燃え尽きた一等星
昔々、と言うほど昔でもない頃。
あるところに、15ほどの若い星占い師が居た。
彼女の占いは、よく当たった。
「あら、残念ながら暫く試練続きみたいね。がんばれー」
「どうやら奥さんを大切にしてあげると、良いことあるみたいよ」
「明日は晴れるわよ!」
「今年は凶作ね…みんなー、備蓄は足りてるー?」
「え、失くしたカギ?知らないけど、ポケットに隠れてたりしてない?」
星占いかどうかはともかく、よく当たった。
民衆は皆、それを信じた。
彼女は民衆から慕われていた。
しかしこの街の(お飾り)領主をしている貴族は彼女のことをよく思っていなかった。
本来、民衆は我々が統率するべきだ、尊い血統を持つ我々が。それをあんな小娘に邪魔されるなど。
何処かのタイミングで、彼女の存在を無かったことにしたかった。
ある日、彼女は凶兆を見た。
「5日後、流星群が降り注ぐわ。その時、いくつか燃え尽きず、この地に落ちてくるものもあるかも…」
「そんなものは出鱈目だ!この女は嘘をつき、社会秩序を乱そうとしている!」
突如として響く、領主の声。
反対する民衆も少なくなかった。しかし、貴族の権力を振りかざされ、泣く泣く降伏。
星占い師は拘束され、5日間の拷問の後、火炙りで処刑される事になった。
彼女の占いはよく当たる。
凶星が輝くまで、あと5日。




