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KABUKIコーポレーション  作者: イー401号
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母校の卒業式

不正を犯した、3人の取締役の退任と辞任は、(おおやけ)に公表されることはなかったが、本社内ではいろいろな噂が飛びまわっていた。


元々、人望が皆あまり無く。


残念がる人物はほとんどいなかった。


逆に改革的に、新たに副社長、専務、常務、と新しい役職が出来、秘書の木原柑奈さんが女性として初めて取締役に就任したことを喜ぶ社員は、大勢いた。


これは、戸田副社長、神部常務、木島専務、木原取締役の人柄を表したことと、自分たちの将来についても欲を持つ者が多くなったことだ。


自分もいつか取締役になれる!!


っといった目標が明確に出来た、良い人事だった。


特に神部常務は30代半ばにして、部長職からの大抜擢だ。

そして、木原さんも同じく30代女性で秘書室長からのこれも大抜擢だ。


戸田副社長は、年齢は40代後半で過去に築いてきた実績と現場叩き上げ、今の京仁織物の屋台骨と言っても過言の無い人だ。


木島専務は、事業統括部長からの抜擢だ。年齢は50代前半だが、自分にも他人にも厳しく、木島常務がその部屋にいるだけで、雰囲気と空気が張り詰めたようにガラリと変わると言われている。


一般の社員にとって今回の人事は、目標や出世欲、やる気を産んだ。


会社の雰囲気が変わる。

業績が上がる。

会社の利益が増える。

正社員の給料が上がる。

正社員のやる気が生まれる。

株主への配当金が増える。

自社株式が売れて、資金が潤滑(じゅんかつ)になる。

新たな事業に挑戦できる。


新しい事業はリスクを負うものだが、挑戦し続けない限り未来は無い。


そこには衰退しかない。


常に挑戦し続けることが、重要だと俺は思う。


実際、ジャメノ靴製造株式会社という、実例を目の当たりにしているので、確信が持てる。


火吹武将という人間が、変えたという事実を本人は未だ理解していないのが、歯がゆいのだが



そして、第2法人営業3課。


俺は部下の4人を前に話を始める。


「来期4月から、私は戸塚営業所に移動が決まりました。」


「「「えっ!!」」」


門田係長が、皆の動揺を代表して俺と同じ目線で、話し始める。


「火吹課長代理、それはどういった移動なのですか?詳しくお聞かせいただけますか?」


心優しく、身長も俺と変わらない良い人を具現化したような独身係長だ。


俺は「ええ、私は戸塚営業所所長として移動人事が内定しています。」


「そこで、皆さんにも私と同じく、戸塚営業所への移動人事が内定されてますが、都合の悪い人はいますか?」


寸動班長が、大声で


「驚かさないで下さいよ。課長代理だけ移動するのかと思いましたよ。」


近藤班長も


「私たちも一緒の移動人事なんて、会社も気が利きますね。」


(いやいや、そう言う事を聞いてるんじゃなくて、通勤時間が長くなるから嫌だとか、本社勤務から外れたくないとか、渋谷から出るのは嫌だとか、そう言うことは無いの?)


