最高な朝と最悪な夢
初投稿です、汚い文ですがどうぞごゆっくり………
四月四日 日常編
少年は軽い足取りで学校から帰宅していた。
「ただいまー、ふふふ」
「あら悠、何かいいことでもあったの?」
「な、なんでもないよ、母さん。」
そう言うと、悠と呼ばれた少年は自分の部屋に閉じこもった。
その手には、ハートのシールがついたピンク色の便箋を握っていた、名前は「愛より」と
書いてある。
「最近いいことばっかりだなぁ」
そう呟いて、とても早めの睡眠をとった。
四月四日 非日常編
夢の中で悠は自分の家の前に立っていた。
「………??」
夢にしてははっきりと物の認識ができるし、風も感じていた。
「どうなってんだろ………いてっ」
試しに頬をつねってみたが、痛覚はあるし声も出る。
「……とりあえず夢から覚めるまで散歩でもしようかな」
そう言って悠はゆっくりと歩き出した。
3分程度歩いた時に悠は人影を見かけた。
声をかけようと思ったが、夢の中なので思いとどまった。
「ノシ……ノシ……」
向こうからこっちに歩いてくる、だが人にしては一回り大きいので悠は目を凝らして向こうを見る。
「よく見えな……うわっ」
その姿を見た瞬間、悠は固まった。
体は毛深く大きい目が一つ、さらに人間で言う腹の部分まで口が裂けていた。
この世のものとは思えなかった……
「なに……あれ……」
恐い…恐いが逃げようにも足が動かない……
「ヴヴ……ギヤァァァァっァァッ」
向こうもこちらに気づいたようで、すごい勢いで走ってくる、だが、悠の足は動かない。
「う…うああああああああああああああああああああッ」
「ギィヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
生き物が飛びかかってきた。
「君、しゃがんで!」
「ひぃぃっ」
後ろから女の子の声がした、悠が咄嗟にしゃがみこむと、さっきまで頭のあった場所を光が通過し、生きっ物に当たった。
「うぐ……がぁぁぁっ」
生き物は光によって右手を吹き飛ばされて、痛みによってかうずくまり唸っていた。
「大丈夫?」
悠は駆け寄ってきた女の子の顔を見て驚いた、同時に向こうも同じことを思ったようだ。
「悠……くん…?」
「あ…愛さん…愛さんじゃないですか!」
声を上げたが別におかしなことでもない、そういえばここは夢の中だ、だが何故ここまで意識がはっきりしているのだろう?
「悠くん、よく聞いて、」
いろいろ考える頭をシャットアウトし、愛さんの話に耳を傾ける。
「ここは夢の中だけど、現実と無関係じゃないの…」
「え?なにそれ…」
「例えばそこのいきも………ッ」
愛はさっきまで生き物がいた場所を指差して固まった、次の瞬間愛の後ろに生き物が現れ………
「グチャッ」
愛の頭が生き物の口に入っていった………
「………は?」
悠は自分に起こった状況が理解できずにいた、初めて見る血の量に、頭がフリーズしてしまっていたのだ、
「グゥっ」
生き物がこちらを向いた、悠は本能的に愛の手にしていたスナイパーライフルのようなものを手に取り、構えていた。
「こんな夢……こんな夢……」
そう言いながら悠は引き金を引いた、そうすると、さっき頭上を通ったのと同じ光が飛び出し、生き物の頭を吹き飛ばした、その途端、緑色の液体をまき散らしながら生き物はもがき……
そして……死んだ……
「な、何なんだよ…これは……」
咄嗟に湧いてきた吐き気に、悠は液を撒き散らし、そして愛の死体と生き物の死体の上にのしかかり、死んだように眠った……
感想まってます(笑)