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KABUKIコーポレーション  作者: イー401号
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初めての欲は?

昨夜遅くまで、彭城楓真(さかきふうま)の今後の活躍について、KABUKIエンターテイメント水島社長まで、巻き込んでの英語での話し合いが終わったのは、日が昇ってきて東の空が明るくなってきた時だった。


結局は、屋敷当主の俺は何がどうなったのか全く分からずに完結したようだ。


俺も英語覚えようかな?っと、就寝前に妻の舞に言ったら帰ってきた言葉は


「そんな暇があったら、武将の仕事をして。そういうのは私たちがやるから大丈夫。」


と、軽く拒否られた。


なんだかなぁ~っと思いながらもシャワーを浴び、ベッドに入ったら、数秒で意識が奪われた。


そして翌日。


土曜日。


一般的に仕事はお休みの日だ。


俺と舞は9過ぎには、起床してリビングに入っていった。


昨晩、明け方まで起きて話し合っていたというのに、ほぼ全員がすでに起床してリビングに集まっていた。


常慶貴彦(じょうけいたかひこ)だけは、何やら用事があるとの事ですでに帰宅していた。


その場にいないタカヒコは自らの覚悟を示すために帰宅したのだが、俺たちにとってもとても大事な話の内容だったことは、タカヒコ本人のみしか知らない事であった。



俺と舞が、部屋着でリビングに入っていくと


葛城仁社長であり、義理の父親である尊敬する男が挨拶してくる。


「おはよう、二人とも早いね。」


俺は会釈して


「お父さんも随分お早いですね。」


すかさず舞が突っ込みを入れる。


「歳をとると、早起きになるのよ」


(おいおい~)


「舞も子供たちの所に行ったら、どうだ?母さんが早くから見ていたぞ」


仁義父さんも何とか仕返ししようとするが、反撃は容赦なかった。


「実の子供より、孫の方が可愛いのは当たり前でしょ。可愛い孫を産んであげたんだから感謝して欲しいくらいだわ」


(おいおい~)


逆らっても無駄なことをよ~く理解している実の父親は、沈黙を持って娘とのコミニュケーションを終えた。


そこにツネさんが、朝起きた俺にコーヒーを運んできてくれた。


「ツネさん、おはようございます。昨晩遅かったのにご苦労様です。」


「いえいえ、歳よりはそんなに寝なくても大丈夫なんですよ。」


尊敬する仁義父さんは、沈黙を守った。


冷や冷やする場面は、数多くあれど本気のトラブルに発展しないのは、皆が言葉遊びというコミュニケーションの達人の為せる技なのだろうか


仕事でもたった一言で、大失敗することもある。


だから、なるべく仕事では聞き役になる事が多いのは事実だ。

余計な一言で、とんでもないことになる事が多い【火吹家当主】という生まれつきだが、仕方のない事実がある上に仕事上では何億というお金が絡んだ話、相手先の存続をかけた仕事などにも触れる機会が多い。


提案はするが、決めるのは相手である。

しかし、そこに失敗した時の責任感や罪悪感が全くないわけではない。


むしろありすぎる方だ。

ヒトとしては、好まれるだろうが社会はそれほど優しくない。

成績だけを求める会社。

数字しか見ない上司。

結果以外は興味のない経営陣。


現実は、武将が考えていたよりはるかに厳しく、そして無情だ。


だが、火吹武将だからこそ出来る仕事がそこにあるのが、彼の大きな強みだ。

生まれや家族は、変えられないのである。

ならば、その生き方を学ばねばならないのであった。


そして武将はその生き方を既に学んでいた。



俺は専用の椅子に腰かけてると、妻の舞がそっと寄りかかりスマホの画面を俺に見せる。


そのスマホの画面には、銀行の残高が映し出されていた。


桁が、、、


億のカンマはついているが、それ以上はパッと見ただけではよくわからん。


すると舞は一言


「武将のお金よ」


「へ?」


俺年収、600万だけど、、、


勤続5年に満たないし、いったいこれは何?どういった話?


