転移…スキル…そして…
前回、謎の光に覆われた光輝。彼はどうなってしまうのか…
謎の白い光が目の前に広がり、周りが白一色となった。
「不思議な空間だ…」
「やはり、昨日のあれは…」
『光輝!!』
「うわ!? びっくりしたぁ!!」
『すまんすまん』
「あっちの世界のぼ…く…なんだよね?」
目の前にいるのは飛んでいる猫?羽が生え、尻尾はウサギのよう。。
『その通りだ。見た目はこんなだが、君と同一人物だ!!!』
『通常、パラレルワールドへ転移する場合、元の世界の同一人物と入れ替わるが、今回の場合は特別なケースでな。』
『転移する先で、サポートするからよろしくな!!』
「よろしくな!!っていきなり言われても、自分と話してるから違和感しかないよぉ~」
『アハハハハ(笑)。そりゃそうだ』
『この状態は誰にも見えないから、安心しろ』
「それはそれで不安なような…明らかに変な人じゃん!!一人でしゃべるなんて!!」
『そこは安心しろ!!念話で会話できるから!!』
「それはそれとして、元の世界の僕はどうなるの?」
『ん?まぁ…行方不明だろうな…でも両親は多分察すると思うぞ?』
「そうなると…ゆうちゃんが心配だなぁ……」
『あぁ…彼女が望めばもしかすると…』
『ま、まぁ、とりあえず、自分のことを考えろ!!』
『転移する先はスキルが存在する世界だ!!そして君に授けるスキルは「身体強化」「魔法耐性」「状態異常無効」「自動回復」「視力上昇」だ!!』
「だ!!じゃないよ!!攻撃系スキルが「身体強化」のみじゃん!!」
『モノは使いようだぜ!!お前には様々な武術があるだろ?それを強化できれば…』
「なるほど…」
なぜか納得し、怖さすら感じない光輝。
『余裕あるな!!それでこそ俺だ!!』
と猫モドキが言う。。
『では、いくぞ!!俺の世界へ!!!』
『頼んだぜ!!!』
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また白い光が辺りを覆い、光輝はパラレルワールドに転移した。
元いた世界とはまるで違う少し暗い世界に…