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煌々星に呪いを  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
第一章:金具の外れた六分儀

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9/11

レンズの煤けた天体望遠鏡

 嗚咽を聞く者は誰も居ない。それがありがたくもあり、寂しくもあった。

 もっとも、誰も居ない状況を作り出したのは、他でもないステラ自身なのだが。


 泣きやんでから、必要な道具を選別する。

 いつも使っていたローブ…流石おばあちゃんが頼んだ特注品。表面には火に焼かれた痕があるが、中身は全くの無傷だ。

 方位磁石…磁力が失われている。新しいのを用意する方が早そうだ。

 アストロラーベ…砕け散っていて、もう使えない。必要になったら商業ギルドに尋ねればいい。

 天体望遠鏡…レンズが煤けている。拭けばまだ使えるだろうか。

 儀式用ナイフ…無事。しかし使い道は無い。


「…」

 自分の存在証明は消えた。

 この先、どうやって生きようか。

 少なくとも、この街では生きられない。地面はデコボコ、家屋も大半が壊れている。何より人が居ない。

 となれば、必然的に外に出る事になる。幸い、最寄りの街は徒歩数日で辿り着く。

 焼け焦げてチリチリになった髪をナイフで切りながら、そんな事を考える。ぐるぐる回っていて、揃えづらい癖っ毛だ。


「…ぇぢっ」

 小さなくしゃみと共に片付けも済ませ、大きなバックパックに詰める。

 先行き不透明。

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