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KABUKIコーポレーション  作者: イー401号
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営業所所長の責任

横濱銀行戸塚支店渉外営業部長の新倉誠は、ホクホク顔で京仁織物株式会社戸塚営業所をスキップでもしかねない、上機嫌で帰っていった。


嫌味なインテリ上司を戸塚支店から追い出す、絶対確実な口実事案と京仁織物株式会社という銀行からしたら、最良融資先を失わずに済んだことと、火吹武将個人から2億円もの運用資金を得たこと。


これは銀行屋からみたら、とんでもない偉業になりかねない。

金額は無論だが、火吹家とのつながりが、人間関係が築けた新倉誠の実績は輝かしい成績となったのだから



火吹武将営業所所長の両脇を固める、十柄氏源吉(とがらしげんきち)前営業所所長と五十吾茂三(いそごしげぞう)副所長にこの場には、いなかったが武闘派で頑固な職人木島菊道(きじまきくみち)工場長。


新たに、火吹武将の戦友となった老練で手練れな古兵たちである。


今の銀行屋とのやり取りを同じ部屋で見て聞いて、様々な感情が湧き出していた前所長と副所長だが改めて、火吹武将という人間の常識外れな一面をわずか数日で感じ取り、戸塚営業所所長として、既に信頼し信用し年甲斐もなくワクワクが止まらないといった感じであった。


当の本人は、いつもの如く全く普通にしているつもりなのが、実にいろいろな意味でおかしい!!