門田係長も「そうですね。全く問題ありません。逆に僕は渋谷という場所は人が多くて、苦手でしたから嬉しいです。」


安藤主任も「僕も、全く問題ないですね。サラリーマンには転勤はつきものですから、でも凄いですね、課長代理の年代で営業所所長なんて」っと、サラッと言ってくる。


俺は皆の目をそれぞれ見て、頷き


「正直私も心細かったのですが、皆さんが一緒なら心強いです。それでは、人事部にはその旨 報告しておきます。」


「引継ぎや残務処理は、きっちりお願いしますね。」


「「「はい!!」」」


4月から火吹部隊も新しく稼働を始める事となった。



そして、数日が過ぎ明日は俺の母校であり、舞やタカヒコ、ホトの卒業式の前日となった。


火吹家屋敷では、楓真は仕事でいなかったが、それ以外の住人は巨大リビングのソファに腰かけて、談笑していた。


大人はそれぞれ愛飲するアルコールを片手に持ち。


俺が舞に向かって


「明日の卒業式、舞が在校生代表の訓示を読むんだって?」


舞は子供の面倒を見ながら答えてくる。


「ええ、先生に聞いたんだけど、実は私とタカヒコのどちらにするか職員会議でも、大分もめた見たいよ。」


俺は、尚武の小さな手を持って、あやしながら


「そうだろうな、2人とも成績優秀。東大現役合格者だからな。それで何が決め手で、舞になったんだ?」


舞は結紬(ゆいつ)を抱っこして


「この間のテレビ出演が、決め手になったみたいよ」


(ここでも、テレビの影響力か、、、少しテレビをなめていたのかもしれないな)


舞は踊るように、結紬(ゆいつ)をあやしながら


「ええ、縁さんのおっしゃっていた事は、予想を超える事実だったってこと。」


「ここ最近、私が学校から出てくるのを待つ、【出待ち】までいるほどよ。諷真じゃあるまいし、私人妻なのにね。」


中学生の頃から、異性には滅茶苦茶モテていた俺達の親友楓真は、当時からそっちのことには全く興味を示さずに、突っ走っていた。

思春期の盛んな頃だ。

異性に好意を持たれれば普通は、舞い上がるだろうに、、、


あいつは当時から今も、その点に関しては全く変わらない。


舞に名指しされた、デザインにおいては日本を今や代表すると言っても過言でない2代目社長の候葺縁(こうぶきゆかり)さんが右手に大きなワイングラスに赤葡萄酒を入れて、くるくる回しながら発言する。


「舞様の【生番組だから出演する】と言った、判断は正しいことですわよ。」


「テレビ局は、視聴率を取る為に面白おかしくして、事実を捻じ曲げて放送するものですわ。」


「しかも番組はとても素晴らしく面白いものでした。流石は舞様ですわね。」


舞は、ゆらゆら踊るのを辞めて、真摯に縁さんを見て


「縁さんの助言があったからこそです。感謝いたします。また、私に足りない部分は何なりと指導してください。」


「よろこんで」


妖艶な大人の麗人は優雅にワイングラスを片手で、顔の前に持ち上げて、返礼する。


(かっこいいなぁ~)


舞も結紬(ゆいつ)を抱きながらも、軽くお辞儀をする。


最近この二人の人間関係は、大変良好なものに変わっている。


縁さんは大人だから、当然かもしれないがやはり妻の舞の進化が早い。というか早すぎる。


順応速度、相手を認めた後の態度、コミュニケーション能力どれをとっても凄すぎる。


そして夜は更け、次の日付に変わる頃。


俺は自分の部屋で、戸塚営業所の業務内容や売上高、取引先の会社名、担当者名などを頭に叩き込んでいた。


コンコン


突然、俺の部屋の扉がノックされる。

今、舞は唯母さんと一緒に子供部屋で一緒に暮らしているため、俺はこの広い屋敷でほぼ独身生活を満喫している。


まぁ~この時間に俺の部屋に来るのは、恐らく舞だろうと予想はついたが


「空いてるよ」


っと声をかけると、ガチャリと扉は静かに開き予想通り、妻の舞がネグリジュの上にガウンを羽織って、入ってくる。


俺の机の上の資料を見て


「まだ、仕事中なの?」


「ああ、4月から戸塚にある営業所に転勤が決まったからね。内容を確認していたんだ。」


深夜の舞は年齢とは桁外れな、妖艶な大人の女性の色香を放つ。


子供を産んでも、全く崩れない身体の線。


豊かな胸にキュッとしまった腰に、小さいお尻から生えるとても長く細い足。


経済界の女帝である。縁さん以外にこれほど美しい、女性を俺は見た事が無い。


「同じ屋敷で暮らしているのに、ここ一年ゆっくりこの部屋で話もしてこなかったじゃない。」


「明日は卒業式で、私たちは新たにステップアップするから、その記念として、、、ね。」


(ね。って、なになに?)


