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第177話 希望を胸に その1

◆ アバンガルド城内 ◆


 東西南北、城内の警備は大まかに分けて4つだ。室内戦が得意なクラス同士でパーティを組み、それぞれランクに拘らない編成を実現している。例えばランサーの俺はこういった狭い廊下で直進してくる相手を迎え撃つのに適している。本当の事を言うとランサーはそれだけじゃないんだが、あのベルムンドがそう指示したのだから従うしかない。

 しかしパーティプレイとなると、初めて会った奴同士で組んでもうまくいくはずがない。互いのスキルやクラス、戦い方を確認してうまくやっているところもあるにはある。まぁ、元からパーティ単位で志願した俺なんかはそんな気苦労はないのだが。


「アニキ、なんでこんなの志願しちまったんですか?」

「確かめたいのさ。あいつが本当に魔王軍についたかどうかをな」

「ものすごい警備っすよ?! 確かめる前に討たれるなんて事は……」

「むしろ、あいつが怪我人を出さないかのほうが心配だ」

「えぇー?」


 俺を慕ってる二人が不満を口にする。正直言ってこいつらを巻き込みたくはなかったが、どうしてもついてくるというので仕方なく了承した。口八丁で俺が大物だと噴いたら本気で信じて今日までついてきたこの二人、コウとブン。まだ10歳からそう離れてない歳のガキが冒険者をやってる理由なんざ一つしかない。いや、親に捨てられた場合も含めれば二つか。

 この世界、親のいないガキが一人で生きていくとしたら冒険者か奴隷の二択だ。運よく仕事にありつけたとしても、まともな扱いはされないだろう。大人と同じ労働力とみなされ、動けなければ容赦なく叩かれる。そして下手すりゃ変態の餌食だ。そんなもん、奴隷と何が違うんだって話でもある。

 冒険者にしても同じだ。こんな年端もいかないガキが依頼人の前に現れた段階で跳ね除けられ、まともな仕事はほとんど回ってこない。そうなると魔物退治くらいしかなくなるのだが、難易度の高さは言うまでもなく絶望的だ。洞窟ウサギの毛皮にしても回復魔法が使えなければ、治療代のほうが高くつく。大人ならまだしも、洞窟ウサギでさえ子供が相手取るには十分に危険だ。

 俺も褒められた人間じゃないが、ガンテツの一喝で少しはまともな人間に近づいたつもりだ。こいつらに虚勢を張ったけじめ、そして引き取ったからには責任をとる。なに、虚勢も現実にしてしまえばいい。そのくらいの気概じゃないと、こいつらを立派な大人にしてやるなんて出来るわけがない。俺だって少しは格好いいところがある、そうなりゃリッタちゃんだって振り向いてくれるさ。


「アニキ。あそこであぐらかいてる奴、なんか気持ち悪くないっすか?」

「あ、あぁ……関わらないほうがいい」


 アニキらしくない、そう言いたいのはわかる。だが事実、あいつはやばい。デストロイヤー・ハバク、なんでよりによってあんなのが俺達と一緒の場所を担当しているんだ。触るなよ、誰も触れるなよ。絶対だぞ。俺達3人を含めてあいつと、あいつと。あれ、あそこにいるのは。


「お、そこにいるのは美人三姉妹!」

「あ、あなたは?」

「俺だよ、俺。覚えてない?」

「すみませんが……」


 マジで忘れられてる。一度は顔を合わせたはずなのに、このアイちゃんは綺麗さっぱり俺なんて記憶していない。


「確かオードさん? 久しぶりだね」

「マイちゃん、俺はうれしいよ。ミィちゃんも元気だった?」

「さっ」


 俺が手を伸ばして頭を撫でようとした途端、アイの後ろに隠れてしまった。飛び跳ねた癖毛が目立つ栗色の丸い頭を見え隠れさせてこちらを伺っている。どうも俺は同じ子供でも、女の子には好かれないらしい。


