25話 第一回革命隊決起集会 1
1年後
メロディ 18歳
酒場「ソールドアウト」史上初めて大衆が入っていた。
若者達で溢れ、キャパオーバーなのでオールスタンディング。
あちらこちらから、
「酒!」
「お肉!」
今夜から店の手伝いに入ったシングルマザーのクミは、てんてこ舞いでカウンターの中の店主に、
「お肉お願いします!」
「あいよ!」
肉を焼くために調理場に入った店主は、嬉しそうに独り言を…
「今夜の売り上げは凄いぞ…間違いなく過去最高だ…軽く10金は越す! 革命隊に入って良かった!!今回が初だけどイベント最高!」
すると急に冷静になり、
「え? でもブロディさんに今夜の売り上げの5割を徴収されるし、ウチの原価率は約40パーセントだから…え?…つまり…どゆこと??」
さらに店主はカウンターでせっせとドリンクを作るクミの事も思い出し、
「あっ? クミさんの給料もいるわ」
店内では…
ブロディが中央のテーブルの上に立ち、
「ようこそ! 第一回革命隊決起集会へ! それでは革命活動隊のメンバーを紹介しよう!!」
ブロディは己の胸を強く叩き、勝ち誇った顔で!
「まずはワタシはブロディ! 革命隊の参謀を務めている!」
すると客は、
「あれがブロディ?」
「奇麗だな?」
客の中の一人の黒人の男が、
「みんな! 知てるか!? ブロッディは、一撃で100人切り、と聞く! ブロッディの、腰にかけたカタナが~、サヤから抜かれるの、見た、人間、居ないと、聞くぞ!」
「なんでだ?」
客の一人の疑問に黒人は、とても怯えた表情で、し~んとなった中、喋る。
「見た、人間が、生きちゃなっいからだ…」
「強すぎるってことか?」
「一撃で100人切りとかやばすぎる…」
「すごい人なんだなブロディさんって」
「革命隊すげ~」
静けさから
黒人がボソッと「ブロディ…」コールをすると店内は…
「ブロディ…ブロディ・ブロディ!ブロディ!!ブロディ!!!ブロディ!!
すぐにブロディコールの連呼に包まれた
ブロディは チラッと黒人を見て、
(なかなかやるじゃない)
黒人も見つめ返し、
(まかせてください、セリフはちゃんと考えてやってますってフフ)
アイコンタクトを交わした。
「次は幹部のスキンヘッド!!」
ブロディの立つターブルの下に知らぬ間に、上半身裸で見掛け倒しの筋肉をマッチョポーズで見せつけるスキンヘッドが!
それを見た若者達は、
「いかつい」
「顔が怖い!」
「強そう!!」
すると、また黒人が…
「オレ…アイツ知てるよ…」
「だれだ?」
黒人はガクブルで…
「スキンヘド…登龍門だよ!!」
「え? まじ?」
黒人はガクブルに白目まで追加し、
「あいつ登龍門で最高位のベン髪だった男だよ!! 登龍門のツワモノたち! あのスキンヘドをみな恐れたよ!! 登龍門であのスキンヘド知らない奴いないよ!!」
客たちは
「革命隊のメンバーすごい!!」
「登龍門のベン髪は世界最強だぞ!」
「スキンヘッド!! スキンヘッド!! スキンヘッド!! スキンヘッド!!
連呼が始まった! 眼をつむり声援に応えるスキンヘッドを他所に、ブロディは黒人をチラッと見つめ、
(お前、盛りすぎだろ? かなり無理があったし、けっこう危なかったぞ)
黒人も見つめ返し、
(大丈夫ですって)
アイコンタクトを交わした。
その時、
肉料理を運ぶ店主をブロディは誇らしげに指さし、
「この男も! 幹部の総務係! ソーールド~アウト! だ!」
店主は低姿勢で、
「どうも…よろしくお願いします」
店内の客たちは、
「ソウルドアウト? なんか無茶苦茶、強そう」
「見た目はただの気のいいオッサンだけど、キレたらヤバいとか…」
「ソウルドアウトさんなんか…底知れねえ雰囲気をもってる…」
店内はまた大合唱が始まった!
「みんな静かに!!」
とブロディが言うと、店内はし~~んと静まり返る。
ブロディは店内を見まわしながら…
「 遂に… 革命隊のリーダーを紹介する…
今は無きドトール闘技場の英雄 不殺のバルムートの不死鳥~
ドトールの赤い髪!! メロディだー!!




