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再婚したての、キャリアウーマンを寝取る  作者: 猫野 にくきゅう


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5/10

第5話 夏の海辺で、人妻を寝取る。

 俺の名前は八上義人やがみ よしと──

 バスケ部をクビになり、『えぬ・てぃー・あーる』という能力を与えられた男だ。


 季節は夏、7月中旬。


 待ち望んだ長期休暇に入ったが、いざ休みが始まってみると──

 部活を追放された俺には、やることが無かった。


 去年の予定でびっしりだったスケジュールが、今年は穴だらけだ。


 ──やることがない。


 かといって俺は、宿題を早めに終わらせるタイプでもないので、そっちはまったくの手付かずだった。


 夏休みに入り、一週間、そんな日々を過ごす俺は、あることを思いつく。


 ──宿題を全部終わらせてから、『えぬ・てぃー・あーる』を使おう。



 俺はそう決めて、宿題に取り掛かった。


 実はまだ俺は、自分に備わった特殊能力『えぬ・てぃー・あーる』を、一度しか使っていない。

 能力を使用したのは、試しに使った最初の一回きりで、それ以降は使用することはなかった。


 これまでに、使おうかと思ったことは何度かあるが、その度に、なんとなく思い止まっていた。


 この『えぬ・てぃー・あーる』という能力は、強力過ぎるのだ。

 瞬間移動は言うに及ばず、人の認識も書き換えてしまう。


 さらには、周囲の状況まで、目的を果たすために整えてくれる。

 各方面に影響を及ぼすこんな力を、ほいほいと、無制限に使う気にはなれなかった。



 能力を使うためのエネルギーは、生物の生命力だ。

 俺の場合だと、数日あれば、力を使うためのエネルギーは自然に溜まるようだ。


 そして、俺は最初に試しで使って以来、能力を使用することは無かった。

 能力の発動に必要な分のエネルギーは、すでに溜まっている。


 その上で、さらに力を蓄え続けていた。



 力が有り余っている。

 そのため、能力を自分の好みにカスタマイズして使用できるみたいだ。


 能力を使おうと決めてから、俺はあるプランを思いつく。


 季節は夏だ。

 そこで、俺は閃いた。



 そうだ、海に行こう……と。


 夏の海辺で、水着の圭子さんとデートする。

 今回の『えぬ・てぃー・あーる』は、そこからスタートだ。


 その後は、流れで──

 場合によっては、もっと、二人の仲を深めてもいい。



 ──よし、これで行こう!!


 そうと決まれば、宿題だ。


 これをすべて終わらせてから、俺は『えぬ・てぃー・あーる』を使うと決めた。

 苦労して宿題を終わらせれば、躊躇わずに能力を使えるだろう。


 その日から俺は、積極的に宿題に取り組んだ。

 そして、一週間で、夏休みの宿題をやり切った。


 やり終えたのは夜だったので、翌日に能力を使うことにした。



 そして、翌日──。


 うだるような暑さが続き、夏バテ気味の日々を過ごしていた俺だが、今日は気力に溢れていた。

 海に行って、海水浴デートを楽しむ予定があるからだ。


 俺は能力『えぬ・てぃー・あーる』を使った。


 能力の使用に、躊躇いはなかった。

 苦労して宿題を終わらせたのだ。



 ──ここで、日和るわけにはいかない。


 気付くと、俺はビーチに立っていた。


 潮の香りが鼻をくすぐり、遠くで波の音が聞こえる。

 俺の隣には、圭子さんがいる。


 圭子さんは黒のビキニに、腰に半透明で短めのパレオを巻いていた。


 彼女には、なるべくエッチな格好をしてほしい──

 そんな俺の願望を、能力がくみ取ってくれたようだ。


 砂浜に立つ圭子さんは、少し恥ずかしそうに、自分の格好を気にしていた。



「もう少し、大人しめの水着にするんだったわ」


 と言って、後悔している。


「圭子さん、少し海に入りませんか──?」


 俺は圭子さんの手を取って、波打ち際に連れて行った。


「もうっ! ノリ君ったら……」


 圭子さんはそう言いながら、俺と一緒に海に入った。

 波が足元をくすぐる。


 俺の能力『えぬ・てぃー・あーる』は、今回も圭子さんの認識を弄っている。

 彼女は俺の事を、自分の再婚相手の義理の息子『ノリ君』だと思い込んでいた。


 能力が切れるまで、圭子さんは俺の事を『ノリ君』だと誤認し続けることになる。



 能力の効果が継続する時間は、3時間──

 最初に使った時よりエネルギーが溜まっていたので、有効時間も長くなった。


 制限時間以内に、俺は『えぬ・てぃー・あーる』を行わなければならない。



 ──だがまあ、焦ることは無い。


 時間はまだまだあるのだし、がっつくことは無いだろう。


 足首の辺りを、波が行き来して気持ち良い……

 夏の暑い日差しの中で、海水の冷たさを楽しんだ後、俺は圭子さんと砂浜を散策した。



 圭子さんの一家は、今日、家族で海に来るはずだった。

 けれど、圭子さんの旦那は、急な出張で来れなくなり、大学生の長女も、急にバイトが入ってしまった。


 ──『ノリ君』と二女は、バスケ部の練習試合だ。

 二人はそのことを「うっかり」忘れていた。



 圭子さんは一人で海に来て、そこに俺が現れて、「ノリ君と二人で海に来た」という認識に書き換えられている。


 『えぬ・てぃー・あーる』という能力が、関係者の認識やスケジュールを調整して、俺と圭子さんが海で二人きりになるように調整してくれた。



 圭子さんは、スタイルも良いし胸もデカい。

 砂浜を歩いていると、それだけで、男たちの熱い視線を集めていた。


 彼女もそれを気にしているのか、恥ずかしがりながら、少し、居心地悪そうにしている。


 男達の中でも、特に問題なのが──


「圭子さん、あの人──さっきから俺たちを、付けて来てませんか?」


 俺の視線の先には、明らかに怪しい男がいた。

 彼女の尻を凝視しながら、男が一人、後を付けて来ていた。

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