舞の羽織っていたガウンが肩から滑り落ちる。


スケスケシースルーのネグリジュ姿の女神がそこには、存在していた。


一歩二歩とゆっくり俺に近づいてくる舞だが


(おいおい、その色気でこんな夜遅くに何しようって、、、これ以上先は口に出せない。)


そして、夜は更けていく、、、


熱い吐息と愛情を込めて。



翌朝、まだ早朝6時30分。

俺と舞は、約1年ぶりに夫婦の部屋から一緒に出て、食堂に向かう。

舞は食堂に行く前に、着替えに自分の部屋に戻る時に廊下で、候葺縁(こうぶきゆかり)さんと鉢合わせする。


舞は、何事も無いように「おはようございます。縁さん」とお辞儀をして、朝の挨拶を交わす。


縁さんも軽く会釈して「おはようございます。舞様」といい頭を下げる。


俺はその一瞬の動作の中に、縁さんがとても悲しそうな眼をしていた所を見てしまった。


舞がネグリジュ姿で俺の部屋から、この時間に一緒に出てくれば、昨晩何があったかは大人の縁さんには、一瞬で理解してたった一瞬だが悲しい顔をした。


俺は、悪い事をした気分になった。

舞と俺は夫婦なんだから、そう言う事も当然あるだろうけど、俺に好意を寄せてくれていると公言する女性の前で、ひけらかす事では無い。


っと、俺は思い。


1人、反省する。以前にも縁さんを騙して、というわけではないが、ホトとタカヒコに会ってもらった時も縁さんは、今日の様な悲しい顔をしていた。


いくら、自分に好意を寄せてくれるからと言って、傷つけて良いというものでは無い。


配慮が足りなかった。


「舞、先に着替えておいでよ。食堂で待っているからさ」


舞は、何も気づかずに「はい」と言って、自分の部屋に戻っていった。


俺はその場で、立ち止まり縁さんの方を見て


「すみません。配慮が足りませんでした。」


っと、早朝から90度に腰を曲げて謝罪する。


縁さんは優雅に口に手を当てて


「ほほほ、武将様は何を謝っていらっしゃるのかしら?」


「ここは、武将様のお屋敷で舞様は武将様の正妻ですもの、ごく普通の事ですわよ」


俺は、自分でもわからないがそっと、縁さんを抱きしめていた。


「なっ」縁さんが驚く。


俺は縁さんの耳元で


「悲しい思いをさせてしまって、すいません。」


っと、小声で囁く。


過去の俺だったら、絶対できない真似だ。


浮気は今も全くする気はないが、縁さんを、、、自分が認めた人間を悲しい思いにさせて喜ぶ男には、、、


絶対なりたくない!!


ごく自然に行った、俺なりの縁さんに対する謝罪であったが、百戦錬磨のこの人を甘く見ていた自分をその直後に味わった。


尊敬する経済界の女帝は、直後


俺の口を小さな自分の口でふさぎ、舌を俺の口に入れてきた!


%&#▽●|◆%#


(しまった!!)


俺は反射的に体を縁さんからひきはがし


「そ、それは反則です!縁さん。」


舌なめずりしながら女豹は


「今のでチャラで結構ですわよ」


細い腰に両手をあてて、立派な胸を誇らしく宣言する。


またもや、彼女の事を過小評価していた自分が情けなくなる。


(この人が傷つく事なんてあるのかな?)


