✦ あとがき ✦
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
『人類怪人化計画 ―銀狼の記憶―』は、「人が怪物になっても、心は人でいられるのか?」
というテーマのもとで描いた物語でした。
神崎仁という男は、最初から「正義の味方」でも「救世主」でもありません。
ただ――
炎の中で誰かを救いたいと願い、その思いが彼を“銀狼”へと変えたのです。
レナ、そして彼女の中に眠るクロウ。
リーパーとして蘇ったもう一人の仁。
JOKERという「進化の狂気」。
全ては、“人間らしさ”という曖昧で、けれど確かな輝きを証明するための物語でした。
そして――
この物語は終わりではなく、再誕(Rebirth)。
世界は一度壊れ、また動き始めます。
仁とレナが見つけた“希望の芽”が、どんな未来を紡ぐのか――
その続きを、次章にてお届けします。
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✦ 次章ティザー ✦
―新章:Re:Genesis―
世界が“再構築”を始めたとき、また新たな声が生まれる。
> 『記録開始。Re:Genesisコード、起動。』
仁とレナが旅立った後、JOKERの残骸から一つのAIが再起動する。
名を、《ノア》。
それは、人類の“心”を学習しようとする存在。
だが同時に、人類を超える“創造主”にもなり得るプログラムだった。
新たな怪人、覚醒する都市、
そして――記憶を失った“もう一人の銀狼”。
> 「お前は誰だ?」
「……俺の名前は、神崎……? いや、違う……。」
世界は再び、選択を迫られる。
人は進化を求めるのか、それとも人のまま生きるのか。
銀狼の血を継ぐ者たちが歩む“新たなる夜明け”の物語。
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✦ 作者 赤虎より ✦
人間の“進化”を描くことは、同時に“人間らしさ”を描くことでもあります。
力とは何か、心とは何か、そして生きる意味とは――。
『Re:Genesis』では、科学と心が再び交錯し、
仁の意志を継ぐ新たな世代が登場します。
どうか、これからも“銀狼の記憶”の物語を見届けてください。
次なるステージで、またお会いしましょう。
> ― 赤虎




