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ウォリアー  作者: 京極巳波
1/1

─才能の使徒─

「才能って、とっても綺麗なものだと思わないかい?」

『…』

「そうだよね!そう思うよね!」

『…人殺し』

「人殺し?それは君の事だろう?」

『…は?』

「君はたくさんの人を見殺しにして、ひとりだけ生きのびた」

『…ちが』

「違くないよ。ほら、積まれた死骸が見えるだろ?」

『…違…う』

「…いい加減認めろよ」




「人殺しの【ウォリアー】さん」

「はぁ…っ…はぁ…っ…!」

 薄暗い通路。石の冷たさを直に感じる。彼女は、後ろに感じる気配から、一心不乱に逃げ続けている。

「だれっ…!だれなのぉ…!」

 曲がった先は行き止まりだった。絶体絶命だ。彼女は目を瞑り、気配と葛藤しながら、壁を伝いへたりこんだ。

「いや…っ」

 もう無理だと悟った時、彼は舞い降りた。

 黒髪の男は、気配を迷うことなくなぎ倒し、彼女を救って見せた。

 ありがとう、と彼女が口にすると、彼は唇を歪ませてクスッと笑った。

 途端に意識が朦朧としてくる。人は恐怖から解放され、安堵を手にすると、一気に疲れが襲ってくるのだ。

 パタッと冷たい石を枕に寝転ぶ。それを見た彼は、黒い髪をなびかせ、慌てて彼女を抱き上げた。

「きっと、この世界は終わらないだろう。

つまり、この人生も終われないだろう。

結局、誰も救えないだろう。

そして、絶望で塗り固められるだろう。

その未来が本当だと、俺は信じて疑わない」

 その言葉を最後に、彼女の意識は途絶えた。

京極巳波と申します。

初投稿です。よろしくお願いします。

暗くありません。元は元気です。いえーい。

私は人間です。機会じゃないです。

キカイジャナイデス。カクコトナイデス。

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