「すみません。人見知りが激しくて……」

「リュアさん達なら自分から近づくのにねー」

「まじで」


 ケタケタと笑うマイはやっぱり俺を馬鹿にしているんだろうか。礼儀正しい姉とは正反対で、活発そうな赤毛の少女はどことなく人をからかうのが好きそうに見える。特に俺なんか絶好のカモだろうな。


「なぁ、三人はリュアの知り合いなんだろ? 本音を聞かせてくれ、リュアが魔王軍についたって信じるか?」

「そんなわけないでしょ。どーせ、あのハゲムンドのでっち上げに決まってる」

「この国が、ここまで大規模な厳戒体勢を発令するのは前代未聞ですわ。恐らくですが、何かよほど切羽詰った状況に置かれているとしか考えられません。そう、リュアさん達を悪者に仕立て上げたところを見る限り、彼女達が何か秘密のようなものを握っているとか……」


 頭の悪い俺ですら唸るほどの考察だ。このアイは頭の軽そうな妹のマイと違って冷静沈着で頭がいい。ついでに胸も一番でかい。思わず見とれたくなる誘惑を振り切って、俺は今一度考え直した。王国がリュアに濡れ衣を着せた。それでこの厳重な警備、なるほど。


「王国はリュア達を消したがっている……?」

「その可能性がありますね」

「それならこうしちゃいられねぇ! すぐにあいつにその事を」


「ギャーギャーうるせぇな。発情期かよ」


 心臓がちくりと刺されるような感覚を覚えさせるほどのドスが利いた声の主は、あぐらをかいたままこちらを凝視していた。下品な言葉のはずなのに、女性陣の二人はどちらかというとあの半ハゲの存在のほうに圧倒されている。そして末っ子のミィの怯えよう、小さな足が小刻みに震えているのがわかった。


「お前らが話をこじらせて、瞬撃少女がここにこなくなっちまったらどうしてくれる?」


 立ち上がったハバクは思ったよりも大きい。背の高さにはそこそこ自信があったが、まさか見下ろされるとは。そして何よりキモい。このビジュアルに加えて眉がなく、横一文字の目。冒険者というより、盗賊家業で生計を立てていそうなツラだ。


「もしリュアさんが冤罪なら、戦う必要はありません」

「必要があるかどうか、それはお前らが決める事じゃない」

「へっ、雇い主様が決めるってか?」

「俺が決める。いいか、この中で俺が圧倒的に強い、だからお前らは俺に従ってもらう。そうだな、パーティプレイなんざ糞くらえだ。全員俺の後ろで見ていろ。手を出したら殺す」

「は?! ちょっとなに! 勝手な事」


 マイの甲高い声がそこで止まった。ハバクの拳がマイの腹に一撃、そのまま貫通しかねない勢いが加わる。まるで空の箱でも飛ばすかのように、マイの軽い体は呆気なく石壁に打ちつけられた。


「マイッ!」


「っ……ア……!」

「声が出ないの?! ミィ、回復を!」


 ミィのあまりに小さな体が、巨漢に頭から掴まれてゴミでも放り投げるように飛ばされたところで俺はやっと状況を把握できた。マイと違って直接的なダメージではないが、幼い体に何て事しやがる。

 身勝手に暴れ始めた怪物相手に気がつけば俺は吠えていた。持てるスキルを駆使し、立ち向かったが気がつけばハバクの下卑た顔が俺の下にあった。喉に食い込んだ奴の手が俺を持ち上げ、意識を奪う。わけがわからねぇ。俺達が何をしたってんだ。こんなの、許されてたまるか。またしても俺は格好悪いままかよ。

 女の子どころか、あれほど決意したはずなのにコウとブンすら満足に守れやしねぇ。涙目で俺の名前を叫ぶあいつらに俺は何も答えてやれない。弱い、俺は弱すぎる。リュアならこんなの苦もなく打開するんだろうな。いいなぁ、あいつは。なんであんなに強いんだろ。俺よりも年下の女の子なのに、何倍も。いや何千倍、何万倍も強いなんて。いいなぁ、クソ。クソクソクソクソ。


