プロローグ
はじめまして!これから頑張って投稿していきます!完結まで書きたいなぁ。
俺の名前は冴内 真しがないサラリーマンだ。
そんな俺は目が覚めると見渡す限りの星空に囲まれた空間に放り出されていた。まるで宇宙にガラスドームを浮かべましたって感じだ。
俺って宇宙飛行士だったっけ〜?なんて疑問が浮かんでくるぐらい訳わかんない状況。会社で残業に追われていた記憶ぐらいしないんだけどなぁ。まぁこんなもんは十中八九夢だろう。さぁ悪夢よ覚めろーーー!
「おぉおぉ、目覚めよったか。なかなか時間がかかったのう。ほれ、近うよれ。」
ほらほら、もう理由のわからないおじいさんの声も聞こえてきたし。近うよれって言われても見渡してもどこにも人影なんかないじゃん。
やっぱりこれは変な夢だな。間違いなく残業のしすぎのせいだ。この案件が終わったら長期の有給を取って永遠と寝続けてやるんだ!その前に早くこの夢から脱出しないとな。
「む、そうか。そういえばこの世界の住人には神が見えないよう配慮をしているとアマテラスが言うておったな。なにせ神が普通に町中に溢れているからとかなんとか。ほい!これでわしのことも見えるじゃろ。」
「うわっ!」
さっきから聞こえている声の主と思われるおじいさんが急に現れた。夢の中でも驚くことってあるんだな。新たな発見だな。
「おぬし、これは夢でもなんでもないぞ。現実じゃ。」
「げ、現実、、、 マジで?頬をつねっても、、、痛くない。」
つ、つまりこれは、、、
「異世界転生or転移ってこと???」
「いぇすなのじゃ」
ま、マジか。こんなうだつの上がらない三十路サラリーマンの俺をなんで転生させてしまったんだよ。ていうか、つまり目の前のこの人は神様?
「つ、つまりあなたは神様ってことなんですか?」
「その答えもいぇすじゃな」
やべぇまじかよ。土下座とかしたほうがいいのかな。
「そんなことせんでええよ。むしろ今から勝手に断れぬ頼み事をするんじゃからわしの方が土下座したい気分じゃ」
「え、断れない頼み事?神様の頼み事ってものすごく怖いのですが。」
絶対ろくなことじゃないよね?神様が土下座したいとか絶対ろくなことじゃないよね?
「その頼みごとと言うのがな、わしの作った世界に転生してちょーいと人間たちの手助けをしてほしいのじゃ」
そんな勇者みたいなことできるわけないだろーーー!って叫びそうになっちゃったぜ。やっぱりろくなことじゃなかった。そんなのお断りだお断り。
「謹んで辞退します」
俺の返事をきいて眼の前の神様は「ほっほっほっ」と笑って話を続けた。
「いいのかの?してくれないとここからぽいっと外の世界へ捨ててしまうぞ?」
「え、捨てられるとどうなるんですか?爆発四散とか、、、?」
「そんなことは起きんよ。ただ、この空間は時間の動きが止まっておってのぉ。永遠の時間をこの空間で揺蕩ってもらうだけなのじゃ。」
あ、はい。異世界救うの強制なんですね。そんな考えることをやめちゃいそうな経験誰もしたくないもんね。
というかなんでこんなどこにでもいるサラリーマンの俺なんだよー。リア充高校生とかがするもんじゃないのかよ〜こういうの。
「わしはお主が適任じゃと思って連れてきたのじゃ。安心せい。とりあえず細かいことは後で伝えるんで、最初のうちはこの世界の暮らしに慣れることじゃな。」
「え、細かいこと教えてくれないんですか???」
「うーむ、確かに常識などは伝えとかなければならんのぉ。転移する時に時間もあることじゃし大事なことだけお主に伝えておこうかの。」
なんでそんなに適当なんですか、神様ぁ〜。
「ほっほっほっ。世界を救うなどそんなすぐにはできんからな。まぁ、とりあえず最初はこの世界を楽しむのじゃ。それではレッツ転生じゃ!!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!」
得体のしれない神の掛け声と同時に俺の視界は暗転した。
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