(舞にしろ縁さんにしろ、心臓がずぶとすぎるっての。)


「ほほほ、今日は朝から素晴らしいですわ!良い卒業式になりそうですわね」


右手を腰に当てたまま、左手は口に当てながら食堂に向かって、まさに女王の様に歩く姿は、俺の手におえる女性で無い事をはっきりと感じさせた。


俺は一人廊下に取り残され(・・・・・・)


1人考え込んでしまう、、、、


そして、時間となり舞は制服に着替える。


俺と仁父さんはスーツを着て、唯母さんと縁さんはそれぞれ正装をして、帝城高校へシゲさんが運転するロールスロイスファントムで向かう。


彭城楓真は、いつもの事だが後で合流することになってるようだ。


今や世間は、彭城楓真という色。一色に染まったように子供から年寄りまで、皆が夢中になっている。


声に


顔に


スタイルに


そして才能に


日本は楓真色に染まっていた。

今年の年末に行われる、今や化石と化しつつあるが権威に関しては未だ存在感がある【レコード大賞】グランプリ受賞さえ、噂されるほどだ。


帝城高校卒業式が行われる、体育館入り口では、昨年と一緒で女性と来賓の俺達の胸に花のリボンをつけてくれた。


しかし、縁さんの正装は昨年もそうだけど、高校生には刺激が強すぎじゃない?


大きく胸元と背中が空いた、深紅のドレスに20センチはありそうなピンヒールを履いて、肩には自社の高級シルクを使った、スカーフを巻き色彩豊かな宝石類が、美しい女性を更に飾り立てていた。


卒業式前に体育館に入ると、かつてのクラスメートがワッと俺の周囲に押し寄せてきた。

あっという間に取り囲まれて、それぞれに会話をしていると時間は直ぐ立ってしまい。


タカヒコが、高校時代の時の様に


パンパンパン


と両手を叩き、「式が始まるから、皆着席しよう。」


一瞬で、その場を取りまとめ俺に片目をつぶりウィンクする。


(こいつも少し変わったな、、、俺にウィンクなんかする奴じゃなかったのに)


隣に座る、縁さんがボソッと


「さすがは、常慶(じょうけい)さんですわね。」


俺は直ぐに小声で返す。


「わかりますか?」


胸を大きく開けたドレスで、堂々と


「オーラが違いますわよ。武将様のチームの皆様も同様に言えますけどね。」


「武将様をお慕いする、級友達を一瞬で指示に従わせるなんて、中々出来る事じゃありませんことよ。」


(縁さんに褒められるとは、タカヒコもやるな)


葛城仁父さんと唯母さんは、校長はじめ各教員にお礼を込めて挨拶して回っていた。


それもそうだよな、高校3年生の時に学校で産気づいて、出産したんだもんな。


夫であり、父親である俺は当然、始めに校長先生には挨拶しておいた。


そして、卒業式は厳かに始まったが、俺の中では嫌な予感しかしない。


昨年は、まだ俺も若かったから無茶もしたけど、今では課長代理という役職があり、4月からは営業所長として150名の従業員を統率管理しなくてはならない。


無茶を取り締まる側に今年の俺はいるのだ。


ルールを守り、規則に準ずる。


そして、人の模範となる。


それが、今俺の最重要事項だ。


なのだが、今日は嫌な予感しかしない。


卒業式の始まりを3年の学年主任の教員が宣誓すると


次に「在校生を代表して3年A組火吹舞。」


っと、大声で体育館中に響き渡るように司会の教員が叫ぶ。


舞は座っている最前列席から大きく響き渡るソプラノで歌を歌うように


「はい!!」


っと返事して、起立し在校生に向かって一礼、教員、来賓に向かって一礼。


っと、そこまではよかったんだよな~


舞は歩き出すと途中で、いきなり級友の女性の手を取り、一緒に壇上に向かう。


手を取られて、驚いたのは当然本人だ。


だが、舞の意思と力は圧倒的で、退ける事はかなわなかった。


壇上に上がると、二人は卒業式に出席している生徒に向かって、深々とお辞儀する。


舞は、堂々とマイクを持ち


「本日、此処に立てることを生徒一同を代表して、誇りに思います。」


「校長先生始め、教員の皆様方、ご学友の皆様には心より御礼申し上げます。」


舞は深々と再度お辞儀をして、マイクを隣にいる女性に向ける。


マイクを向けられて、動揺している女性は、、、


天才のバイオリニスト。


桜木優香さんだ。


「えっ、えっと、私が今日この世界で、生きていられるのは、皆様のご助力のおかげです。」


桜木優香さんは始め、動揺していたが話しているうちに、自然と双方の目から涙が溢れ出した。


「特にご来賓で来られている、火吹武将さんには感謝のしようがありません。私の未来を作ってくれ、私たちの将来の道を行動で示して下さる彼の後ろ姿は私には、自信となり指標であり目標です。」


