表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/130

84話 ースフィア編ー 登龍門 6



 聖騎士Ⅹは、ボロ雑巾になった聖騎士アヤを手に持ち去った…


 右の拳は砕け、体中に裂傷、腹には剣が刺さったまま、白のワンピースは完全に真っ赤になったけど…まだまだ動く…


 再び…登龍門広場の脇に行く…

 武闘共は道を開ける。 

 さっきとは、また違うリアクションだ…腹に透明の剣が刺さっているからかな…

 広場を一周する龍の石壁を背に座ると、すぐに鉄仮面グルギュラが来て、


「スフィア…もう止めろ…頼む」

 そう言い残して、グルギュラは試合へ向かった…


 その直後…

 ワタシの前に… アナの女聖騎士ググが、男前の騎士数人を引き連れて来た。

 ググはアナの聖剣を抜き、剣先を向けてきて、

「スフィアだな…? ハルゴ砦の奇跡の…?」


 笑って応えた。

「だったら?」


 ググはにやけて、

「もう虫の息ではないか~♪ お前たち! スフィアを捕らえろ!!」

 しかし、周りの騎士は動かない…

 それを見たググは…

「それでも、お前たちはアナの騎士団か!?」


 ワタシは立ち上がり…ググを見て、口を開く…


「そこをどけ」


「なに?」


「試合だ…決勝だよ…」


「ちっ…まあよい…行け…試合で傷ついた方が、こっちとしても都合が良い」

 

 前方を開けたググに、ワタシはすれ違いざまに足を止めて、

「決勝の後すぐ相手してやる…アヤよりも酷くな」

「うっ…」

 進むと、後ろから声が聞こえた。


「ワタシは去るが! スフィア! 登龍門の外にはアナの兵が400! すぐに来るぞ! お前を再び捕えドトール闘技場に突き落とすためにな!! ははは!! ワタシ、昔、お前への断罪を見た事あるぞ! ゴミ犬スフィアをね!!」


 カチン! と後ろを向くと、ググと騎士団は白馬に乗り去って行った…

 あとでアナの兵が400? まあ…なんとかなるかな…?


 周りの武闘から、

「スフィアって…だれ?」

「知らねえのか!? 20年くらい前に怒髪天を追い払った女だ!!」

「まさか…伝説のハルゴ砦の奇跡!?」

「ハルゴ砦の戦い、1人で敵兵1万以上殺したらしいじゃねえか!! 実話かしらねえが!」

「あの体で鉄仮面と戦えるのか!?」


 立つ…

 前にはワタシを見つめるグルギュラ…

 木刀を持っている…


 

《 はじめい!! 》


 こいグルギュラ!!

 直後…

 左目に信じられない光景が見えた…

 グルギュラは木刀を捨てた…

 両手をあげて…

「俺の負けだ!!」


 龍の頭の老人から、

《 いいのか!? 負けで!!》


 グルギュラは老人を見上げ、

「かまわん!!」




   「だめだ!!!!」




 グルギュラはコッチを見る…

「バカかお前! アナの兵が来るんだぞ!!」


「グルギュラ! 闘争を放棄するな!!」


「スフィア…お前…そんな体で何を言ってるんだ…これ以上、戦えば死んじゃうじゃねえか…」


「グルギュラ…嘘をつくな…ワタシに確実に負けると思っているんだろ? 逃げるな…ハルゴの時も、ラドンからも、ワタシからも」


「…」


「戦え…昨夜、言ってただろ? 強くなったって?」


「…」


「あれから…死ぬほど修行したんだろ…女も捨てて…まだ童貞だもんな」


 周りの武闘から、

「童貞!?」

「マジで!? あの歳で!!」


 ワタシは「マジで!? あの歳で!!」と言った武闘を睨み、


「だまってろ!」


「ひっ!」


 静寂になった。


 グルギュラは捨てた木刀を見つめながら、

「俺はお前を裏切り…シトリーと切り離して…お前を…そんな体にしてしまい…」


「ワタシは裏切られた時、お前をぶん殴ると決めた…こい…」

 構え、

「殺す気でぶん殴る…」


 覚悟を決めたグルギュラは、木刀を拾い。


「わかった…師匠…殺されないために戦うを決めた」



 直後!

 来た!

 一刀目!


 だけど! アヤに比べれば動きは遅い!

 避ける! カウンターに左の拳で!!


「うおおおぉぉぉ!!」


 鉄仮面をぉぉお…ぶん殴る!!!


「っっっどぅぅええ!!!」


 グルギュラは舞った!


 ワタシの左の拳も…砕けた…


 落ちたグルギュラへ瞬で走る!!  


 足を振り上げて!!

 腹へ落とす!!

 当る!

 その一瞬…

 グルギュラはワタシの腹に刺さっている透明の剣を抜いた…


 力が抜け…膝をつく…

 血がとても出てる…

 止血のために、腹の傷を強く右腕で押さえつけた…

 背中の傷からも血が出てる…

 

 グルギュラの右手が…その背中の傷を押さえた…


 目の前には弟子(グルギュラ)のへこんだ鉄仮面がある…


 ワタシは…祝福の笑顔で…目を見る


「強くなったな…グルギュラの勝ちだ…」


 グルギュラの頭は下がった。

 砕けた左手で鉄仮面の頭をポンポンと叩く、

「本当に強くなった…がんばったな…」

 グルギュラは無言で、ウンウンと頷いた…


 意識が・・ ぁ・  ・   







《 勝者グルギュラ!! ならず者国家 初代聖騎士は鉄仮面グルギュラ!!!》


 周りから「グルギュラ!! グルギュラ!!」の合唱が起きた!


 その時!


 ザザーっとアナの兵が現れる…


 アナ兵の中から、白馬に乗ったググが現れ…


「新聖騎士グルギュラよ! スフィアを渡せ! 絶対に、この場では死なせない…フフ…アナに連行する…」


 グルギュラは、近くで見てた弟子を呼んで、

「先生の所へ急げ…きっとまだ助かる…」


「はい!」

 スフィアを連れて行かせた後に、タバコに火をつけた。

 それを見た、ググは…

「おい…なんのマネだ? ならず者国家の聖騎士としての、その行為は貴様…アナ帝国に逆らうという事だぞ?」


 ググはアナの16代聖剣「ホーリー・ググ」の剣先を誇らしげに高く掲げ!


「この聖剣の意味を知っておるのか!?世界最高位の聖騎士が持つ聖剣だぞ!」


 グルギュラは、タバコを吸いながら剣を見て、

「初代は凄かったんだろうけど…もう16代目だもんな…お前が持ってても価値ねえよ。ヤリマンで有名だもんな」


「貴様…最高位聖騎士のワタシに…その言葉…取り消せ!!」


 グルギュラはタバコを捨てた後に、周りに!


「登龍門の武闘共!! おっぱじめるか!!」


 新聖騎士 鉄仮面グルギュラの言葉に、一部の武闘が武器を構えた。

 それを見たググは…


「ちっ…グルギュラめ!! 覚えておけ!! 行くぞ!!」


 兵を連れ、去った…





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