POTEN創舎製「お守り袋」
こちらの話も一緒にあげるつもりだったのに遅くなりました。ごめんなさい。
——こうして、ハルが忘れ谷で拾い集めた魔石たちは、
POTEN創舎のみんなの手で、ひとつの小さな“守り”へと生まれ変わった。
【作品記録】
POTEN創舎製「お守り袋」
【納品先】
職人ギルド(お祭りイベント用、子どもたちへの配布)
【主な素材】
守り石(ハルが採集した魔石を、スライス&透輝液パーツで加工)
お守り袋(ナギ製作。透ける防水布とカラフルなパッチワーク布を使用)
【守り石の特徴】
魔石を薄くスライスしたものの上に、魔法陣モールドを使い作った透輝液パーツを貼り付けてある。
魔法陣の効果は、小さな加護(緊張を和らげる、怪我の悪化を防ぐ、健康維持の助けなど)。
【お守り袋の特徴】
袋全体は全て防水布となっておりカラフルなパッチワーク仕立て。
中央部分には透明な防水布を集め、お守り石の魔法陣パーツが透けて見えるデザインになっている。
魔法陣パーツはほんのりと柔らかく光り、袋の中から幻想的な輝きを放っている。
シンプルながら、子どもたちの心を惹きつける、美しくもあたたかい仕上がり
【制作エピソード】
エドとジンが魔石のスライス・成形を担当。
バルド、ツムギ、ハル、ぽてが魔法陣透輝液パーツ作りを担当。
ナギが袋の縫製とデザインを担当。
イリア、エリアス、リナが流通と契約管理を担当。
【コンセプト】
「ただのアクセサリーではない、“ちゃんと効果のあるお守り袋”を届ける」
【この制作で得られた創舎の新技術】
魔石スライスマシーン:火属性の刃を用いた新型スライス機。脆い魔石も高精度に加工でき、素材の歩留まり率が向上。
透輝液魔法陣モールド:透輝液を流し込み、均一な魔法陣パーツを形成できる専用型。小型化・大量生産が可能に。
そして——
後日、お祭りで手に入れたお守り袋を大切に身につけていた子どもたちに、
小さな奇跡のような出来事が訪れはじめた。
落馬や荷馬車との接触といった思わぬ事故から、無傷で助かったり。
怪我の治りが、驚くほど早まったり。
それまで風邪を引きやすかった子が、元気いっぱいに過ごすようになったり。
それは誰もが気づくほど大げさな奇跡ではない。
けれど、確かにそこにあった“ちいさな守り”が、
そっと子どもたちを包んでいた。
——POTEN創舎の守り袋が、“ほんとうのお守り”として噂になるのは、
もう少し、未来のお話。
明日も23時時ごろまでに1話投稿します
今回のお話は、下記の小説内【職人ギルドからの依頼】にて詳しく作製工程を綴っています。もし宜しければ合わせてお読みください。
⚫︎ 異世界で手仕事職人はじめました! 〜創術屋ツムギのスローライフ〜
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