃はバレーボールクラブに属しており、その中でも一二を争うほどの実力者。初戦で当たるY組さんには悪いですが、こちとら背負うものが違うのです。

 全力で―――勝ちにいくのです!

 「あうっ!」

 「飛んできたボールがみなもちゃんの顔面に!? 大丈夫みなもちゃん!?」





 第二競技、バドミントン。

 先程は少し調子が悪く無様な姿を衆目に晒してしまいましたが、バドミントンにおいてはそんなことはまずありえないのです。

 みなもは物心着いたときからバドミントンをしていました。羽がどこかに飛んでいかないように窓を閉め切った灼熱の体育館で、自分の倍はあろう体格の人間を相手に来る日も来る日も明くる日も、年がら年中バドミントン。

 今では“羽使いの能力者”と呼ばれるほどの実力者に。

 初戦で当たるA組さんには悪いですが本気で勝ちを取りに行かせてもらうのです――――!

 「あうっ!」

 「飛んできたシャトルがみなもちゃんの顔面に!? 大丈夫みなもちゃん!?」





 とんだ災難なのです。


 第三競技、卓球。

 今日はつくづくついてないのです……。

 やはりしばらくやっていないと体は鈍るものです。

 しかし正直な話、卓球はあまり得意ではないのです。どうやったらあんな小さな(まと)に小さなラケットを当てることができるですか。

 卓球に関しては一切の自信なし。賭けてもいいのです。

 炎歌ちゃんとのペアですが、ごめんなさい炎歌ちゃん。足を引っ張ってしまって。

 そして初戦で当たるX組さん。今回ばかりはあなた方に勝利を譲りますです――――。

 「あうっ!」

 「飛んできた球がみなもちゃんの顔面に!? 大丈夫みなもちゃん!?」





 「はーっ……」

 「大丈夫みなもちゃん? なんか今日だけで顔にボールが7回ぐらい当たってた気がするけど……」

 「これしきのこと……平気なのです。……それより、Q組に勝たないと……!」

 「だからって無理しすぎだよみなもちゃんは。今のところ総合ではQ組に2位差をつけて勝ってるらしいし、少し気を抜いた方がいいんじゃない?」

 「…………」





 クラスマッチは大いに盛り上がり、白熱した闘いをいくつも繰り広げ、そして(きた)る最終戦。

 順位差はほぼ互角。

 最終戦、ドッヂボール。

 この競技によってすべての結果が決まる。負けられない闘い。

















 O組 VS Q組




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