そして、数週間がたち火吹部隊の連中も戸塚営業所の従業員と溶け込み始めた頃、トラブルは唐突にやってくる。


営業社員の山口洋二(25歳)は、全身汗だくになって戸塚営業所に駆け込むように帰ってきた。


直属の上司であり、戸塚営業所の営業を束ねる土井田 敦(つちいだ あつし)課長が、相当慌てている部下の若き社員に声をかける。


「どうした?山口、何かあったのか?」


山口社員は、両手を両ひざにあてて、息を整えながらカミカミでやっとこ言葉を吐き出そうとするところに、寸動主任が紙コップに一杯の水を差し出す。


「まずは、これを飲んで。」


寸動永誇(すんどうえいこ)主任。上智大学卒業の優秀な火吹部隊の一人である。


密かに、同僚の近藤直子主任と共に、火吹武将の事を慕っているのは、端から見ていても明らかであった。


本人しか知らないことだが、火吹武将から以前もらった?奪った?ハンカチを自分の枕元に置いて寝ているのは極秘中の秘中の寸動永誇であった。


コップに継がれたみ水を一気に飲み干して、山口社員は一息ついたが、(まく)し立てるように飲み干した水と同じように一気に喋り始める。


「そうです!!」


「マツウラ商事さんが新しく本社と工場を建て替えられるそうで、その工事と防水シートの見積もりとプレゼンを明日までに持って来いというんですよ。」


営業課長は、戸塚営業所勤務年間のベテランだ。

山口社員との付き合いも、3年になる。山口社員の性格は、既に把握済みだ。そこで、前線戦闘隊長はが鳴り出す。


「山口!!お前、その件忘れていやがったな!!」


「すんません!!」


即座に、謝罪するところは美点であると、ナオは心の中で思ったがこれからの展開を考えると、今晩は徹夜になるだろうことを予想して、実家に電話する準備をしていた。


「どうした?」


五十吾副所長が、ややお腹をタプタプさせながら鋭い眼光で周囲を貫きながらやってくる。


一瞬で、事の重大さを把握し即座に俺のいる営業所長室に飛び込んできて、正確に落ち着いて事情を俺に説明し、判断を仰ぐ態勢になる。


俺は迷わず、即刻決断を下す。


「手の空いている人、急用の無い仕事は全てキャンセルして、全員集合して下さい。」


俺は素早く、自分のノートパソコンを持って、所長室の椅子を蹴とばすように跳ね上がらると、即座に上衣を脱ぎシャツの袖を(めく)り上げる。


俺が営業課に入ると、既に火吹部隊は作業に入っていて、門田課長が指揮を執っていた。


俺は今の状況を纏め上げると、門田課長を呼び現在の状況を確認した。


長身の門田課長は、額から汗をにじませながらも柔和な顔で、報告に入る。


「防水シートの見積もりは、それほど問題なくできそうですが、マツウラ商事さんの本社と工場工事の受注となると、正直私たちだけではどうにもならないのが現状です。」


俺は直ぐに現状を把握して、指示を出す。


「五十吾さんは、防水シートの見積もりの方をお願いします。」


「わかりました。」


老練な熟練兵は、無駄、無意味、無謀をそぎ落とし行動に直結する。


土井田課長には、マツウラ商事の本社と工場の図面を用意させて、俺は自分のスマホを取り上げ、通話ボタンをタッチする。


相手はワンコールで、すぐに出た。


「今大丈夫ですか?清水郷壱(しみずごういち)社長。」


そう相手は、COOBデザイン株式会社の直属専属下請け会社清水号建設社長だ。


「大丈夫です。急用ですか?」


話が早い、機転が回る、行動力が半端ない。


これが、清水郷壱という人間だ。


っでなければ、あの(・・)候葺縁(こうぶきゆかり)さんとはタッグは組めない。


「無理を承知で申し上げますが、今から私のいる戸塚営業所に来ていただけますか?」


「了解です。1時間で伺います。」


「ありがとうございます。重ねて無理を申し上げますが、正確な規模は現在把握中ですが、弊社取引先の本社ビルと工場建設の見積もりを今夜中に作らなければならなくなりました。」


「助けていただけませんか?」


即答、即動、即口の男はただ一言。


「かしこまりました。」


俺は心の中で、さすがだ。っと感嘆していた。

清水さんにも予定や事情は山ほどあるだろう、、、


それをたったの1本の電話で、判断して動き出す。


その行動力には、ただただ舌を巻く。


「すいません。必ずこの穴埋めはしますので、よろしくお願いします。」


無駄を嫌う男はやはりこんな時も一言。


「では、すぐ向かいます。」


俺はスマホを切り、即座に続けざまに指示を出し続ける。


寸動永誇(すんどうえいこ)主任と近藤直子(こんどうなおこ)主任は、プレゼン用のパワポを作って下さい。」


「「はい!!」」


即座に作業に入り始める最速最強の女性戦士である。


「安藤係長は、土井田課長と一緒に図面と登記簿の準備をお願いします。」


登記簿とは、その土地に誰のどんな建物が立っているか証明する、お役所が発行する書類である。

法務局で手数料を払い、法人番号を打ち込むと自動で発行してくれる。


登記簿には、様々なものが記載されており、会社の内容が詳細に記されているいわば会社の住民票の様なものである。


「門田課長には引き続き、防水シートの見積もりとプレゼンの用意をお願いします。」


「かしこまりました」


性格を表情に書き込んだような、優しい標榜の長身優男は俺が営業所所長に就任してから、更に言葉使いが丁寧になっている。


長くサラリーマンをしていたせいなのか、本人の性格なのかわからないが特別問題も無いので、好きなように呼んでもらっている。


門田応史(かどたおうし)課長も本社では、心優しくはあったがごく普通の一社員であったが、火吹武将という男の影響をもろに受けて、変わった一人である。


ただ、ここ戸塚営業所において、門田課長の立場は未だはっきりとしていない。


営業課長として、土井田(つちいだ)課長がおり、俺の周囲は副所長と元所長で固められている。


役職は課長だが、キチンと決められた部署を持つ管理職ではないのだ。


結局、火吹所長の手足となって動く実働部隊、火吹部隊の責任者的な立場になっているのが現状だが、それが結構有効に機能している。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 


午後14:00


京仁織物株式会社 戸塚営業所に清水号建設社長が到着する。


車で来た、清水社長は車のドアを乱暴に開けて飛び出してきた。


清水郷壱社長は、挨拶も省き営業所の中にズカズカ入ってきて営業課のデスクを一つ勝手に占領して、自分のカバンを出し必要な道具とパソコンと資料をデスクの上に並びたてる。


直ぐさま、安藤係長と門田課長が必要な図面や書類を出し、悦明を始める。聞きながらも電卓とパソコンを叩きだす。


時間に全く無駄がない!!


