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 インターミッション 『真』書いた意図


 おっと?


 そろそろ妻の薬の時間だ。

 『真』聖騎士伝説の本をテーブルに置き台所に行く。

 薬草の治り草を鉢に入れ擦る、何年も毎日、続ける俺の作業だ…

 ふふ…これは紛れもなく生きがい。

 水に溶かした後に器に汲み、盲目の妻に手渡す。

「ルカ…どうぞ」

「ありがとう」

 盲目の妻は笑顔だ。


 俺の『真』聖騎士伝説を聞く妻の心境は分からないけど、その顏には屈託が無い…

 まるで他人事のような…

 伝わってない? 少しも思い出せない?


苦い薬水を嬉しそうに飲む妻。

「あなたが山で取って来てくれる、治り草のおかげで、ワタシは高齢で双子の子に恵まれました」


「ルカがんばったもんな」


「あなたには心から感謝してる、とても元気な子ですもん」

また嬉しそうに飲んだ。



「俺の方が感謝してる…家の収入はルカの指圧の仕事の稼ぎだ…うちの大黒柱はルカだよ」


「でも、あなたにお金の管理も家事も頼んでます」


 妻は薬を飲み切り、器を渡す時、

「あなた……なぜ、その本を書こうと思ったの?」


 俺は器を手に取り、

「スフィアの事を知って欲しかった…」


「どうして?」


 安息だった俺の心を奮い立たせた、ふざけた内容の偽書「永久聖騎士伝説」の本を手に取り、妻を見ながら、

「まだ戦いは終わっていない……アナの聖騎士メロディは死んだ」


 本を置き、代わりに『真』聖騎士伝説を取り、

「ルカ…じつは俺はな…この本の続編を(つづ)りたいんだ…」


 俺の言葉に応えるように、外で子供達の声が聞こえた。

「邪悪なスフィア! まて=い!」

「やめてよ==!」


「姉のリンカならライジッ」

 盲目の妻は、話を遮るように、

「続きを」



「ああ」



 続きのページを探す…


 よみがえれ… あの闘争心…




 次のページをめくった。





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