93話 メロディvsスフィア 3
座るスフィアは…
倒れたメロディの指を見た後に…下を向き、
「フフ…」
ほくそ笑んで…ゆっくり立ち上がる…
下りたリフトから、凄い速さでドトール闘技場四天王が、カルテットにスフィアを取り囲む…
ロメロはうつ伏せに倒れたメロディを見て、
「メロディさん! 救出に来ました!!」
ロメロの声にもメロディは反応は無し。
ロメロ、直後に、スフィアを睨みつけ…
「ゴメスという名のドトールの剣闘士を知っているか?」
「ゴメス?」
「30年前ハルゴ砦で…お前に殺された剣闘士だ…俺は息子のロメロじゃ」
スフィアは、ロメロの長いアゴを見て、
「お前の父さんだったのか?」
ロメロは手に持つロングソードに巻いていた布を外す…
スフィアは黒いロングソードに…
「ほう…」
興味の眼を向けた…
ロメロはうごめく黒いロングソードを見つめ…
「毒ヒルに毒アリのついたロングソードじゃ…」
他の四天王に!
「ファントム! カマイタチ! デビル! 手を出すな! これは俺の~仇討ちなんじゃい!!」
すぐにスフィアに黒いロングソードを振り上げ突撃!!
「うおおお!!」
ロメロにはスフィアの笑みが見えた…
スフィアは
体をヒョっと90度にして避け…
横に振り落とされた剣を見て…
「アイデアはまあまあ…」
剣を振り落とし、前屈のロメロはスフィアを向き、
「まあまあ?」
直後!!
スフィアの蹴りが!!
ロメロのアゴを襲った!!
「だっびゅえええ!!」
180度開いたスフィアの両足…
地に右足、アゴに左足が刺さって持ち上げられている…
サッと左足を抜くと…
バタンとロメロはうつ伏せに倒れる…
ロメロ無動…
眼をパッチリと開いたココが…
ココ 「なんだよあれ…芸術的すぎる…」
スフィアはロメロを見て、
「親子で殺すのは気が引ける…手加減してやったからな」
ココはガクブルで…
ココ 「あれで……手加減なのか!!」
スフィアは他の四天王を見回し、
「一斉に来い…」
四天王は剣を構え、
ファントム 「行くぞ!」
カマイタチ 「後方! 前方! 側方で行くぞ!」
デビル 「うりゃ!!」
三方向から同時に切りかかる!
スフィアは前方に風の様に動き、
パーーーーーン
前方のファントムがアッパー掌底で舞う!
後方から来た、デビルに間合いを図り、巴投げ!
残ったカマイタチにハイキック!
キックで脳が揺れ、意識が飛んだカマイタチはロメロに上に倒れる。
カマイタチの上に、掌底で意識が飛んだファントムが落ちる。
ファントムの上に、デビルがうつ伏せに落ち、その首にスフィアは手刀で当身をし意識を飛ばした。
結果…
倒れた四天王が重なった。
スフィアは重なった四天王に座った後に…足と腕を組んで…
「4人合わせて11点…」
その直後!!
スフィアの後ろにココ!!
「むっ!」
ココが爪でスフィアの首を襲う!
避けたスフィア!
しかし首には切り傷が…
距離を取ったスフィアは…首の切り傷を触った後に、指に付着した血を見て‥
「速いし…その若さで場慣れしてるな?」
「くっそ…避けられた…やばい…」
ココはエリに、落ちていたファントムの剣を投げた後に!
「ブロディさんを叩き起こして呼んで来い!! その剣を持たせて戦わせろ!!」
「わかった!」
エリは走って刑務所の中へ!
スフィアはココに歩み寄りながら…
「分かりやすい女だな?」
笑う…
「なにが?」
「ドトール四天王を殺さなかったから、勇気が出たか?」
「なに?」
「ワタシはそういうのが一番嫌いだ…」
「え? え?」
倒れるメロディはココを見上げ…
「ココ…逃げろ…」
「ごしゅじんさま?」
「しぬぞ…」
「え?」
不安顔になってたココは目を瞑り…
覚悟を決め…
「ココは…ごしゅじんさまに救われた命だにゃん…」
遠くで見ているオリバーを見て、
「あの男も、ずっとスフィアの動きを観察している…ごしゅじんさまも観察してくれだにゃん…脳震盪も回復させたい…」
メロディはココを見上げ…
「ココ…ぜったいに勝てないぞ…逃げろって…」
ココはメロディを無視して…
スフィアに歩みながら…
「さあ…デスマッチを始めるか?(勝機はある…あの左目だけを狙う…)」
ココは己の最大の奥義!
両手両足で最大の力で地を叩き! 地をはう超高速タックルを放つ!
狙うのはスフィアの不具の右足一本!
その予想外の速さにスフィアは驚く!
「はやっ (こいつ…強いな…)」
足を取れたココは! スフィアからダウンを奪い!
鋭利な右の爪をスフィアの左目に!
スフィアは払い! 瞬時に両手で、ココの両手首を握る…
「離せ!!」
「バカ…誰が離すか…」
ココの胴体にはスフィアの両足が巻き付く…
苦悶のココ…
「ぐぐう…締めるな…」
「まあまあ強いな? なかなか楽しめたぞ…」
「ぐぐぐ…おおおえええ…」
ココの口から嘔吐物が…
スフィアはそれを避けた後…
足を離し…立ち上がり…
「さてと…」
近くに来ていた大剣『パトリオット』を持つオリバーを見つめる…
「気配を消し近づき…不意打ちを狙うとは…アナ帝国最強と呼ばれる男がする事か?」
「まさか…戦闘中にすで気づいておったか…フフ…勝てばいいのだ…」
「フフ…」
スフィアはチラッとメロディを見る…
憎悪の眼差しをオリバーに送っている…
「やはり…この男か…」
スフィアは己の武の構えをオリバーに向けた。




