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ー神秘ー
日が全身に降り注ぐ感覚で目を覚ました
青龍様はまだ寝ている
昨日は青龍様に食べられなかった…
嬉しいのか悲しいのか分からない
もう、希望なんていらないいっそうこのまま海に溺れてしまいたい
青龍様の方に顔を向けて思った
青龍様はとても美しい
肩に付くくらいで上半分は真っ白で下半分が薄い水色から少しずつ濃い青になっていく髪
雪のようで今に消え入りそうな白にとても映える真紅の唇
沢山の色に染められそうで危ういがそれらを払いのけ絶対的王者を誇る
美しい一言では表せないような
神秘的な何かのような
青龍様の近くにいれば僕も真っ白に染めてくれるような
そんな気がした…