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学園七不思議が不思議すぎる  作者: 薄型まな板
5/12

校門を飛び越えるだけなのに

さらばエロゲマスター

その夜。五人全員が約束の通り夜中の校門前に集まっていた。

「うっはぁ学校真っ暗じゃーん。これ入るのかー」

奈々が校門の格子の隙間から中を見ながら言った。

「ちょ、ちょっと僕は遠慮しようかな……」

「なんだエロゲマスター。お前以外とビビりなのか」

「そのあだ名で呼ぶんじゃない」

「わ、わたしもちょっと怖くなってきました……」

こいつは感情が綺麗に表に現れる。怯えてる顔も可愛いんだけどな。惚れてないぞ。

「大丈夫、俺がいるから安心しろ」

「うん……」

美鈴は本当に安心した顔で微笑んだ。

「おいそこのバカ夫婦。じゃれ合ってないでさっさと仕事しろ」

「ひゅーひゅー」

部長に怒られてしまったのでさっさ侵入してしまおう。

せいぜい二メートルほどの高さだから、思いっきり飛べば大丈夫だ。

「ほっ」

腕に力を込めて、体を持ち上げる。そして足を掛け飛び降り、俺は難無く校門を越えた。

「そいやーっ! 」

後から奈々も続く。奈々は足を掛けることなく飛び越えた。なんつー運動神経だ。パンツ見えたし。

「はっ」

同じく部長も校門を飛び越える。ほほう、こんなパンツか。って、何を見てるんだ俺は。

ガチャッ。

頭を振っている俺を見た部長は、エアガンを俺の額に押し当てた。

「お前、今私の下着を見ただろう」

なんでわかったんすか!? などと言えるはずも無い。

「どうなんだ」

部長がエアガンを突きつける力を強くする。

「それは、その……」

とりあえず誤魔化すと、部長はエアガンをポケットにしまった。いやいやもうそれ捨ててくれよ怖いよ。

「ふん、まあいい。ところで、私のひらひらとしたスカートの下に隠された布はどうだった? 」

「最高だったぜ! 」

声が後ろから聞こえた。振り返ると、校門のてっぺんでグッドサインを作るエロゲマスターがいた。

「……」

部長は呆れた顔で門に近づき。

ガシャガシャガシャガシャガシャッ!

門を全力で揺らし始めた。

「ちょっ、ちょっと待つんだ部長っ! ぎゃあーーーっ! 」

断末魔と共にエロゲマスターは道路側にどさっと落ちた。アホだ。本当にアホだ。でも尊敬するよ。お前は男の理性のままに行動したんだ。

「もうお前来るな」

部長が屍になっているエロゲマスターに吐き捨てるように言った。

「頑張って帰ってね! 」

奈々は優しく追い討ちをかける。

「で、次はみーちゃんだ」

「あ」

俺は奈々の言葉で思い出した。美鈴はぶっ倒れているエロゲマスターから二メートルほど横にいた。なのになんで気づかなかったんだ!!美鈴、お前は俺のなかでどれだけ影が薄いんだ……。

「ごめん全然気がつかなかった」

「うぅ……ハク、ひどい……」

半泣きの顔も可愛いな。惚れてないぞ。

「でもどうやってこっち来るつもりなんだお前」

フェンス越しに問いかける。

「うーん……」

「そこで待っていろちび助」

現れたのは部長だ。部長は一っ飛びで門を越え、美鈴の腰を掴んだ。

「えっ? えっ? 」

「そいやぁぁぁぁぁぁっ!!」

部長は美鈴を真上に放り上げた。その高さ、目測約四メートル。

「ひゃぁぁぁぁぁっっ!? 」

ドサッ。

悲鳴をあげながら降ってくる幼馴染を俺は綺麗にキャッチする。もちろんお姫様だっこ。

「大丈夫か」

ふふ、俺は王子様だ。どうだ、惚れたか。

「うん、ありがと」

お姫様は普通に俺の腕から降りた。おいおい夫婦言われたら照れるのにそこは来ないのかよ。

「これで全員入れたな。行くぞ」

部長は校舎の方に歩き出した。

「ほっほーい♪ たーのーしーみだー! 」

真夜中の校舎でよく歌いながらスキップできるな。美鈴もそのあとをついていく。

何か忘れてるような気もするが、俺たちは調査を開始した。

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