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徒然みなもの非日常  作者: でぃあぼろ
序章:みなもデイズ
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突撃!? 逆襲のみなも

この小説は昨日の夜に思いつきました。

なぜ1日で投稿までこぎついたのか、謎です。

 どうもはじめましてこんばんは。

 みなもの名前は徒然つれづれみなもなのです。

 水面と書かれることが多々ありますが、違うのです。ひらがなで“みなも”なのです。

 もうご存知かもしれませんが、『水使いの能力者』なのです。

 ご存知なわけないですよね。失敬でした。

 アニメや漫画で見る水使いの能力者はどいつもこいつもザコなのです。みなもなら体内の血液を操って一瞬で殺せるのです。ちーとです。

 わざわざ海水でドラゴンとか作ったりする必要はないのです。

 しかしここはバトルアクションの世界ではありません。

 日常生活において水使いが得することといえば。

 何でしょう。そうですね、お風呂あがりにタオルを使わず一瞬で体を乾かせます。でもちょっと力加減を誤れば血液も蒸発させかねませんので、あまり使わないのです。

 あとは、お洗濯ものも一瞬で乾かせますです。

 でもやっぱり自然乾燥が一番いいのです。故にこれも能力は使いません。

 唯一能力が役立つといえば。

 プールや海水浴です。

 波を操ったりするとけっこう楽しいのです。

 水遊びなんかではしゃげるとは、みなももまだまだガキなのです。

 はやく大人になりたいのです。

 水使いにはまだまだ未知の可能性が眠っているです。


 みなもはまだ中学2年生です。某県の紫鹿寺中学校(しろくじちゅうがっこう、と読むです)に通っています。

 普通はクラスの中にグループができるものです。紫鹿寺中学校は私立中学校でそこそこ偏差値も高く、クラス内グループも男子と女子できっぱり分かれていますです。

 女子は20人程度いますが、グループは6つほどありますです。女子は男子と比べて細かく分かれるのです。

 みなもはそのどこのグループにも属していないのです。

 友達がいないわけじゃないです。自分から一人になっているだけなのです。

 しかし。

 ごくたまに、クラスメイトの女子に話しかけられることもありますです。

 「みなもちゃ-ん!」

 「? なんです?」

 「その無駄にでかい花型の髪飾り、自分で選んだの!?」

 無駄にテンションが高いのです。暑苦しいのです。

 「いや……これは最近流行ってるやつなのです」

 嘘をついてしまいました。

 みなもは悪い子なのです。

 「へー! そうなんだー!!」

 「そうなのです」

 「どおりで全然センス無いと思ったよ!!」

 あ? なのです。

 「いっやーみなもちゃんが激ダサ時代遅れな髪飾りしてたからもし自分で選んだやつだったら友達やめようと思ってたよー! いやうそうそ。冗談! そんな事ぐらいじゃ友達やめないって!」

 最初からお前とは友達じゃないのです。

 「へー! 今そんなん流行ってたんだねー!! 何で流行ったんだろう!? 激ダサなのに!!」

 きっとこいつに悪意はないのです。無意識無自覚に言っているのです。

 しかしみなものセンスを馬鹿にした事だけは許すまじなのです。

 許すまじ罪には然るべき罰を。なのです。


 翌日。

 「この髪飾りどうー?」

 「!? それ昨日みなもちゃんが付けてたやつ!?」

 「ー? みなもちゃんも付けてたんだー。最近なんか流行ってるらしいねー」

 「やっぱり流行ってるんだ!」


 翌々日。

 「はわっ!? く、クラスの女子の7割がみなも飾りを付けている……!?」

 勝手に命名するななのです。みなもちゃんの髪飾り、と呼べなのです。

 むしろ、みなも様の髪飾りと呼べなのです。

 「この髪飾り可愛いよねー」

 「わっかるぅー。めちゃ流行はやってるよねぇー。流行りゅうこうってゆーかぁー」

 最近の女子中学生は日本語が乱れてきているのです。人の事は言えないですけど。


 翌々々々々々々々々々々々々日。

 『今流行りのモテアイテム! 現役女子大生モデルの紅葉橋もみじばし 紅葉くれはさんもファッションに取り入れ、若者の間で人気急上昇中!! この無駄にでかい花型の髪飾り!! 女子中学生の間でも“ダサ可愛い”と評判です!! 学生たちの間では“みなも飾り”と呼ばれて親しまれているようですね!』

 お昼のエンタメニュースでも取り上げられていました。


 1ヶ月後。

 『今人気の“みなも飾り”! アメリカでも話題に!! こちらニューヨークから中継つながっています!! 小前田おまえださ~ん!』

 『はいこちらニューヨークの小前田です! いやーニューヨークでは何と女性だけでなく男性もファッションに取り入れるという人気っぷり!! あのハリウッド俳優、スティーブン・ロブスターさんも絶賛していたらしいですよぉー! おっと、あちらの方に詳しく訊いてみましょう!!』

 『オーゥ! “Minamo Kazari”! ジャパニーズ文化isソーキュート!! HAHAHA!!』

 みなもは黙ってテレビを消したのです。



 「あ、あのー、みなもちゃん?」

 「なんです?」

 「この前はその花飾り、その……馬鹿にしてごめんね……?」

 「?」

 「本当に流行ってたんだねー……。よく見てみたら、けっこう可愛いかも……!!」

 「分かればいいのです」



 たかが水使いのみなもが、どうしてこんなことをできたのかって?

 簡単です。


 “流行の波”を操っただけなのです。


 水使いですから。波を操れるのも、当然です。

 ちなみに、みんながみんなみなもの髪飾りを真似してうっとおしいので流行は2ヶ月ほどで去らせました。

次話も近いうちに投稿します!!

お楽しみに!!

2話からはなんと新キャラ登場!?

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