俺もそんな、清水社長に声をかけずに目礼だけして、済ます。


清水郷壱は優先順序を頭の中で、作り上げる。

昼間の時間しかできない仕事、主に相手がいる仕事だ。


事務作業は、夜中でも出来るが相手に聞かなければならない仕事は先に聞いておかなければ、退社してしまっては連絡がつかない場合もある。


スマホで連絡しながら、パソコンのキーボードをたたきながら、電卓をも叩くという離れ業をしながら作業を急速に正確に進めていく。


この人選に間違いはないと確信したとともに、候葺縁(こうぶきゆかり)社長にかなり叩き込まれえているなと実感せずにはいられなかった。


午後17:00


俺は本件に関係のない、従業員を全員退社させた。

人数がいても出来ることはそれほど変わらない。

優秀な人間が敵数、残るのが一番効率的で的確だ。


職人はじめ、パート、契約社員は全て帰宅した。

一名を除いて


工場長木島菊道(きじまきくみち)さんだ。


眼光鋭く、それほどやれることも無いのだが、性格上帰宅する気にはならないらしい。


この人も昭和の人間で、尊敬できる大人だ。


仕事とはいえ、急に徹夜しろと言われて即座に【はい】っと言える人は少ないだろう。


火吹部隊に限って言えば、全く何の問題も無いのだが、その常識を押し付けてはいけない。


午前中会った、横濱銀行の新倉誠渉外部長からも言われたことだが、火吹武将の常識を一般人に押し付けてはならないという事。


もちろん、上場する会社としてコンプライアンスを大切にすることにもかかわってくる。


上司が残業していれば、部下が帰宅しづらくなる。

それを気持ちよく帰宅させるようにするのも有能な上司の仕事でもある。


唐突に清水郷壱社長が、低くしゃがるような声で俺に声をかける。


「今更ですが、この工事のポイントはどこにしますか?」


清水社長のいう事を即座に、理解した俺は心の中で考える。


金額重視なのか、豪華さ、機能さ、デザインさ、どこでうちは勝負する?


「清水さん。デザインさと機能さを併せ持ち、T・T・Dのコーティング剤を使用した高々耐久で行きましょう。初期費用はかかりますが、メンテナンスフリーを(うた)った、お洒落で使いやすいマツウラ商事さんの本社に相応しいビル。」


「工場は逆に、マツウラさんの主力商品作る【鉄加工金型機材】を広く使いやすいようにして、動線に力を入れてエレベーターを巨大化させて、使いやすさ、作業のしやすさ重視で、本社とは逆に機能性を前面に押し出してコストを押さえていきましょう。」


無駄を嫌う、清水郷壱社長は


「わかりました」


っと、一言だけ返事しパソコンと電卓をたたき続ける。


俺は、顔の向きを変えて最前線の部隊長。

土井田(つちいだ)課長に顔を向けて


「明日のプレゼンは私が行きますが、よろしいですか?」


役職責任は、俺の方が上だが経験、年齢において自分より上の男に向けて、許可を求める。


土井田課長宇は即座に


「わかりました。私もご一緒しますのでフォローできることがあれば何なりとおっしゃってください。」


「よろしくお願いします。」


っと、答えて目線を合わせて微笑む。


無言で(はぐく)む、信頼関係。

こういった、状況を共にすることで初めて生まれる、人間関係。


PM20:00


俺は一応、女性社員の2人に声をかける。


「後は、私たちでやりますから、女性は帰宅してください。」


エイコの愛称で最近呼ばれている、寸動永誇主任は笑いながら


「お気遣いは無用です。火吹所長。ナオも今夜は徹夜する気満々ですよ。」


同僚の近藤直子主任も俺の方を見て


「今更ですよ、所長。」


俺は心の中で微笑みながら


「二人とも、すいませんね。」


そこで突っ込むのが、歴戦の勇者土井田課長。


「いや、悪いのはうちの山口ですから、これが無事済んだら何かおごらせましょう」


ナオが悪ふざけ気味に


「えっ、良いんですか~私美味しいお寿司食べたいです~」


エイコも悪乗りして


「私はA5ランクの和牛が良いです。」


遂にたまりかねて、当事者であり被害者にもなりかねない山口洋二社員が


「勘弁して下さいよ~、せめて居酒屋で勘弁して下さい。」


「「「「はははは~」」」」


こんな状況なのに、社内が笑い声で満ちる。


良い雰囲気だ。


俺は一人思うが言葉にしては


「全部うまくいってからの話ですよ。今は皆さん手を動かして下さい。」


「「「「はい!!」」」」


火吹部隊と戸塚営業所の営業社員が、力強く返事する。


それを端で見ていた、木島工場長がニヤニヤしながら見つめていた。


(中々いい雰囲気じゃねぇか)


残ったメンバーの中でも、マツウラ商事さんの本社と工場の見積もりを出す、京仁織物の社員でもない清水郷壱社長が最前線の最も激しい戦場で戦っていた。


自分の仕事も自分の時間もすべて犠牲にして、火吹武将の願いを聞くという為に、無駄口を一切叩かずに一心不乱に見積もりを作り続ける。


通常、この規模の仕事量となるとギリギリでも1月前には打診があり、下請け会社もしくは関連会社に見積もりを作らせて、工事全ての責任と管理を行うために、その見積もりに必要経費と数%利益を上乗せして出すのが普通の流れだ。


とてもじゃないが、一晩で作れるボリュームでは絶対にない!!


