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2年死ィ組 カイモン先生  作者: 有
1章 カイモン先生がやってきた
2/8

先生イジメ

  "今日はどうやって先生をイジメてやろうかな"




 ふふふふ。


 ボクの考えていることを聞いて驚いたかい?ビックリしたかい?


 けど、ボクの気持ちに嘘はないよ。だって奴らは偽善者でゆるしてはいけないからだ。


 それに、ここにいる2年C組の生徒達全員がみんな同じ気持だからさ。




 みんな先生が嫌いなんだ。




 イバっているくせになにもできない、調子のいいこと言っているくせに本当は生徒のことなんか考えていない。そんないい加減な奴らはゆるしちゃいけない。




 だから、ボクたちは先生たちにイジメをして2年C組の教室から追い出したんだ。




 これまで、多くの先生がやってきたよ。




 経験をつんだベテラン教師に、希望とやる気にみちた新米教師。




 だけど、みんな辞めていっちゃった。ボクらがようしゃなくイジメて追い出したからだ。奴らは偽善者でゆるしちゃいけない。




 おっと、時計をみたら、もう時刻は8時50分をたっていた。


 そろそろ、新しい先生が来る時間だ。今日はいったいどんな先生がやってくるのかな?どんなイジメをしてやろうかな。




 ふふふ、まちどおしいなー。


 そして、時計の針がちょうど8時55分をさすと……




 "ガラガラガラ"




 というテンポの良い扉の開く音が聞こえた。


 教室の入り口のドアが開き、担任の先生らしき人が姿を現した。




 ーーーーうお、なんじゃコイツは。




 ボクは新しい先生の顔を見て、思わず笑いこけるところだった




 新しい先生はまるで、ゴジラが人間に進化したんだけど、途中で失敗したんじゃないかな。と思えるようなたたずまいだった。体はヒョロっとしていて、先生の表情はボケーとしていて、はたから見たら、とてもマヌケそうだった。




 ボクは、このゴジラみたいなマヌケな顔をした先生を早くイジメて苦痛に歪む顔が見たかった。


 どんなふうにカラカッテやろうか?それともののしってやろうか。


 すると、先生は泣くだろうか、怒るだろうか?


 想像するだけで尻と背中がウズウズうずいて、なんともムズかゆかった。ネズミを前にする猫のような心境だ。




 気がつくとボクだけでない。


 他の生徒達も笑いたい衝動を必死にこらえて苦しそうな様子だった。

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