確かに、生活の為に俺の給料を使ったことは無い。

全額溜まっているだろうけど、額が半端なさすぎじゃない?


そういう事は、金庫番のシゲさんがすべて賄っていてくれているから、あえて俺は何も言ってこなかったのだが、、、


「私が成人した時に、シゲさんから言われたんだけど、火吹家の所有するビルやマンションその他の賃料や収入を私が管理するようにとね」


「それと、武将の給料を含めたものだわ」


「でも、とても良い勉強になったわ。」


「税金がこれほどかかっているなんて、私知らなかったし帳簿なんて付けたことなかったから、一から勉強して武将が経営している【火吹衛士隊】の社員の給料や経費、その他もろもろ」


「とても一人じゃ、こなせるボリュームじゃなかったわ」


「そして、経営利益。つまり税金を支払って資産として残ったのが、そのお金よ。」


(世界15か国語を勉強して、火吹家の帳簿まで勉強して、、、優秀とか勤勉さとかでは済まない事柄のようだな~)


「舞、よくこんなたくさん勉強できたな」


「教師が良かったのと、スタッフに随分助けられたわ」


「教師?スタッフ?」


俺が・・・・な顔していると


「教師はもちろん、シゲさんよ。そして助けてくれたのはシゲさんの2人の息子さんよ。」


シゲさんもツネさんも俺が生まれる以前より、父虎雄にその人柄を買われて、此処火吹家財閥本家の敷地内にそれぞれ家庭を築いている。


ツネさんの旦那さんは既に他界されているが、二人の娘さんがいる。


シゲさんの奥様は一緒に暮らしていて、二人の息子さんがいるのは知っていた。


だが、同じ敷地内に住んでいるとはいえほとんど、顔を合わすことは無かった。


それは、シゲさんとツネさん一家の入り口は、本家入口と異なり地下道を使って向かいの火吹家が所有するビルから出入りしているからである。


俺が誕生した時には、そうなっていたものだからたまに会った時に挨拶くらいはしていたが、それほど近しい中というわけではなかった。


これは、後で聞いた話だが


シゲさんとツネさんは、火吹家の為に生き、火吹家の為に子供を教育して、火吹家の役に立つ人物に育てていたということだ。


火吹家を支える影の存在として、、、


全て、父 故火吹虎雄に恩返しするためにと、、、、


俺は二人が親父からどんな恩を受けたのか知らないし、今や知る術もないが、この二人は家族同然なのは絶対変わらない。

改めて、亡き父親の凄さと人を見る目と此処まで人を引き付ける人柄に、感服してしまう。


俺も親父の様になれるだろうか、、、、



そこに白い手袋をはめた、この屋敷の執事兼金庫番の重道勘蔵(しげみちかんぞう)が静かに近づいてくる。


御辞儀をして、話を出す。


「舞様は、とても優秀で流した水を吸い込むように、淡々と経理について学ばれておりました。」


「私の息子、兼司(けんじ)元志(げんじ)も簿記を専門に勉強して参りましたが、舞様にはもうお教えすることは無いと申しておりましたほどでございます。」


重道兼司(しげみちけんじ)重道元志(しげみちげんじ)


2人とも似たような名前だが、中々シゲさんらしい名前を付けたものだ。



だが、ここで一番大切なことをシゲさんは話さなかった。


火吹財閥の総資産やその他、運用や投資をしているお金のことなど。


例えば、元戦友の青い瞳のマルガッス・シュタインが経営するトラオテクノロジーデペロップメントからのお金の流れや株価資産や火吹家所有資産の株や投資について、目に見えにくい、お金のことは舞にも話していなかった。


あくまでも分かりやすい、部分だけ舞に勉強させる意味で開示したものと思われる。


シゲさんや他の大人たちには、それぞれ考えがあるようだ。


義理の父親にして、俺の勤める 京仁織物株式会社 社長葛城仁にしてもそうだ。


25歳には起業すると言っている、僅か22歳の俺に戸塚営業所所長を任せている。

思惑が無い方が、不自然といえば不自然である。


だが、そこは正直俺達にはそれほど大切なことでは無い。


今は、とにかく自らを鍛え 足掻き 経験値を積み、勉強する。


俺の夢の為に


それだけだ!



