「孤独の中に、希望が……」
ずっと、一人だった
それなりに仲の良い友達も、それなりに仲の良いきょうだいも
それなりに仲の良い親も居るけれど
ふとした時
絶対一人だった
わたしには、それが酷く重い孤独だった
本当に、それなりに仲の良い友達は居たのだろうか?
本当に、きょうだいは、わたしのことを「それなりに仲の良い姉」と果たして紹介してくれているのだろうか?
本当に、両親はわたしのことを、「良い子だった」「育てやすい子だった」とか、思ってくれているのだろうか?
疑問に思えば思うほど
わたしは孤独だった
ずっと一人だった
蝶のようにあっちこっちの集団を渡り歩いていた
まるで花の蜜に吸い寄せられるかのように
その時々の気分で渡り歩いていた
もしかしたら
本当の「仲の良い」なんて、花が見せた幻だったのかも
孤独だったからこそ
孤独では無くなった今、
孤独の世界を経験したからこそ
例え未だに時々孤独を感じたとしても
光が見えて
「あなた」という光が見えて
夢中で手を伸ばしたのかもしれない
孤独の中にこそ……希望は、あると思う