気配(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「気配」です。
夜中に不意に目が覚めた。
何だろう、この妙な気配は?
もしかして、心霊現象か?
背筋がゾゾッとした。
そういうのは苦手だ。
幽霊もゾンビもドラキュラも狼男もダメだ。
フランケンシュタインの怪物はちょっと面白いと思うけど。
そんなバカな妄想を繰り広げている場合ではない。
その嫌な感じはどんどん強くなって来る。
思い違いでも夢でもない事を理解できた。
私は隣の布団で眠っている妻と揺り起こし、
「すまん、寝小便をしたらしい」
ということでした。