舞が、深く考え込んでいる俺に気分を変えるように話を振る。


「武将は何か欲しいものとかないの?」


「へ?」

(欲しいものか~)


「例えば車なんて、どう?一番経費で減価償却しやすいしね」


(車か、、、、!!)


「そうだな、俺 縁さんが運転しているああいうカッコいいスポーツカーが欲しいな」


COOBデザイン株式会社 CEO候葺縁(こうぶきゆかり)が運転する愛車は、深紅の跳ね馬の異名をとる【フェラーリSF90 STORADOLE】最近また、買い替えたようだ。

値段は敢えて、、、聞かない。


とにかく音とスタイルが滅茶苦茶カッコいい。


「それなら、僕の馴染みのディーラーが六本木にあるから行ってごらんよ」


葛城仁社長だ。


「なら、これから二人で行きましょ」


決定権は、舞にある。


※※※※※※※※※※※※※※※※


久しぶりのデートだ。


舞の服装は、ベージュの細身のパンツに肩が出た身体の線を思いっきり出した薄緑色の長い?Tシャツなのか?


男の俺にはよくわからんが、とにかく上品で艶やかなのは事実だ。


その上にシースルーの薄茶色カーデガンのような上衣を着ている。


俺は全く普段着。


ジーパンにシャツにジャンパー。


何処にでもいる、男の服装だ。


しかし、身長180センチの俺とハイヒールを履いたら、ほぼ俺と変わらない身長のカップルは、地下鉄の中や駅でも街中でもよく目立つようだ。


周囲の視線が痛いほど、刺さってくる。


まぁ~そのほとんどが、舞にあるのは事実だ。

何故なら振り返るのがほとんど、男性だからだ。


若くして、子供を産んだのに身体の線が崩れることも無く。


いや以前に増して、女性としての成熟と色香を放つようになってきている。


まぁ~


ごく近くにお手本のような女性が、同居しているせいも大きく関与しているのは事実だけど、恵まれたDNAと本人の努力が無くしてこの体系は維持できない。


一体この女性は、どれだけ自分に厳しいのだろう?

様々な事柄をごく普通の様にこなし、機嫌が悪くなったりその場の感情でものを言ったりしない。


才女。


才媛。


俊秀。


賢女。


言葉では言い表せない。


火吹舞という個性は圧倒的で強烈だ。



「久しぶりね、武将とこうやって出かけるなんて」


見とれてる俺に向かって話しかけてくる。


「あ、ああ、そういえばそうだな。」


自分の妻なのにその美しさと気高さに見とれている本人以上に実は、舞の方が嬉しかったのだ。


俺を独占できる今の時間が


「よく、高校生の時は二人で出かけたけどね」


「あの時も今も、舞は周りの視線を集めるのが上手いな」


「まぁ~まるで私が、色目を使っているようないい方じゃい?」


「い、嫌 そんな意味じゃくてさ、高校生の時も今も君は素敵だって、言いたかったんだ。」


いきなりの俺の右腕は、舞の豊満な胸にうずまる。


「武将がそんなこと言ってくれるなんて嬉しいな」



僅かなひと時であったが、とても夫婦として有意義な時間を過ごした、俺たちは六本木駅で降りて仁義父さんに教えてもらった高級車専門ディーラー【プラチナステージ】に向かった。


