第21回廊―主導権と強硬手段
[8/25 12:23] 第30回廊 セーフティーエリア
鬱モードから復帰するのに見事1時間近くも時間を費やしてしまった。なんとか立ち上がれるようになったので『風翔の加護』を使って最短ルート──塀の上を一直線にまさに飛ぶように帰って行った。時間にして4,5分と言ったところか・・・1時間以上かけて進んだ道のりをわずか数分で戻る・・・正直慎重に進むのが馬鹿馬鹿しくなってきそうだ。
ともかく大急ぎでここまで帰ってきて無駄に広い部屋を見渡すと・・・今いる場所とちょうど真向かいの壁際に座り込んでいた。距離もそうだが、俯いているので表情は解らないが・・・あまり元気とは言えないだろうし、何より・・・俺への印象を悪くしているだろう。
「あの・・・先程は・・・すみませんでした。自分の力が至らないばかりに・・・」
俺は彼女の前まで来て、まず真っ先に謝罪の言葉を述べた。だが、彼女は俺が近づいたことにも声をかけたことにも謝罪したことにも反応がない。やはりこんなのとは口もききたくないのだろう・・・
「次は十分注意して行きます・・・・・・アイテムの補充をしま――」
再出発の準備をする。それだけ言ってさっと彼女に背を向けようとしたのに、半身になったあたりで左手を掴まれた。
正直何が起きたのかすぐには解らなかった・・・俺以外には彼女しかいなくて、俺の行動を物理的に止められて、俺の手を掴めるのは彼女しかいないのに・・・
「・・・まって」
再会して最初に彼女が言った言葉がそれだった。だけどその一言だけで彼女の言いたいことが分かった様な気がした。
でもだめだ・・・ダメなんだ。俺たちは出会ってまだ1日程度の仲、信頼関係なんて有って無いようなもの、そんな中途半端な状態で助け合いなんて無理なんだ。どちらかが何かしら足を引っ張りかねない・・・
確かに時間をかければ助け合い・・・協力する方が絶対に良いだろう・・・が、今は急を要する事態。悠長に信頼関係を積み上げる暇すらない。ただでさえ俺がまともに話ができなくてそー言ったものを築くことができないタイプの人間なのにいきなりそれを要求するのは無理がある。
「っ。すみません・・・時間が惜しいです・・・先を急ぎましょう」
今の最善は現状維持。俺が全部の負担を抱え込んで強引に進む・・・これ以外にない。今俺がやる最善の行動は、時間というところをあえて強調することで彼女の言葉を無理やり抑え込み差しのべられた手を振り払うこと。
「・・・放してく――」
「ダメ。いやよ」
こっちが言い終わるのすら待てずにあっさり拒否・・・それどころか両手で包むようにもっちゃってるし、そのまま胸元まで引き寄せられ始めてるし・・・ってか少し涙ぐんだ目でこっちを睨みつけてるし!
反射的に目をそらし、逃げるように後ろに一歩下がる・・・が、離れた距離を戻すようにアリスもまた一歩近づく。それに反応して一歩下がっては一歩近づく・・・それが10歩、20歩と進み・・・いつの間にかこのだだっ広い部屋の四隅に追い詰められてしまった。
「ぅ・・・ぁ・・・」
無意識にうめき声がこぼれる。アリスは何も言わずにただこっちを睨み付けてくる。
この状態が俺にとって辛い状態だ。
ってか近い!近すぎるって!!
