28話 第一回革命隊決起集会の後
借宿に向かう道中の長い石橋に、スキンヘッドと黒人と、ロメロの姿があった。
ブロディはタバコを吹かしながら、
「なんだ? まだ処理してないのか?」
黒人がロメロを指さし、
「アゴ男が金はたくさん持ってるから助けてくださいって」
スキンヘッドも指さし、
「金を手に入れてからでも遅くないかと悩んでいたんですよ」
脂汗を垂れ流すロメロは、ブロディにひれ伏し、
「命だけは勘弁してください!! なんでもしますから!!」
「言う相手が違うだろ? ボスはメロディ」
ブロディは親指でメロディを指した。
すると、すぐさまメロディにひれ伏し、
「なんでもします! 反省してます!」
メロディはロメロを見下ろして
「革命隊に入るか?」
「はい! 入ります!!」
ロメロは即答。
メロディはロメロの目を見つめて、
「死神、命の大事さ分かったか?」
ロメロは申し訳ないように、目を細め、
「はい…すごく」
メロディはロメロの膝を見ながら、
「膝も一月半くらいすれば治るからな、弱いものイジメしてゴメンな」
「はい…」
メロディは持って来ていたロメロのロングソードを取り出し、
「むやみに人を殺すな」
ロングソードを川に投げ、
「よし水に流した」
ロメロは何度も頭を下げながら、
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
「強くなるためにワタシと一緒に練習するか?」
「はい!」
メロディはブロディを嬉しそうに見て、
「死神はソコソコ強い。ちょうど、修行の練習相手が欲しかった。」
ブロディはタバコを吹かしながら嬉しそうにロメロを見て、
「それはお気の毒に…」
スキンヘッドがメロディに、
「集会終ったんですか?」
「大成功だ 今から反省会をブロディの部屋でする。 お前たちも来い」
「え? 俺達の安家賃の『ダニダニ荘』に? 狭いし、古いし、汚いし、特にブロディさんの借りてる部屋はヤニべったりだし」
メロディはあきれ顔で…
「そんなに酷いのか?」
スキンヘッドはチラッとブロディを気にしながら…
「ハッキリは言いませんけど」
ブロディは、未だにひれ伏しているロメロを見下ろしながら、
「そうだな、なら死神の家に行こう。こんな時間まで一人で飲んでたんだし、どうせ独身だろ? オールナイトだ」
ロメロはブロディを見上げ、
「え? でも…」
申し訳なさそうに、
「ウチは狭くて、イテテ…それにこの足も治療しないと、それに朝早くに予定があるんですよね~」
ブロディは苛立った顔で、
「ほう? 予定ね? 朝早くに用事があるのに今まで飲み歩いてたのか?」
ロメロは焦って
「いや本当ですよ!」
ブロディがメロディの肩をポンと叩くと、ロメロは真顔で
「行きましょう案内します」
一行はロメロ邸へ…
「死神、お前けっこう良いとこ住んでるじゃないか?」
「ブロディさん! 部屋5部屋もありますよ!!」
「この壺、悪趣味だけど高そうだな? これも」
「酒もたくさんあるし、タバコもたくさんあるな」
「ソファーだ、おお~良い座り心地~」
「なにこのトロフィー?」
「死神! 高そうなブドウ酒開けるぞ!?」
メロディ、ブロディ、スキンヘッド、黒人の声が交錯する中、
台所でチーズを切るロメロは、もうどうにでもなれと高をくくっていたが、
真横に、タバコを吸うブロディが現れ…
「あのさあ…ロメロ、相談があるんだけど…」
ロメロは、相談がやっぱりアレか?と思いながら…
「ブロディさん? なんですか?」
と聞くと、
「部屋貸してくれない? とりあえず3つ」
予想通りの相談に、
「いいですよ」
「じゃあ早速、明日、引っ越すわ」
成すすべが無く…住居を提供した。