【プラチナステージ】は六本木駅から徒歩で、10分くらいの所にあった。


葛城仁が行きつけのディーラーというだけあって、外観は黒と銀色に纏められ高級感満載てんこ盛りだ。


並べてある、車も高級感てんこ盛りの上に値段もてんこ盛り。


外の車が走る私有地にもなんと、黒色のふかふか絨毯が敷かれているあり様だった。


俺の愛車となる車は、一瞬で決まった。

一目ぼれというものかもしれないが、、、


ランボルギーニ AVENTADOR LP 780-4 ULTIMAE

お値段約6千万円。


ただ一言。


カッコいい。


ただそれだけだった。


「この車が良いな!」


珍しく興奮気味に話す俺に対して、舞はニコリと微笑んで


「カッコいいわね」


微笑み返す。  


天使の微笑。


ガラス越しに、興奮気味に車を決めていると中から、スラリとして高級スーツを着た、俺より年上だがかなり若い男性が現れた。


そして、驚きの第一声を俺達に浴びせてきた。


「カッコいいでしょう。でも此処はあなた方のような若い方が来る場所ではありませんよ。」


「憧れる気持ちは分かりますが、悪い事は言いません。もう少し大人になって成功されたらお越しください。」


慇懃で礼儀正しいが、規格外の俺達 超パワーカップルには全く持って当てはまらない言葉が返ってきた。


こういう時、俺の愛する妻は、、、鬼と化す。


「それは、私達には車を売る気が無いと受け取ってよろしいのかしら」


豊満な胸をそらし、両手を腰に当てて女王は宣言する。


スリーピースのスーツに身を包んだ、細身の高級車ディーラー営業マンは、作ったような笑顔で


「お買い求めになりたいお気持ちは、重々理解できますがその結果、あなた方が不幸になる事を私は経験上、許容致しかねます。」


舞も決して折れない


「あなたの経験がどういったものだが、知りませんがあなたの定規では測れない人間がいるという事も経験値として、記憶した方がいいんでは無くて」



営業マンも作った微笑を崩さずに


「どうか、いま一度。よくご検討いただいた方がよろしいかと存じます。」


俺はこの営業マンに悪い印象は、抱かなかった。

こういった、高級外車ディーラーに来る客はまず徒歩では来ないだろうし、会社経費として落とすならまず見積もりを取るのが普通だろう


俺は社会人として、自分の常識に当て嵌めて相手の立場で考えてみる。


やはりこの営業マンは、心優しい人なのだ。


ローンにしろ何にしろ、車を売るのが彼の仕事だ。


それをあえて、俺たち若者には売らない。

いや、頭を冷やせと忠告してくれる。


悪い営業マンなら、売れれば相手がどうなろうと構わないだろうし、売ってしまえば後は知らんというのが、ごく普通だろう。


結局、買い物とは金額に関係なく契約であり、購入する側はあくまでも自己責任なのである。


舞は更にヒートアップしそうな勢いだったが


「わかりました。ご忠告ありがとうございます。」


っと、俺が間に入り今にも火を吐きそうな舞を鎮める。


舞の魅力的な肩を抱きながら、その場を去ろうと促す。


しかし舞の怒りは、静まらなかった。


舞は自分のスマホを取り出し、自分の父親に電話をかける。


仁義父さんは直ぐに電話に出てくれて


「どうしたんだい?」


「お父さん!!教えてくれた車屋さんが、私達には車は売れないって言うのよ!!どういうこと!!」


葛城仁父さんは、現状がよくわかっていないらしく


「ははは~何を言っているんだい?そんなことないんじゃないかな?」


ブチッ


舞はいきなり父親との会話を断ち切る。


「あんのくそオヤジ~」


(いやいや~そんな怒らないで)


一方、火吹本家邸宅では


「お父さんが、今のは悪いですよ。」


仁義父さんのパートナーである、普段は全く静かにふるまう葛城唯義母さんだ。

舞の大声でがなる声がスマホから外に飛び出して唯母さんにも聞こえたようだ。


「舞や、武将さんくらいの若い人たちだけで、高級車売ってる所に行ったら、相手にされないのは当たり前です。」


「それを茶化すのは良くない事ですよ。」


此処で初めて、ことの重要性というか自分の娘の怒りの感情を理解して、慌ててスマホを耳にあてて電話する。



場所は又変わり、六本木にある高級車ディーラー【プラチナステージ】から50メートルくらい離れた場所で俺は、舞の怒りを鎮めようと必死だった。


「舞の気持ちもわかるけどさ、俺達の年齢で6000万の車買う人なんて、売れっ子のユーチューバーか会社経営者のボンボンの二代目くらいじゃね」


舞は無言。


(やばい、かなり怒ってるぞ)


