美形が7人!?
改めて回りを確認する穂里。
だが、何度見ても丸くて様々な光が穂里の周りに漂っていた。
〔あまり驚かせてはいけないよ。〕
〔そうね。 私達はあちらの世界では存在しえないモノだから。〕
先ほど聞こえた声とは違い、しっとりとした大人の声が聞こえてきた。
最初の声はどこまでも透き通るような、それでいて爽やかな風のような男の人の声。
次に聞こえたのは、綺麗な高い女の人の声。
それはまるで音楽を聴いているかのような澄んだ声だった。
《ごめんなさい。》
《だって嬉しかったんだもの。》
そしてそれに答えるのは子供のような声。
寝ている間や、小川にうつった自分に問いかけてきたのはこの声だった。
誰が話しているのかとジッと見つめていると、様々な色をした丸い玉のようなモノの向こうに人の姿らしきものが見えた。
「あの!」
穂里がかけた声にそこにいた人がこちらを向く。
そこには様々な髪の色をした人達が何人か佇んでいた。
赤い髪や青い髪、緑に茶色に真っ白い髪の人も。
そして太陽のように光り輝く髪の人もいれば、闇を移しとったように真っ黒の髪の人もいた。
全員がこちらを見たことに少し怖気付く穂里。
〔あぁ。やはり我らが見えるのであるな。〕
〔それはそうだろう。彼女は精霊の愛し子なのだから。〕
〔見えてなきゃ困るっつーの。〕
〔火の。 もう少し言葉に気をつけなさいな。〕
〔水の言う通りなの。〕
〔・・・一斉に話してはダメ・・だと思う。〕
〔やっとワシらが見える者に会えたのう。〕
光、緑、赤、水色、青と緑の混じったような色、闇色、そして茶色の髪の人の順番に話しかけてくる。
光色の人は、金色に輝く髪を腰まで伸ばし、それをゆるくしばっている少し年上らしき男の人。
緑色の人は、その緑の髪を軽く横に流し前で縛ってとめているやはり年上の男の人。
赤色の人は、短い髪をあちこち遊ばせていてちょっとやんちゃそうな私と同い年くらいの男の子。
水色の髪の人は、長い輝くようなストレートの髪をそのままにして、そして優しそうな雰囲気をもつ美人な女の人。
青と緑が混じったような髪の人は、おかっぱ頭のすごく可愛い小学生くらいの女の子。
黒く闇のような髪の人は、その髪をそのままに例のホラーを思わせるような髪型なのだが、◯子とは違いその雰囲気はまるで静かな夜の闇のような女の人。
そして、茶色髪の人はおじさんと呼べるようなかなり年上の男の人。
その7人を見て穂里は(なにこの美形は!?)
とさらに頭を混乱させた。