「・・・ねぇ」
アリスに声をかけられたが反応しない・・・無視し、顔をそらす事で精一杯の抵抗を試みる・・・が
「何で目をそらすの?私の方を・・・みる!」
「ぬぁ・・・・・・・っっっ!?!?!?」
我慢の限界だったようでアリスは両手を伸ばして目深にか被った俺のフードを引っ張って強引に振り向かせる。
ちなみに俺の背丈はリアルも仮想もほぼ同じで160ちょいと低い方なんだがありすはそれよりさらに10cmほど低い。結果かなり前屈みなるのだが今一番の問題は・・・・
「・・・!・・・!」
軽く呼吸困難を起こし始める。もはや近いとか言うレベルじゃ──息のかかる距離とか!?もはや形振りなんて構ってる余裕なんて無い!頭を無理矢理引っ張り上げ後ろに全力で飛び退こうとしたが・・・壁際だったのスッカリ忘れてた。
「んがっ!」
「ひゃっ!?」
力一杯飛び退いたせいで後頭部を壁に強打し、その反動でバランスを失ってそのまま尻餅をついた。フードを掴んでたアリスは俺に引っ張り上げられ一瞬宙に浮いたあと・・・
「――――」
もうホントのホントに限界だ。叶うなら今すぐ視界がブラックアウトして気絶でもしたい。アリスにのしかかられた状態で密着している・・・逃げ出したいに全身が硬直して身動きできない。
俺に引っ張られる形で倒れこんだアリスは地面でなく俺の上に落ちてきたわけで・・・そのアリスが顔上げ再び至近距離で目が合う。数回瞬きした後、彼女がゆっくり浮かべた不敵な笑みは色んな意味で忘れられそうにない。
「・・・ふふっ。これでもう逃げられないわね」
それだけ呟くとあろうことかそのまま馬乗りに・・・完全にマウントポジションをとられた。
「聞きたい事はいっぱいあるから・・・洗いざらい全部答えてもらおうかな?」
・・・完全に俺の敗けである。
[8/25 14:33]
それからなんだかんだ2時間にも及ぶ尋問TIME・・・我ながら目も当てられないものとなった。そもそも女の子にマウントっポジション取られた状態なんてとても現実味のない・・・まぁ、今いるこの世界だって仮想という意味では現実味はないのだが・・・
それはともかく事態に対して俺がまともな思考回路なんて維持できるはずもなく・・・スキル、戦術、『Lost No.シリーズ』、これまでの経緯・・・ホントに洗いざらい喋らされた。
・・・ただ、抱えて居た秘密を口にできたことで僅かながら楽になった・・・気はする。
「ん~一通り話したみたいだし・・・このくらいで許してあげましょうか」
「ぅ・・・ぁ・・・」
尋問が終わりようやっと彼女がどいてくれた。俺は力なく呻きながらそっと起きて静かに引っぺがされたフードをかぶり直し顔を隠す。とは言ってももはや今更・・・耳まで真っ赤にした顔は十二分に見られただろうから・・・ここまで来ると気持ちの問題だ。
「さてと・・・それじゃぁこれから先どうやってここを脱出するか改めて考えましょう!」
なんていうか・・・元気すぎると思う・・・なぜこんなにハイテンションなんだろうか・・・まぁ考えても仕方がないか・・・というかなんだろう・・・物凄い嫌な予感がする・・・多分俺が考えている最悪の結論に至るだろうという予感。
「さし当たっては20回廊のセーフティーエリアまで行くこと。残りの日数も少ないしできる限り最短で行きたいわけだけど・・・問題は私自身よね。どうしたって戦力的に足を引っ張っちゃうからその分時間もかかる」
・・・頼む・・・気付かないでくれ!最短で行ける手段に・・・まだ正攻法でも間に合う時間なんだ・・・お願いだから気付くなっ!
