七不思議とか所詮妄想だから?
初め考えていた展開から大きく変更したため、プロローグも書き直しました。初めから読み直していただければと思います。
『月光学園には、七不思議というものが存在するそうです。それを紹介しましょう。
一つ目・夜中、初代校長の像の前で「先生、その髭の生やし方もう古いのでやめた方が良いですよ」というと、像が動き出す。
二つ目・夜中、音楽室のピアノがひとりでに鳴っている。
三つ目・夜中、理科室の骸骨がひとりでに動き出す。
四つ目・夜中、校舎三階の閉鎖されているトイレの奥から三番目を「はーなこさんっ」と言いながら叩くと、返事がする。
五つ目・夜中、美術準備室の彫刻がひそひそと話している。
六つ目・夜中、今は使われていない四階の教室から、すすり泣く声が聞こえてくる。
七つ目・以上の不思議に確実性は無いという不思議。
いかがでしょうか? 我々は早く調べたくてウズウズしております! 調査報告をお待ちください! 』
「くっそありきたりじゃねぇかぁぁぁ」
あまりのレベルの低さに俺は頭を抱えた。これガチなのか?でも作り話ならもうちょっとマシなの作れるよな!?
「あーらー、これはちょっとがっかりだね」
「僕もそう思うな」
奈々達も苦笑を浮かべている。
「だがこのブログにはその後の投稿は一切無いぞ」
自分のスマホで同じものを見ていた部長がしれっと言った。
「それってまさか……」
「これダメなやつなんじゃないのー!? 」
「何かの都合だろう。行方不明者が出たら絶対に世間が大騒ぎになる」
「黙れエロゲマスター。この世に絶対なんてことは、絶対に無い」
「ハクくん、それ矛盾してるよー」
「しかし、これ以上に良いネタなどないだろう。早速今日の夜中に校門に集合してくれ」
部長がおもむろに立ち上がって言った。
「うわ、まじでやるのかよ」
「何か文句があるのか? 」
ジャキッ。
部長が黒くてひんやりしたものを俺の額に押し当てた。待ってこれエアガンじゃん!?
「イエイエナンデモアリマセン」
どっから出てきたんだそれ! 怖い! 早くどかして!
「まあみんなでやるのなら楽しそうだね! 」
「さっき○○√をクリアしたから僕も行けるぞ。ふふ、楽しみだ」
「わ、わたしも頑張ります! 」
今まで黙っていた美鈴も、結局のところノリノリらしい。
「なんだか部内がまとまって来たぞどうしよう……」
「どうしよう、ではない。早く帰って支度と勉強をしろ」
ジャキッ。
再びエアガンの銃口が俺の顔面へ向けられる。
「わかりましたからそれを早くどけてくださいぃ」
「ふん、今はセフティをかけているから問題無いというに、お前は臆病な男だな」
「え」
改めてエアガンを見ると、なるほどセフティがかかって……ない。
「ぶ、部長。それセフティかけ忘れてるんですけど……」
「なにっ」
セフティを確認した部長の顔はどんどん赤くなっていき……。
「死ね! 」
パン!
俺の額にBB弾が炸裂した。
その日の帰り道。俺は赤くなっている額を抑えながら、何の変哲もない住宅街の道を美鈴と二人で歩いていた。付き合ってないぞ。そういう関係には別にならなくていいと思っている。十分楽しいからな。
「ハク、着替えるの? 」
不意に美鈴が聞いてきた。
「着替えない。美鈴は? 」
「わたしも」
「そか。一応LI○Eで聞いておこうか」
「うん」
俺はケータイを起動して、「服装は制服で行こう」とグループで発言しておいた。
「じゃあ、また今夜ね」
「おう」
いつもの交差点で別れを告げる。
俺、あいつのこと好きなのかな。あいつは幼馴染だ。確か俺とあいつの出会いって……。あれ、思い出せない。まあいいや。かなり昔の話だからな。