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精霊に愛されし早少女  作者: 月宮 (つきのみや)
私がこちらに来た日々は
8/18

治癒できる人はいませんかー?

ステータスと言った途端目の前に小さい画面のような物があらわれた。


ネーム:ミノリ・ソーヤ (岳陽928年産まれ)


HP:560

MP:5000


LV:23

STR(攻撃力):100(+100)

VIT(防御力):200(+100)

INT(魔法攻撃力):600(+100)

MND(魔法防御力):300(+300)

DEX(器用さetc):250(+150)

LUK(幸運値):1000(+500)MAX!


スキル

全魔法属性

治癒効率アップ

レベルアップ時MP獲得二倍

魔法使用時MP半減

調理技術

全言語取得


称号

精霊の子供(ステータスアップ付与)

精霊に愛されし者(魔法防御アップ)

神に招かれし者(器用さアップ)

シューリス神の加護(幸運値アップ)

異世界転移者


火魔法:レベル6

水魔法:レベル5

風魔法:レベル5

水魔法:レベル6

治癒魔法:レベルMAX!

光魔法:レベル5

闇魔法:レベル4

空間魔法:レベル7

雷魔法:レベル6


となっていた。

(魔法のレベルMAXはレベル10。)


それを一緒に見ていたラクィアとクラルテとヴァインに〔はぁ!?〕と叫ばれ、私のステータスの異常さが浮き彫りになった。


私の年齢は16歳でそれは元の世界と同じだけど、16歳でまずレベル23が異常だということ。

それにMPの高さに加えて魔法使用時半減なんて今まで見たことないと言われた。

あと、この世界を見守ってるシューリス神の加護もあるとのことで、この事がバレると神殿に連れていかれて一生神殿暮らしになるとまで言われてしまった。


とりあえずテネーブルの闇の精霊の力でステータスの称号の内見られてはマズイものは偽装することになった。あと治癒術も。

(さすがにレベルMAXはマズイらしい。)

レベルとかMPについてはもしステータスを見られてもいないわけではないので大丈夫だろう(多分)と言われたが、かなり心配だ。


とにかく、今日はこれから初めての異世界の街へ行く日!


何事もありませんように!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


チビちゃんに付き添われて森を出たら少し遠くの方に道みたいな物が見えたのでそこを目指して歩く。


7人の精霊は森の聖域から今は出られないそうなので、付き添いは私の近くにいる丸い光のチビちゃん達だ。


森から出て道が見えたら右の方へ行くと街があるとチビちゃんが教えてくれたので、道を進んで行くことにする。


しばらく行くと、何処かへ行くのか馬車に乗っている人とすれ違う。 そしてその周りには4人くらいの人が一緒に歩いている。


チビちゃん達が〔あれは守ってる人ー!〕と言うので恐らく異世界らしく冒険者達なんだろう。


すれ違った時にジロジロ見られたので何かおかしい所があるのかチビちゃん達に聞くけど〔普通だよー?〕と言うのでただ私一人で歩いてるのが珍しいだけなんだろうと思うことにする。


それから30分?くらい歩くとやっと門みたいな物がみえてきた。

まだ見えたくらいなので、森からだと徒歩で約一時間ちょっとくらいかなー?と思う。


やっと門まで着くと少し人が順番待ちしていたのでそこで待つ事にした。 と、やっぱりなんだか見られてるような気がするので少しうつむき気味にして待つことにした。


(なんなのー?)


それから少ししてやっと順番がきた。


「次の人!」


そう呼ばれて門まで行くと、鎧のような物を着た男の人が二人いて、一人は何か書類のような物に書いたりしている。


「身分証は?」


そう聞かれたが、初めて来た所なのでそんな物持ってるわけがない。


「あの、田舎から出てきて身分証がないんですけど。」


そう言って誤魔化す事にする。

異世界転移定番の言い訳だよねーなんて内心思いながら。


「身分証のない田舎か? かなりのものだなそれは。」


どうやら田舎でも身分証があるのが当たり前らしい。

それでも、かなり人のいない場所になると身分証を作るなんてことはないらしく、私もそこの出身だと思われたようだった。


「身分証がないなら、保証金として大銅貨一枚もらう事になるがあるか?」


そう言われて、もしもの為に貰っていたお金を取り出す。


これは惑いの森にくる冒険者が落とした物とかでチビちゃんが集めていた物の中にあったものだ。

それでも大銅貨が一枚あっただけでもラッキーだった。

それ以外は小銅貨が数枚しかなかったのだから。


「この大銅貨はこの街で身分証を作れば後で返すので、身分証を作ったらもう一度声をかけてくれ。」


と書類を書いていた人に言われた。


どうやって身分証を作るのかわからないので聞くと、ギルドがあるのでそこで作れるらしい。

商業ギルドと冒険者ギルドの二つあるので、どちらで作っても最初は無料とのこと。

この街の人の場合、役所があるので申請したら貰えるらしいけど、私のような田舎から出てきた人の場合ほとんどがギルドで身分証を作ると言われた。


とりあえず冒険者ギルドの場所を教えてもらい、仮の入場証を貰って中に入ることができた。


門の中はホントに異世界だった。


動物の耳をつけた男の人や女の人、顔が普通に動物の顔の人、多分獣人。

耳の長い緑の髪の人あれはエルフだろうか。

小学生くらいの背なのにおじさんなのはドワーフかな?