「あいにく、俺の専門は討伐でも捕獲でもない。殺しなんでね。だがお前らには今一、"殺意"が沸かん。命拾いしたな」


「マイ……! ミィ! いやぁぁぁぁぁ!」


 発狂したアイが必死に二人を介抱するが、ミィがぴくりとも動かない。落ちた時に打ち所が悪かったのか、かわいそうに。痛いだろうなぁ、俺があのくらいの歳なら間違いなく死んでいた。全身を痛みが支配した俺の体はもう完全にいう事を聞かない。いわば戦闘不能ってやつだ。

 殺意がどうしたって? そんなもんで俺がたった一撃で戦闘不能だと、笑わせんな。いや待て、殺意。デストロイヤー。何か思い出せそうだ。


「あぁ……こいつはやばいかもな……リュア……気を……つけ……」


 伝わるはずもないメッセージを口にした俺の意識がとうとう闇に沈んでいった。


◆ アバンガルド王国 城壁前 ◆


【ギガースホースの攻撃! リュアはひらりと身をかわした!】


 まるで駄々をこねているみたいに、馬が涎を垂れ散らしながら地面を前足で打つ。どこが大人しい魔物なのさと突っ込みたかったけど、答えてくれそうにない相手だからやめておいた。それより涎のほうが危ない、すごい臭いだしあれだけは絶対にかわさないと。


「こんなの、すぐに撒こう……うわっ!」


 加速しようと思った直後、上空から何かが放たれてきた。石だ、それも無数。ギガースホースがいるのにそれをお構いなしに撃ってくるのはあの城壁の上にいる兵隊達だ。ヘンテコな木の装置に石をせっせと乗せて、その隣では大きな弓のような武器が構えている。


「ちょ、ちょっと兵士さん達! 話を聞いてよ!」

「魔王軍に加担した逆賊をここで何としてでも撃つのだ! 各員、弾切れの心配はしなくていい! 補充部隊は流れを崩さず、迅速に行動せよ!」


 なんか連携を組んでるみたいで、しかもその張り切りようといったら半端じゃない。元々ボク達の事が嫌いだったのかなとさえ思える。あの人達の放つ石や矢はギガースホースにも当たってるけど、当然効いていない。

 石と馬の蹄の雨、矢の嵐。それと涎、もうメチャクチャだ。誤解されないようにクリンカには人の姿のままでいてもらってるけど、いっそ飛んだほうが楽かもしれない。


「クリンカ、しっかり捕まっていてね」


 クリンカが頷いた後、ドスンと地面に風穴が空いた。これは明らかに城壁から放たれている矢の威力じゃない。見上げる事、上空。翼を広げた大きな鳥にまたがった女の子が弓を構えてこちらを狙いすましている。その命中精度の高さはさすがAランク、かなりいいところをついてきてる。


「あの子は確か、キキィちゃん?! Aランク9位のスカイハンター!」

「あ、確か嫌われていたっけ……」


「みなさーん! とにかく弾を切らさないようにぃ! 撃って撃って撃ちまくってくださぁい! あのクソガキ……いえ、魔王軍の尖兵を殺すんですぅ!」


 言い直した意味あるの、と突っ込みたい。ボクが何をしたのさ、切実にそう思う。最初に会った時は控えめで大人しそうな子だと思ったけど、とんでもない。この場にいる誰よりも積極的にボク達を殺しに来ている。


「もう! ボク達の何がそんなに気に入らないのさ!」

「私がAランク上位に上り詰めるのにどれだけ苦労したと思ってるんですかぁ! それなのにあなたのその出世スピードはなんですかぁ! 私だって必死にがんばったのに……あなた達なんかぁ! なんかぁ!」


