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OTHER PARK  作者: 白寺 迅
1/1

楽園異世界を夢見た俺もついに異世界召喚される日が来ました

「ああ、異世界転生されたいなあ……いっそのことトラックに轢かれたら異世界ビューンって……いや、トラックは痛いから近所回ってる古紙回収車くらいがちょうどいいなあ……」

と、夢語りをしながらだらし無く寝ている男がいた。

25歳 独身。

大学を高成績で卒業してものの、仕事はゼロ。

バイトの面接は10戦ゼロ勝。

つまり、現在の職業はニートである。

先日の面接もそうだったがどいつもこいつも低脳ばっかりだ。

夢は?と聞かれたから。

異世界転生と魔王討伐ですと答えた。

私にとっては100点の解答だったはずなのだが、どうやらその解答が仇となったらしい。

異世界転生? なにそれおいしいの? だの。

魔王討伐? 平和的解決しよーよ。だの。

あいつらは馬鹿にするような返答しかしてこない。

そして、その度にわたしは「うるさい哀れな無能者が」と言葉を残しその場を去っているのだ。

気づけばもう10社目だからな。

そろそろ、どこにでもいいから就職しないと生活費が底をつきる。

「でもなあ、どこのどいつも異世界転生を馬鹿にするからなあ」

やはりそこが鍵。

俺が採用されるされないの問題より、俺の思いが伝わるか伝わらないかが優先される。

だが、現代の世の中ではなかなか俺の思いは理解されないだろう。

俺みたいな「異世界転生」を語るものはだいたい「厨二病」という二つ名をつけられるからな。

まあ結末を簡単に言えば、「かわいそうな人」ってとらえられる。

「かわいそうな」ってお前らがそういう扱いしてるせいだろうとつくづく思うが。

しかし、いくらそんなことを思ったところで「厨二病」に対する認識は不動。


そんな現実から目をそらすように、俺は読みかけの小説を手に取った。

 持ち上げたとき小説の中から何かが落ちた。

 拾ってみるとそれはチラシのようなものだった。

「なんだこれ?」

 読み上げてみる

(あなたは、異世界に言ってみたいと思ったことはありませんか?)

「あるな」

(もし、異世界に興味がある又は言ってみたいという方。ぜひ私たちと一緒に異世界を体験してみませんか?)

「まじかよ。行けるのか? 異世界に」

(機会があればこちらにお電話ください)

 A4サイズのチラシに太字で書かれていた。

 その下には電話番号が書かれている。


 一応裏側にも目を通してみてみると。




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