その無茶を黙々とこなす、歴戦の勇者はただ、黙ってパソコンを打ち続ける。


必要な数字は、既に全て出ている。


それを計算し、図面を書き、完成デザインを作る。

一戸建ての家ならまだしも、300坪を超える鉄筋コンクリート作りの本社工事と工場建設とは、そもそもが無理な事案だ。


しかし、清水社長は3DCADソフトという建設業界にとっては、切り離せないとてつもなく難しいパソコンアプリを駆使して、見積もり計画書を作っていく後姿は戦士と言いう言葉が実によく似合う。


午後22:00


それぞれの社員は、デスクに向き合いパソコンに向き合い仕事をこなしていると、


突然、綺麗な透き通る聞き覚えのある声が営業課の中に響き渡る。


「皆さまご苦労様です。夜食をお作りしましたので、召し上がってください。」


そこには美しく愛する愁麗な天使が、大きなお盆の上には沢山のおにぎりとおかずが盛りだくさんに乗っかっていた。


俺は席を立ちあがり、愛する妻の所に行き小声で聞く


「ありがとう。でもどうして?」


「急な仕事で今夜は徹夜になると聞いたから、ツネさんと母と縁さんとで作って持ってきたの」


「縁さんは清水社長がいらっしゃると聞いたもので、自分が行くと気を使わせて仕事に支障が出るとまずいから家にいるって」


(なんて気の使いようだ!)


俺は思わず感動していた。確かに家には連絡を入れたが、それを聞いた皆がこういう行動に出るとは予想の範疇(はんちゅう)を軽く超えていた。


しかも、縁さんは自分だって来たいに決まっているのに、普段仕事で厳しく接している、清水郷壱社長が自分に気を使って、こちらの仕事に支障が出ることを思いやるなんて、、、


みんな素晴らしい!


すると、俺の後方から


「舞お嬢様、大変お久しぶりですじゃ。とてもお綺麗になられた。」


京仁織物株式会社の生き字引。十柄氏元所長だ。


舞は小さく美しい、口を開き


「まぁ~十柄氏さん。大変ご無沙汰しております。また、今では夫のサポートしていただいているそうで、感謝いたします。」


どでかいお盆を机の上に置き、両手を前で組み美しい黒髪が垂れ下がるようにお辞儀をする。


「いやいや、火吹所長は規格外の人物じゃからな、わしの様な頭の固い年寄りなんぞ必要ありませんじゃて」


舞は美しく整ったプロポーションとよく整った小顔で微笑み


「夫はこう見えて、叔父様好きの趣向があるので、十柄氏さんの意見はとても嬉しく聞いていると思いますわ」


(いや確かにその通りなんだけど、皆の前で【叔父様好き】って、誤解されない?)


「それじゃ、皆さん。ちょっと、一息入れましょう。」


俺が皆に聞こえるように叫ぶと、それぞれ手を止めて集まってきた。


約1名を除いて、、、


それは当然、清水郷壱社長なのだがただひたすらパソコンを打ち続けて席から立とうとしない。


おにぎりが置かれた、デスク周辺では明るく会話が盛り上がっていた。


主に女子会と化しているような感じだったが


「奥様は、とてもお綺麗ですね。化粧水は何を使っているんですか?」


寸動永誇さんの声だ。


「火吹所長の幼馴染と聞いてますけど、所長の小さい時ってどんな感じだったんですか?」


近藤直子さんの声だ。


「今と、ほとんどかわりませんよ~。言葉が足りないくせに責任感だけは人一倍あって、女子より叔父様好き!一言で言うと変態ですね。」


(おいおい、それはないんじゃない?)


笑い声で、職場がひと時、和む中。


ただ一人、仕事に打ち込む清水社長のデスクの元に、おにぎりとおかずと飲み物を持って行くのは、火吹家の執事にして金庫番。


重道勘蔵(しげみちかんぞう)だった。


「ご苦労様です。食べることもお仕事の一つでございますよ」


清水社長のデスクの横に、そっと食事を置く。


清水社長も自分より年長のシゲさんに言われて、やっと仕事の手を止める。


俺はその姿を見て、《しまった!!》っと思った。


シゲさんは、舞と一緒に車を運転してここに来たのだろうが、一瞬でこの場で誰が一番大変なのか見抜き、気を使う。


さすがは、親父の右腕として今のKABUKIコーポレーションを作り上げた、人物だと改めて感心するとともに自分の至らなさに後悔し反省する。


(くそ!!俺はまだまだだ!)


だが、その【負】の雰囲気を外に出すことは全く無かった。

しばし、歓談が続きお腹も膨れてエネルギーを補充すると


「さぁ~最後の追い込みです。皆さん頑張りましょう!」


俺は声を張り上げる。


「「「「はい!!」」」」


舞の差し入れのせいか、士気は相変わらず高い。このままなら朝までには、何とか出来そうだった。


俺は自分の机に戻る前に、清水郷壱社長の横を通る時に一言。


「清水社長、感謝します。」


っと、小声で言うと帰ってきた言葉は


「明日のプレゼンがうまくいった時、もう一回伺います。」


っと、顔をパソコン画面から離さずに、黙々と作業する。


俺は思わずその姿に【かっこいい】と思わずにはいられなかった。


そして、戸塚営業所のごたごたとは全く関係なく、夜は更けていく。


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