 呆れて言葉が出なかった。こういうのを嫉妬というのかな。キキィがどれだけ努力をしてきたのかはわからないけど、ボクだって苦労してないわけじゃない。まただよ、何も知らないくせに上辺だけ見てボクを非難する。いい加減、うんざりだ。

 あの兵士達もまさか、そんなことで攻撃してきてるんじゃ。いや、そんなはずはないと思うけど。目にも止まらないスピードで一気に駆け抜けてやろうかと思ったけど、気が変わった。まずはあそこにいるキキィにいろいろ言ってやりたい。


「クリンカ、ちょっと跳ぶよ」


 返事もまたずにすぐに城壁よりも高い位置に到達、見上げる兵士達の顔がどこか絶望に染まっていた。これから攻撃をされるのか、そんな不安でいっぱいだと思う。うん、するよ。


「ちょっと、黙っていてよ!」


 着地する寸前、城壁に飛び蹴りを放つ。爆散した破片の中にはあのヘンテコな装置の残骸も混じっていた。兵士達が怯えてその場から離れてくれるのはわかっていたし、ちょうどいい。悲鳴が飛び交い、あれだけ整っていた兵隊の隊列はあっという間に崩れた。補充部隊の流れも何もかもが乱れ、指揮をとっていた人も落ち着けだの曖昧な事を言うばかりで、まったく収集がついていない。


「や、やっぱり勝てるかこんなの!」

「初めから無理だったんだよ! 頼む、命だけは!」

「教えてくれ! どうして君みたいな子が魔王軍なんかに!」


 どうも本気でボクが魔王軍についたと思っているらしい。中にはそうでない人もいたけど、命令されている以上は従うしかないだろうし、ちょっと可哀想かな。


「ボク達は魔王軍じゃないよ。これ以上、危害は加えないから大人しくしていてね」

「違うのか? じゃあ、なんで……」

「この国ではもごっ!」


 クリンカに後ろから口を塞がれた。またまずい事を喋ろうとしたのかな、とにかく止められたからにはこれ以上何も言わないほうがいい。


「ここですべてを話す時間はないし、言っても余計に混乱するだけだと思うの。だから要点だけ、ね」


 クリンカの耳打ちでボクは本格的に黙る事にした。うん、やっぱりこういうのは苦手だ。


「私達は濡れ衣を着せられて、その誤解を解きにきただけなんです」


「何をやってるんですかぁ! そこにぃ! 敵がぁ! いるんですよぉ?! あなた達、それでも王国兵士ですかぁ! 国王からの命令に背くんですかぁ!」


 信じたのかそうじゃないのか、どよめくこの場の雰囲気を他所にまだ一人だけ元気な子がいる。兵士達の士気を高めようと、必死な子が。


「キキィ、ボクからも言いたい事があるよ。まずは降りてきて、攻撃しないと約束するから」

「うるさいうるさーい! 射程圏内です! 超ド級の一撃、受けるがいいですぅ!」


 この時を待っていた。クリンカのドラゴン変身を使わない以上、飛んでいるあの子を捕えるにはこれしかない。

 弓の照準をこちらに合わせた瞬間、ボクは真っ直ぐキキィ目指して大きく跳躍した。矢を放った直後のキキィはもちろん、それに対応できない。ほんの一瞬の隙でしかないけど、それだけで十分だ。後は超ド級とかいう一撃を受けながらあそこに到達すればいい。

 向かってくる紅い鳥の炎に包まれた矢を見て、なんて優雅なんだろうと思った。何故かって、それは言うまでもなく。


「捕まえたっ!」

「ひゃいっ!」


 キキィに抱きつき、そのまま勢いで今度は地上に着地する。ギガースホースが餌を待ち構えるかのように雁首を揃えていたけど関係ない。ボクの全力の殺気があの馬達を大人しくさせた。今は全部、座り込んで大人しくしている。よくわからないけど、これがギガースホースの降参のポーズなのかな。ボクとは敵対しないという意思表示が見てとれる。


