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マーメイドっ!  作者: 百華(仮)戻すかも
一章 出会いと始まり
2/4

02

二度目の投稿です。

これからの投稿は結構間が空いてしまうかも…。

幸い、私は目が良い方だったから、一番後ろの席でもそこまで、授業に支障は、無かった。

はずだった。

なぜ、はずだった、なのか気になっているだろうから説明しよう。


私が、席に座って、荷物を鞄から出したり、片付けたりなどの準備をし終えた時、入ってきた女子がいた。

彼女は、ちらりと黒板を確認し、私の前の席に座った。

腰より長い髪を高い位置で一つに結んだとても背の高い子だった。

そう、背が高い。そこが問題なのだ。

どんなに目がよくても、人間、物理的な障害物は超えられない。

自分より背の高い人間が目の前に座ることで、黒板が見えなくなってしまったのだ。

そんな、私の心配をよそに、彼女は、さっさと準備を終わらせる。

黒板見れなくて授業満足に受けれなかったらどうしよう…?

その時、空席だった隣の席にやっと人が座った。ホワホワした感じの、髪をゆるく二つに結んだ女の子だった。

本当に、おっとり、ホワホワしているみたいで、ゆっくりと準備を始める。

ー準備に時間かけすぎだよ…。

もうその間に続々と人が入ってきていた。

十数分たち、ホワホワさんがやぁっと準備をし終えた頃、カラカラと、上品な音を立てて、教室のとびらが開いた。

扉を開けて入ってきた人は、桜の花を思わせる様な女の人だった。


***


彼女は腰の少し上まで伸ばした艶やかな髪をヘタにいじらず、まっすぐ下ろしている。

(綺麗…)

その先生に一番に持った印象がそれだった。

隣の席の「ホワホワさん」も、わぁっと感嘆の声を漏らしている。


「私は、この春から皆さんの担任を務める、春野 香澄と言います。I年間よろしくお願いします!」


よく通る響きのある声で、春野先生はハキハキと第一声を放った。それから春野先生はペコリとお辞儀をした。しかし、その動作さえも洗練されていて、優雅で、ステージの上でお辞儀をしている、大成功したアイドルを彷彿とさせる様な動きだった。

お辞儀をした後に見せたふわりとした笑顔は、あふれるほどの優しさが感じられて、食い入る様な魅力がある。

この人が担任か…。素敵なクラスになるといいなぁ。

私はいつのまにか、客観的になってそう感じていた。

そこに、「ん?」という声が響き、うっかり自分だけの世界に入りそうになっていた私は、ハッと我に帰る。

声を上げた張本人の真ん中あたりの席に座っていたメガネくん(眼鏡をかけていたから)が、

先生を、頭のてっぺんから爪先までじっくり観察する様に、顔をしかめている。そのまま数瞬置いて、

「あぁぁぁあ‼︎」

と叫びながら、いすからガタッと勢いよく立ち上がった。うるさいな。隣の人が、眉間にシワを寄せて、耳に手を当てている。

かわいそうに。

メガネくんは先生に向けた、人差し指を(失礼)ぶるぶると震えさせている。

「嘘だ。嘘だろ…。」

と、ぶつぶつ呟いて、一拍。スゥッと息を吸うと、

「この人…。この人、あの、幻のアイドル、春風 霞だー‼︎‼︎」

お読みいただきありがとうございます!

少しでも面白いな

と思ってもらえるように頑張ります!

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