ホントに色々な人が街の中を歩いていた。


門をくぐってからすぐに止まって呆然としてたので、鎧の人に少し笑われながらギルドを目指して歩く。


冒険者ギルドはまっすぐ行った道の先にあると言われて、迷うことなく進めると聞いたのでとりあえずまっすぐ進む。


色々な店に目がいきながらも、剣と盾が交差したような印の建物につく。

チビちゃんに聞くとさっきの守ってる人がたくさんいる所!と言ってきたので、ココが冒険者ギルドなんだろう。


少しドキドキしながら扉を開く。


そこはガラガラとした人も数人しかいない場所だった。

酒場もあるが、おじさん達がお酒を飲みながら新人をからかうなんて事もなく、ホントにしんっとしていた。


身分証を作るために受け付けに行くと、「冒険者ギルドにようこそ!」とお姉さんか出迎えてくれた。


「ご依頼ですか?」


との言葉に、身分証を作りたい事を告げると


「こちらに必要事項を記入して、少々お待ちください。」


と、奥へ何かを取りに行く。


書くのは名前や性別、出身地、武器などがあったが、出身地と武器がわからなくて止まっていると奥から出てきたお姉さんが「わからない所は白紙でもかまいませんが、武器は書いてくださいね。」と言ってきた。


「あの、武器は使わないんですが。」


と聞くと、「何で戦うんですか?」と聞かれたので「魔法で」と答える。


「じゃ、武器に魔法と書いてもらえますか? 得意な魔法があればそれを。」


と聞かれ、(火魔法・風魔法・治癒魔法)と書いておいた。

とりあえず攻撃で火魔法を使いたいけど、森とか燃えやすい場所では使いづらそうなので、風魔法。 あとは怪我とかに使えるように治癒魔法とした。


空間魔法はかかなくても、持っている人はいるとチビちゃんもいってたし(ミノリみたいにたくさんは入らないよー!)大丈夫だと思う。


書ける所を書いてお姉さんに渡すと、「このカードに血を一滴垂らしてくださいね。」と小型のナイフを渡される。

カードに垂らした血で所有者が決まり、それが身分証になるらしい。


血を垂らしてお姉さんに渡すと何か水晶のようなものの上でカードがピカッと光った。


「これで登録は終わりです。 説明は必要ですかー?」


カードを渡された後、そう聞かれたので「お願いします。」と答えておく。


お姉さんによると、このギルドで最初のランクはF。

依頼を達成してポイントを稼ぐとだんだんランクがあがっていく。

現在のギルド最高ランクはSS。

上からSS・S・A・B・C・D・E・Fランク。

Dランクからはギルドで昇級試験が追加されるが、そこに行くまではかなり時間がかかるだろうと言われた。


最初のFランクの依頼は街の何でも屋さんみたいなものから、薬草などの採取で、FランクはFと書かれた物以外の依頼を受けることは出来ない。

道の途中で会った冒険者達は護衛依頼なので、全員Cランク。

護衛依頼はCランクから受ける事が出来ると言われた。

Fランクな私の場合、後は常時依頼の討伐など簡単なものから。

依頼を受けるにはギルドの中にあるボードに貼り付けてある紙をとって受け付けに渡すと手続きしてくれるとのこと。

依頼が終わると依頼書に署名をもらい受け付けに提出。常時討伐依頼や、討伐依頼の場合はその魔獣を討伐した証(魔獣によって違うが、耳とか牙とか尻尾らしい)を受け付けに持ってくれば、依頼料が貰えるし物によっては換金も出来る。

牙とか尻尾とか薬の材料になる物もあるらしい。


「以上ですが、何か質問はありますかー?」


そう言われて、換金するための薬草を売りたいと言うと、「換金場所は向こうです。」と、後ろの方を指しているので、そちらへと向かうことにした。


「すいません。換金お願いします。」


お姉さんに教えてもらった受け付けへ行って森で取った薬草5束と実3個をだす。


「はぁい。 こちらの品です・・ね・・?」


と、何故かだんだんと顔が青白くなっていく犬耳のお姉さん。

何かいけない物を出したのかと思っていると、「しょ、少々お待ち下さい!!」と言われ、奥へと走っていった。


チビちゃん達と(何だろうね)と話しながら待っていると、奥からちょっと怖い顔をしたおじさんと一緒に受け付けの人が戻ってきた。


「これを持ってきたのはお前か。」


と、言われたので「はい。」と答えると「うーむ。」と何かを考え込むような顔をしている。


「これを何処でとってきたんだ?」


そう聞かれたので、素直に「近くの森ですけど。 田舎の通り道にあったので。」と答える。


「これはここら辺では中々手に入らない薬草なんだが。 あと、この実も。」


まさか!と思いチビちゃんを見ると(えへへ!)と苦笑い。


「他にもあるか?」と聞かれたが、それで全部ですと言うと「全部で金貨10枚で買い取る」と言われた。


そんなに高い物なのか驚いているとこの薬草はハイポーションの材料で、実もハイマジックポーションの材料で、なかなか入手できない物だと言われた。


他にもあれば譲ってほしいと言われたが、無いものは無いので「すいませんが。」と言うと「仕方ないか。」と言われ、金貨を渡された。


とってきた場所を聞かれたらヤバいかなー?と思っていたが、基本ギルドの受け付けに持ってきた物は買い取れる物である限り買い取るらしい。

そしてとれる場所はその人だけの秘密として扱われる。 高価な物の場合はとくに、他の人に知られて乱獲される場合があるからとのこと。


「またあったら買うからなーー!!」と言われておじさんが奥の部屋へとかえっていく。

それに苦笑いしながらギルドを出る為に扉へ向かうと、外側から扉が思いっきり開かれる。



「誰か!治癒が出来る奴はいないか!!」


その言葉とともに全身ボロボロになった男の人が担がれて入ってきた。






私の他に治癒出来る人はいませんかー?



毎日投稿はもう少しで終わりです。



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