「ところでベイルさぁ・・・27回廊からここまで帰ってくるのに・・・どれくらい時間かかったっけ?」
「っ!?」
この問いは俺の予想しうる最悪の結論に至ったいうサインだ。俺が移動に要した時間・・・俺の裏技的強硬手段・・・
「多分、さっき教えてもらったエンチャントスキル・・・『風翔の加護』。それを使えば数分で各回廊を突破できるんじゃないの・・・?」
「・・・・・・・・・・」
はい確定・・・ばれてます。確かに『風翔の加護』を使えば突破は可能。でもアレはあくまで自己強化スキルなのでアリスが使えるわけじゃないし、使えたところで塀の上を走ったり飛び越えたりなんて無理だろう。
だけど二人限定で可能な手段もある・・・それが|(自分的に)大問題なのだ。だから今全身から嫌な汗を流しながらも無言の抵抗を続ける。
「はっきり言った方が一番みたいね・・・ベイル。私を抱えればその方法・・・使えるよね♪」
「ひぐぅ」
口から洩れたのは蛙が潰れたようなひどい呻き声だ。最速にして最悪の方法・・・それがアリスの口から提案された。これに対していくつかできない言い訳を用意することはできる・・・が、多分無駄なあがきになるだろう。
結局俺は無駄になると解っている言い訳を一つも述べずにただただ彼女の問いに無言で・・・小さく頷くだけだった。
[8/25 14:50] 第29回廊
「さて・・・それじゃよろしくお願いします」
「・・・」
なんだかんだでしていなかったアイテム補充をして、いざ最もやりたくない手段をやろうという時に・・・彼女の理解度の高さに涙しそうだった。
塀の上に上がると回廊の各地に設置された弓持ちの悪鬼武者たちから一斉に矢が放たれる。これらを可能な限り全て避けながら先に進むわけだが、この時一番注意しなくちゃいけないのが背後から飛んでくる矢だ。死角から飛んでくる矢に対しては直感に近いもので感知し避ける必要がある。
この時自分の背に普段とは違うものを背負っていればその違和感で感覚が鈍り、避けられないなんてこともあり得る。つまり移動するためにはアリスをおんぶではなく抱っこしていかなければならなんだが・・・抱っこ。比較的小さいとは言っても同年代の抱きかかえるとなると必然とある一つの単語が出てくる。
――世に云うお姫様だっこである
ではアリスが今何をしているのか?答えは両手を前にのばして俺を見ているだけ。脇を空け、背中に腕をまわしやすくしている・・・つまりはこのまま抱っこしろというアピールなのだ。正直今すぐにでも逃げ出したいが・・・あいにく逃げる先がない。人とろくに話もできなくてまともに友達すらいない俺が・・・まさか色々何かをすっ飛ばして女の子をお姫様だっこするという現状に至ってしまった。
いくら仮想・・空想世界とは言えなんて空想過ぎる現実だ・・・が、もう後には引けない。諦めて・・・恐る恐る彼女の背中と足に腕をまわしゆっくりと持ちあげる。
流石仮想世界の俺。現実の俺ならとてもじゃないが持ちあげられないかできてもすぐに疲れるだろうが、筋力の違いかアリスを抱えているのにまるで重さを感じない。アリス自身結構軽いというのもあるが・・・
「『風翔の加護』発動・・・では、行きます」
なるべく今ある現実から目を背けるようにする。精一杯無心を勤めながら塀に飛び乗り走り始める。アリスは振り落とされないように腕を俺の首にまわしてしっかりと押さえて居る。そして必然と顔が近くに迫って・・・あーもう!無心無心・・・
なんて余計なことを考えていたらヒュンヒュンと風を切る音とともに十数本の矢が飛んできた。だがまぁ走り始めで櫓は正面にしかないため飛んでくる矢はすべて視界内にある。これならば避けるのも容易い。
普段ならば掠る程度の攻撃は避けずにそのまま突破するのだが今はアリスも抱えていることだし多少大きく動くことになるが全部避ける方がいいだろう。
「・・・色々早すぎて良く分からないんだけど・・・なんだかすごい」
「あまり・・・喋らない方が・・・舌噛みます・・・ょ」
