そして六等星は不吉に輝く
「魔女が出てきた!」
「今までの罪を償え!」
「俺達を騙しやがって!」
処刑の日がやって来た。
星占い師は、虚ろな目をしていた。
無抵抗で引きずられ、処刑台に桀にされる。
「この街の悪に終焉を!」
「「「終焉を!」」」
火がついた。
「あ、ああ、あああ」
なけなしの本能と理性から、叫びにも満たない悲鳴が上がる。
見えたのは、走馬灯。
『5日後、流星群が降り注ぐわ。その時、いくつか燃え尽きず、この地に落ちてくるものも…』
『星の力は強大なんだ。人間なんざ、どれだけあっても一捻りだろうねぇ』
それだけあれば、充分だった。
もう、何もかも、消えてしまえ。
「な、何だ!?」
「敵襲!いや違う、岩…!?」
「た、助けてぇぇぇぇぇ」
「い、嫌、死にたくな」
ぴちゅっ。
ぐしゃっ。
隕石が当たっていく。
「…」
意識的か無意識か、口角が上がっていた。
ざああああ。
偶然か必然か、大雨が降り注ぐ。
「…ぁ」
焼けて乾燥してカサカサになった喉が、音を取り戻す。
「…づっ!」
焼け爛れた皮膚。全身の殆どが斑模様になっている。
周囲には、穴ぼこの地面、地面、地面。
所々、ガラス化している。
くきゅぅ。
少女は、空腹を数日ぶりに感じた。
「…」
ざっ、ざっ。
ヒリヒリする足で、一歩ずつ歩き出す。
後に“凶星のステラ”と呼ばれる星占い師の、旅路の始まり。
これにてプロローグ終了です。
次週はプロローグのあらすじを投稿します。第一章の開始は、2週間後です。