そこにかなり焦ったように、汗だくになって駆け込んでくる大人がいた。


高級スーツを着込んだ、いかにも、、、、な大人である。


「た、大変、、、し、失礼いたしました。」


吹き出す汗を拭く暇もないほど、その男性は動揺していた。


「わ、私はプラチナステージの支配人、山本と申します。」


「葛城様のご息女様とは知らずに、大変ご無礼を働き申し訳ございません。」


平身低頭で汗だくな、支配人は年齢の頃は40代後半くらいだろうか?


歳に関係なく全力疾走したせいか?


プレッシャーのせいか?


吹き出す汗は全く、止まることなくポタリポタリと地面を濡らす。


「ま、まずはお詫びにて、て、店内にお入りください。」


(かみかみじゃん)


すると先ほど対応してくれた若い営業マンが重ねて走ってきて


「大変失礼いたしました。火吹財閥のお方とは存じ上げず、深くお詫び申し上げます。」


ただひたすら、謝罪に謝罪を重ねていく。


(どうやら仁義父さんが電話一本入れてくれたみたいだな)


俺は半歩前に出て


「私は、全く気にしていませんからどうか、お顔をお上げください。」


目いっぱい丁寧に話したつもりだが


「「た、大変申し訳ございませんでした。」」


更に謝罪がうわまってきた。


(話が進まん、、、)



憤慨する舞を連れて、何とか店内に入り出された珈琲を飲むと、やっと舞は落ち着きを取り戻してきた。


感情的にならないのは、流石だな。

アンガーマネージメントが出来ている証拠だ。


怒りの負の感情は、6秒待てば収まるらしい


自分の感情をコントロール出来ない人間は一流とは呼べない。


俺は幼いころから、亡き父親に自然と叩き込まれたことだが、普通の人にはコントロールできずにトラブルを起こす人が多くいることも俺は知っている。


敢えてその後の状況は省くとして、契約はその場で締結され現金もネットバンクのアプリを使って、舞がその場で支払いを終える。


(でも、ネットバンクで動かせる金額の上限ってあるんじゃないのか?)


(6千万円簡単に動かす、舞と銀行に驚いていると)


舞が持つスマホの画面には


【横濱銀行】の名前があった。


(新倉支店長のいる銀行に預けてあるのか。だから可能なんだな)


っと、一人納得感心してしまう。


他愛もない普段の俺との会話の中から、【横濱銀行】の名前を聞き覚えて、新倉支店長のいる戸塚支店名義で俺の資産を預けていたのだ。


そりゃ~俺個人でも2億円、投資に預けているのだから


それくらい可能かなのかな?


等と思考に耽っていると俺の愛車になる車が用意されて、入り口の前に用意されている。


山本と名乗った支配人が、ランボルギーニの跳ねあがる車の扉を開けながら説明してくれる。


「この車は保険も現時点から保証されるようになっています。ナンバーも取得済みで、名義変更は後日私どもの方から書類を持って参りますので、今日からお乗り頂けます。」


「ありがとうございます。」


っと言って、俺は車に乗り込むが、、、、


驚いたのが、その着座位置の低さだ。


スポーツカーって、こんな低いんだ。


驚いている俺に山本支配人は優しく


「この車の走り方は、3つのモードから選べます。慣れるまではノーマルモードで走ってください。それと、ランボルギーニという車は、アクセルをいきなり踏み込まないでください。スピンしてしまったり公道では、危険なこともありますので」


すっかり立ち直った、支配人は俺が若くこの車の特性を理解してないと思い、優しくこの車の乗り方や特徴を教えてくれる。


そして30分ほどレクチャーを受けて、助手席に舞を乗せ俺の初めての愛車は、ゆっくりと走り出す。


プラチナステージ全社員が一列になって、整列している真ん中を爆音と周囲の視線と共に、走り出した。


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