ありがちな注意を促すことでなるべく会話を避けたいのだが、多分やめないだろうな・・・そんな気がする・・・
とか何とか考えていたらあっという間に28回廊への道が見えてきた。ここまで1分少々と言ったところか・・・正面から飛び込んできた矢も今や背後から襲いかかるものばかりとなっている。それも大して慌てるでもなく避けながら駆け抜けて行く。
[8/25 15:11] 第23回廊
ここまで29回廊と全く同じ要領で駆け抜けて居てあれよあれよと言う間にもう23回廊まで来てしまった。ちなみに一個前の24回廊に入ったところで休憩をはさんで入る為時間は割とかかっている。
だがこの休憩は必要不可欠!なぜなら精神的に一杯一杯の状態の中で高速で飛んでくる矢を全て見切って避けるのはめちゃめちゃ神経がすり減る行為なんだから・・・ただまぁ、今のところアリスはおとなしくしているためなんとかなっている。
・・・なんて思っていたらどうやら彼女が行動を起こし始めたようだ。
「そういえばさ・・・あの時もほとんど一瞬の出来事であまりよく見えなかったんだけど・・・無宣言発動使ってたよね?でもそのすぐ後は普通にスキルを使ってた・・・なんでいつも使わないの?」
「・・・それは」
まさかこのタイミングでそれを聞いてくるとは・・・
無宣言発動
特定の条件の能力、スキル以外は通常それを使用する場合その名前を声に出して宣言する必要がある。だけど無宣言発動ってのはそのままずばり声に出して宣言するという動作を省略する技術だ。
無宣言発動には声に出すというタメをなくし、スキル発動のラグを限りなく0にできる。戦闘が激化する上位レベルの戦闘ではどうしても使えるようになっておきたい技術と言える。
だが、これがそうそう簡単に使えるものではない。俺も使えるには使えるがあまり重要視していない・・・これができるのはストームブリンガーを始めとした極僅かなスキルのみ。それよりももう一つの・・・応用技術の方に力を入れているためだ。
[8/25 15:14] 第21回廊
「っ!!」
「急にどうしたの!?また休憩?もう20回廊は目の前なのに・・・」
俺が21回廊に入ったとたん塀に上がらず、その塀に隠れるようにして止まりながら彼女を下した事に驚いているようだ。だが、この回廊に入った瞬間に視界に映った光景を前に隠れるしかなかった。
「・・・櫓の数がここまでとは段違いです。このままいけば矢を避けきれなくなります。」
「そんなに?それじゃぁここからは普通に道を通って行くの?」
「いえ・・・それも危険です。あの数だとほぼ常に矢の危険にさらされながら徘徊する敵を相手にすることになります」
上も下もどう言っても神経をすり減らす茨の道・・・ならば此処こそ真に強行突破が必要な場所。問題は弓兵の数・・・それを可能な限り減らして行きたいがアリスを抱えている状態では銃で戦うことは無理。
だけど一つ・・・ぶっつけ本番になるけど手がないわけじゃない・・・俺の中の理論的には可能な方法。
「・・・上から行きます・・・矢はなんとかなると・・・思います」
「大丈夫なの?」
「・・・はい」
たったそれだけの言葉で彼女は納得してくれたようだ。とりあえず俺はここまでで消費したHPやMPを回復薬を使って全快にする。数回・・・ゆっくりと深呼吸をして精神を集中させる。ここから先は精神と・・・MP残量の勝負だろう。意を決して再びアリスを抱きかかえ、『風翔の加護』を発動させ――
「行きます」
塀の上に飛び乗り迷うことなく20回廊目指して一直線に駆け出す。そして視界に広がるのは異常な数の櫓とそこで弓を引いて待ちかまえる悪鬼武者たち。このままいけば最初は問題なく避けられても中盤から終盤に背後の攻撃を避けられなくなる。その憂いを断つために
「展開方位1,2,10,11・・・『ダークブリンガー』全弾水平連射っ」
目に見える全ての櫓に向けて銃撃魔法を使う。言ってしまえば簡単な事だが実行はかなり辛いものがある・・・当然だ。
