覚悟しなさい (">ω<)っ)) ②
朝の彼女は同じクラスで、どうやら僕が入院中に転校してきたらしい。
僕に何の恨みがあるのか授業中も休み時間も刺さるような視線が痛かった。もちろん、好意的な意味でなく敵対心むき出しのそれが放課後まで続いた。
それにしても…誰なのかさっぱり思い出せない…。
ばしっ!!
ボロい部室のドアが悲鳴をあげたような豪快な音と共に、あの視線の主が現れた。
「ちゃんと来てあげたわよ。ここなら誰もいないみたいだし、私と勝負してくれるんでしょうね?」
「その前にひとつだけいいかな?」
「泣き言は却下だから。」
「そうじゃなくて…。いまいち、ってか全然僕と君の関係がわかんないんだけど…」
「まだ言うか!!」
右、右、左ローキック。朝とは違うコンビネーション。
「暴力反対!パンチだけじゃなくて蹴りもあるとは侮れない。」
「とか言いながらまた全部かわして!!そこまでとぼけるなら話してあげる。私の人生に汚点を刻んだアンタと私の5年前の話をね!」
(あんな屈辱的な話をさせるなんて…まさか!こいつわざと覚えてないふりして私に恥をかかそうと…
いや、そんな感じじゃないし仕方ない…。)
(5年前…小学生だよな。その時の僕は何をしたんだ!?女の子の汚点になるような事なんて…まさか
無意識のうちにあんな事やこんな事を!?まさか…)
少女は覚悟を決めて話始めた。少年は少女とはまた違った覚悟を持ってそれを聞いた。