ポロポロと流れ落ちる涙が、床に落ちるが会場はシンと静まり返り彼女の言葉だけが、響いていく。


「12歳の時に、私は20歳までしか生きられないと宣告され、諦めた人生をずっと送ってきました。その中で温かく光り輝く人が居ました。」


「それが、火吹武将さんです。彼の存在が私の唯一の生きる意味だったのです。その彼が私の未来を自らの行動で、切り開いてくれました。」


「皆様にも、大変お世話になり心より感謝しておりますが、彼は私の命の恩人で、初恋の人でした。」


「言葉では伝えきれないほどの気持ちをこの場を借りて、彼に送りたいと思います。」


「愛してます。そしてありがとうございます。」


涙をポロポロ流しながら、深く俺に向かってお辞儀する。


アドリブ大好きバイオリニストだ。


(おいおい~それって、2年前の話じゃない?)


(それに、舞も何で一緒に登壇するの?)


俺の気持ちとは裏腹に、会場は感動にしんと静まり返り、泣き出す女子迄いた。


次第に会場内には拍手が沸き起こり始め、体育館中を埋め尽くすほどの喝采に変わるのに時間はたいしてかからなかった。


俺の隣の縁さんが、騒々しい喝采の中


「流石は、私がお慕いした殿方ですわね。卒業式の壇上で愛の告白なんて、ロマンチックですわ。」


俺に(ささや)いてくる。

あえて俺は、何も言わずに無視をする。

この状況で、何を言っても無駄だからだ。


舞は優しく、桜木さんの背中に手を当てながら、壇上からゆっくりと降りる。


場内がざわついてる中、式は続く。


何とか在校生の挨拶が終わり、式は最高潮を迎える。


来賓の挨拶だ。


今年の来賓の挨拶は、、、、


何と、、、、


彭城楓真(さかきふうま)だ。


(でもどこにいるんだあいつ?来てんのか?)


卒業式前から、会場内がずっとざわついていた全責任がこいつにある。


スタッフに囲まれて、会場中央を後方の入り口から走り込んでくる。

階段を使わずに、片手を壇上に着きヒラリと舞い上がる。


(かっけ~な)


壇上に、楓真が上がると先ほどまでの感動の空気は一瞬で霧散して、興奮と熱気が一気に湧き上がる。


俺がびっくりして見ると


10人以上のKABUKIエンターテイメントスタッフが、楽器を運び込んできた。


(なんだ?なんだ?)


壇上で楓真は、楽器やアンプがセットされるまで、マイクを持って話す。


「本来なら、俺もこの席に座っていたはずなんだが、悪い友達にそそのかされて、来賓なんて柄じゃないことをやらされてる。」


「その悪友である、武将上がって来いよ。」


(まじか~去年と同じことやる気か?)


俺は仕方なく、立ち上がり周囲の大人の人達にお辞儀をしてゆっくりと壇上迄歩き出す。


その姿を見て楓真は


「舞、タカヒコ、ホト、桜木お前らも来いよ!」


壇上は楽器にアンプにスピーカーがあっという間に設置されて、僅かな時間でコンサート会場へと変身した。

さすが、プロの仕事は違うと感心させられる。

マジでこれセットするの俺達だったら1時間以上かかるぞ。


そして、卒業式という彭城楓真率いるHANZO(_)+桜木優香の即興コンサートの開幕だ。


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