銃撃魔法と銘打ってあるスペルガンナーのスキルは銃を用いて行使する魔法であって、今やってるのは上位ランクの魔法を無詠唱で討ち出しているのと同じだ。はっきり言って反則じみている。とはいえ、実はこのやり方はかなりの苦行なのだ。
銃を使わずに銃撃魔法を使うこれは無宣言発動の応用技術の一つ・・・そもそも俺の無宣言発動のやり方は頭の中で発動させたいスキルをはっきりと認識し頭の中で宣言するといった方法を取っている。
この方法は俺独自のものなのか一般的な無宣言発動のコツなのかは分からないが・・・俺は無宣言発動は頭から発せられる思念的なものをシステムが音声による宣言と同じと認識してスキルが発動していると思っている。
言ってることは非科学的な気はするが、結構科学的ではあると思う。何せ俺の肉体はこの世界に入るために機械に繋がれている。思念ってのは所謂脳波とかその辺に当たると思う。まぁ、その辺の小難しい事は全部憶測だから何とも言えないが・・・とにかく俺のこの理論はほぼ当たりだと思っている。故に思いついた応用技術。
銃撃魔法『ダークブリンガー』を使うために必要なのは銃の装備、一定のMPの消費、そして発動宣言の三つ。消費MPと発動宣言の二つは問題なくクリア、後は銃の装備という条件・・・ここが重要だ。
この銃の装備という条件をどれだけ曖昧にしてシステムを誤魔化すか・・・それこそがぶっつけ本番の内容。システム的に装備されているが手にはない銃を持っていると認識することでシステムに発動条件を揃えたと誤認させスキルを発動する。
「展開方位修正0,4,7,9,10・・・」
理論は見事実証されアリスを抱きかかえながらでも銃撃魔法を使うことに成功。次々に展開されていく魔法陣から黒い閃光が飛び出し、悪鬼武者たちが構えている櫓を次から次に撃ち抜きへし折っていく。
悪鬼武者たちに直接銃撃魔法を叩きこんでも流石に倒せない。だけど櫓さえなくなれば矢による攻撃はほぼ不可能になる。運が良ければ櫓の崩落に巻き込まれた悪鬼武者たちがそのままやられてくれる。効率は悪いがレベル上げにも一応なる。
・・・しかし本当にしんどい・・・ダークブリンガーを発動し続けるには銃装備の認識を常にしなくてはならない。おまけにもう一つの・・・俺が最も重要視し、常用している技術も合わせて使っているのが精神摩耗に拍車をかけて居るわけだが。
「展開方位修正1,4,5,6,7,8・・・」
正面に見える櫓は数を減らし後は後ろの撃ち漏らした櫓ばかりだ・・・っとようやくゴールが見えた。もうほぼ空になりかけて居るMPを確認・・・後3,4回は使えそうだ・・・ってか結構ギリギリだったな。
着地地点を決めそこに向かって飛び込む。っと同時に180度転回、するとまぁ・・・あるわあるわ目視で約25,6本の矢が的確にこっちを狙っている。後は着地をするという回避もできない無防備な状態を守るため・・・
「展開方位0,1,11・・・『ストームブリンガー』・・・空間制圧連射開始!」
残りのMP全てを使いストームブリンガーを発動させる。展開した魔法陣から飛び出す緑の閃光が飛来する必殺の矢をことごとく撃ち貫き粉々に砕いてく。ほんの十数秒の嵐を前に突破する矢は一本もなく・・・無事20回廊前までたどり着くことができた。
「・・・・・・・・・」
「おつかれさま」
地面に足をつけ、念のため塀の陰に入り込んでからアリスを下す。彼女からのねぎらいの言葉とともにどっと疲労が押し寄せてくる。
正直ここまで疲れることになるとは・・・この後マスターエリアのボスと戦わなくちゃいけないってのに・・・
[8/25 15:21] 第21回廊 第20回廊前
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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えー長いです・・・滅茶苦茶長くなりました。
しかもこれ、もともと前の話と合わせて一つだったのですが長さとか話の切り方とかの問題で分けたんですが・・・それでも長くなってしまった・・・