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私は今日も電車に乗る  作者: 梅暦
2/14

魔力

 車内でスマホをいじっていると、時々自分がすーっと背景に溶け込み、大衆に紛れてしまうような感覚に陥ることがある。


 個性が消されてしまう。複数の要素に一定の法則を見つけると、人の知覚はそれをひとまとまりにして認識するらしい。それを踏まえると、この場合は「人+スマホ」で大雑把に捉えてしまっていることが原因かもしれない。



 また、スマホに夢中で周りが見えなくなってしまうこともしばしばある。


 妊婦さんが目の前を歩いているのに誰も席を譲らないという場面に出くわしたのだが、8割方の人がスマホに視線を落としていた。多分意地悪とかじゃなくて、気付けなかっただけだと思う。やるせない思いに駆られる。


 もうひとつ、通勤ラッシュ中は甚だ迷惑である。そこ詰めたらもう一人二人は入れるでしょうに、ということは珍しゅうない。連絡通路での歩きスマホも通行の妨げになる。高校生で電車通学を始めた私は、大人のマナーの悪さに何度失望しただろうか。


 そして、偉そうに指摘していても、自分ができているとは限らない。非難と自戒は常に共存、他山の石をないがしろにしてはいけないのである。



 そんなことをつらつら考えていても、まだ最寄りには着かない。

 ケータイ小説読んでたら一瞬なんだけどなぁ。


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