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『未知』遭遇者記録  作者: 四桁調査員 タコうどん1
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『未知』4桁 危険度下 安定感+1〜+100 「マネルアオドリ」

記録右 登録番号2 記録番号4001 解明団記録部広報許可有 その他情報 丸 有 3 気温が低い理由は不明。


記録者 工堂(コウドウ) 編集・登録者 荒枝(アラエダ) mt(マウンテン)



 青い鳥と言ったら何が思い浮かぶ?

 普通の人はそもそも分からないかも知れないね。

 鳥に詳しい人はオオルリとかを答えるかもしれない。

 童話劇だってあるしね。

 さらに言っちゃえば、青い空を飛ぶなら、例え白であってもそれは青い鳥だ。とか答える人も居るかも知れないね。

 でも、私は必ず“あの鳥“を答える。


――――――――――


――年 ―月 13日 2:00P.M


 私は山に登っていた。山に登ると、未知の出会いが待ってるって聞いて。

 登り始め、樹々は無表情だった。土を踏み締める音は乾いていて、風は冷たかった。

 登るのは慣れてないけど、標高は600も無いし、不安は特にないかなぁ。



 とりあえず10分程登ってみた。動物は思ったよりも全然居ない。曇りの空に、鳥は飛んでいないし、急勾配な大地に、虫はいない。

 山はどこか不気味に、何も無いとでも伝えてるかのようだったけど、寒さは私に教えて来た、この山には何か居ると!楽しみ。


 まだまだ先は長い。そしてやっぱり寒い。体感温度は20°ぐらいだよ。秋といえど山ってこうも寒いものなのかな。鳥も居ないわけだね。どうせなら鳥と出会いたかったなぁ。可愛いから。こんなに寒いと上の方から色々な生き物が降りて来そうだね。クマは来ないでくれ〜。


 持ち物は割と少ない。別に頂上でキャンプとかそんなんじゃないし、比較的駅も近くにある。ただおやつはもっと持って来たらよかったな〜。キツイ。


 山ってやっぱ高いんだね。そういえば東京タワーとかより高いんだっけ。高い所は寒いっていうしね。


 そうして登って行ってったら、居た。何かが。でも生き物だということはわかった。動いてるから。

 ただ〜なんというか、ものすごく木みたいな柄、というかほぼ木。盆栽サイズというか。でもたぶん鳥だろう。二足でちょっと跳びながら歩いてる。寒いけど大丈夫なのかな。

「こんにちは〜。え〜とお名前は?」

 私はたとえ鳥でも虫でも、とりあえず話しかけてみる。返事は中々こないけど。

「……」

 返ってこない。残念。だけど口はちょっと動いてる。そしてこちらを見つめて?きてる。

 私はジェスチャーを使ってみた。先ずは手を振ってみる。

「……」

 よく考えたらジェスチャーで鳴いてくれるのはおかしいかも。だけど翼を振ってる!次は足を伸ばしてみた。

「…」

 足を伸ばした!可愛い。よく見たら体もちょっと青くなってきてる。この子はたぶんカメレオンみたいな感じなのかな。珍しい。姿はぱっと見てインコに近いかな?わかんないけど。

「…」

 お?お?私の手に乗って来た。手乗り文鳥、なんつって。可愛い。

「…」

 鳴かないね。ちょっと不気味。だけどそこが逆に愛おしくもある。

「…………」

 あ、あれ?なんか動かないぞ?ていうか手がこう、なんか強く締め付けるられように痛い。

「…………………………!」

 次の瞬間、ここが南極沿岸の深海かな〜と錯覚する程の寒気がした。さっむーーー。なんでここまで山が寒かったか、たぶんこの寒さは気温じゃない、私の寒気だった。この山に何か気配を感じてたんだ!それがこの子だ。キットそうだ!これは運命だ!

 この子が私の手の色を吸い取って〜……?吸い取る?あれ?あ〜ら〜手から色が無くなってってるよ!!

「……!」

 今分かったよこの子!この子触った物の色吸い取ってる!だって私の手の色してるもん!

「………!……!」

 やばいこと言ってるかもしれないけどホント!どうしましょう!無理矢理離すのは可哀想だし。どうしようかな。あ、でも手の色抜けるのもあれなのかな〜。あーあーあぁ〜〜!!この子の色変わって私の手の色と同じになってる。で私の手の色はほぼ抜けてる。この手どうなるんだろって、この子どっか飛びそう!

「……!」

 あーー…飛んでっちゃった。……どうしよ。………帰るか。




 下山しました。手の色は自然と戻って来た。なんで?…あの子はまだ私の手の色してんのかな。でもやっぱり出会いはあった!私は、不思議ながらも可愛い真似る青い鳥ちゃんと出会えて、人生最高の思い出の一つになりました!



記録以上

こんにちは、タコうどん1です。よく考えたら前回投稿したのを読まれない訳無いので、投稿したけど私の書いた所だけ読まれてない悲しい状態か、泳がされてる状態なので、気にせず今回も書きます。記録は、書いてる人や、特に編集者によってとても個性が出ます。例えば前回の志田くんが書くと漢字ばっかで、会話文だけで状況を説明します。そしてこれを編集した荒枝mtは実は、『解明団』の中で1番小説っぽく書きます。何なら詩とか詠む方が向いてると思います。今回は明るめに編集お願いしました。そして、前回のサブ編集者の折り紙ストレートさんは編集長で、とても優秀で、色んな意味で『解明団』の最終ストッパーと呼ばれる程賢く、団長に次ぎリーダーと呼ばれてます。

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