「よっと……」

「んぎゃっ!」


 空にいる鳥はまだキキィが持ちさられた事に気づいていない。着地した後で、ボクは深呼吸をしてからキキィを地面に下ろした。腰を抜かしたような格好でキキィは、ボクを魔物でも見るかのような目で見ている。


「今くらいの距離のジャンプが出来るまで10年かかったんだよ」

「へ、へぁ……?」

「ボクはキキィさんの事は全然知らないけど、そっちだってボクの事を知らないでしょ。ボクはね、奈落の洞窟というダンジョンに10年も潜っていたんだよ」

「じゅうねん!? ウソですぅ! そんなダンジョン、聞いた事もないし」

「ウソじゃないッ!」


 大声で一喝してキキィの反論を止める。この一声がよっぽどボクの話に真実味を与えたのか、キキィはそれ以上、何かを言ってくる事もなかった。


「だけど10年戦っても弓なんてまったく使えなかった。ちょっと貸して」

「あ、こらぁ! 勝手に」


 キキィの立派な弓を取り上げて、ボクはその辺にある岩を目がけて矢を放った。だけど放たれた瞬間、なぜか矢は弧を描いて力なく地面に突き刺さる。


「ぷっ!」

「あ、今笑ったでしょ。そうだよ、ボクには弓の才能がまったくない。それは同時にボクがどれだけがんばっても、キキィさんが磨き上げたものには届かないという証にもなるんだよ。いいなぁキキィさんは、弓なんか手軽に扱えてさ……」

「て、手軽とは何ですぅ! 人の努力も知らないで!」

「うん、キキィさんもボクの事を何も知らないよね」

「う、ぁ……」


 声にならない声を出して押し黙るキキィ。叱られた子供みたいに頭を引っ込めて、バツが悪そうに上目でボクを見る。


「あのさ……なんていうか、その。お互い、よく知らないし……キキィさんがボクの事を嫌っているのはしょうがないけど、これだけはわかってほしかった」


 沈黙したキキィにボクはこれ以上、追い討ちをかけなかった。へたり込んで座ったキキィを見下ろさないよう、ボクもその場に座る。


「生意気な事をいってごめん……」


 最後に一言だけ謝った。実際、ボクが冒険者になるよりもこの子のほうが遥かに実績を積んできているわけだし、いってみれば先輩に当たる。まずは相手を認めろ、いつかセイゲルに教えてもらった事だ。だからボクは無闇に馬鹿にしたりはしない。


「じゃあ……」

「あ、あのぉ!」


 ボクが立ち上がった時、同時にキキィが声をかけてきた。顔は微妙にボクから逸らしていたけど、もう敵意みたいなのは感じられない。


「……ゆ、弓の事ならいつでも教えてやってもいいですぅ。そのかわり……今度はもっと、詳しく聞いてやってもいいですよぉ?」


 一瞬、なにそれと思ったけどこれがこの子なりの答えなんだなと思う。それから堰を切ったようにしてお互いが笑い、少しの間だけ緊急事態という事も忘れた。


◆ シンレポート ◆


あれは とうせきき ばりすた

あんなもので かいぶつを とめられるとでも おもうたか

だいたい うますらころせないのに あのかいぶつを ころせるとでも おもうたか

あのちんけな そうびにも こくみんの けつぜいが つかわれているのです

あぁ なげかわしや たみよ いかれ


ききぃとかいう こむすめと なにやら わかいした ようす

りゅあにしては めずらしく べんが たつ

そうそう あのりゅあは りょうりもできなければ いまだ よみかきも

ままならない

それどころか ほんを よませれば ものの すうびょうで ねむる

のうみそなんて あってないようなもので まったく きのうしていない

なので ひととしての そうごうりょくは あっとうてきに ききぃのほうが うえ

りゅあみたいなやつは このよが へいわなら おちこぼれなのです

もちろん このしんは いつのよも ゆうしゅう

ふふん また ひとつ かってしまった

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