24話 カモとブロディ
店主も同席で酒を飲みだして…
数時間後…
酔ったスキンヘッドがひたすら任侠な話をずっと店主に続けていた。
その横で、ブロディは山もりの吸い殻から まだ吸えそうなタバコを吟味しながらメロディに、
「店主さん! とてもいい人だな!?」
その言葉に、ぴくっと店主は反応した。
メロディはブロディに、
「まあ失敗したら怒るけどね」
「見えない、とってもやさしそうだけど」
スキンヘッドは終わりの見えない任侠な話を店主に続け続ける。
「ようするに仁義なんだよね…仁義~コレが欠けるとね~仁義じゃなくなるんだよね~」
「そうだったんだ~」
店主は話を聞きながらも、自分の話題になりそうな女二人の話を中心に聞き耳を立てる。
「なに? ブロディは店主みたいな男がタイプなのか?」
ブロディは探しあてたシケモクに火をつけメロディの問いに、
「そんなハッキリと言わないでくれ…とにかく優しい男が好き」
短いシケモクを一口吹かし、
「それに料理が得意な人かな? 尊敬できる…年とか顔とか体格はどうでもいい」
とチラッと店主を見ると…
偶然?目が合い、ブロディは少し恥ずかしそうに目を逸らした…
その時、スキンヘッドは立ち上がり、
「ちょっとトイレ」
席を外した。
偶然、メロディも、
「ワタシもトイレ、おいスキンヘッドそっちじゃないぞ」
「あ? メロディさん? 外なんですか?」
「コッチだ…上はあいてるけど覗くなよ?」
「何言ってんですか!?」
二人はトイレへ。
すぐさま店主は、
「タバコありますよ! 十分用意してるんです!」
ブロディは少し困った顔で、
「え? いいんですか?」
「もちろん! よろこんでです!」
ブロディは少し照れ臭そうな笑顔で、
「じゃ~…お願いします♪」
「よろこんで~♪」
店主は小走りで調理場へ行くと、タバコを置いている棚を開け、全てのタバコのストックを皿の上に乗せながら、
「ブロディさんって強いのは分かるけど怖い人なのかな? まったく見えない…スタイルいいしきれいだし‥‥え!?」
調理場の中にブロディが来た。
「店主? なにか手伝いましょうか?」
「いえいえ! なにもなにも! ブロディさんはお客さんなんですから!」
「せめて洗い物くらいでも…」
と店主に後ろを通ろうとすると、狭さゆえにおしりとおしりがコツンとぶつかった。
その時…
トイレから二人が帰ってきた音とがした時、ブロディが、
「あっ…変に思われてもアレですよね…先に戻ります」
「そっそうですよね」
ブロディは戻りざま恥ずかしそうに…
「では後ほど…」
と、照れくさそうな笑顔をまた送った。
無人の調理場で店主はポツリと
「ブロディ…今行くからね…」
この後、ブロディは店主に仲間入りを持ち掛ける。
店主…そこに迷いは無かった…
この夜、この酒場「ソールドアウト」の店主は、メロデイに続き ブロディの革命隊に仲間入りする事を決意する。
コードネーム『ソールドアウト』
給仕と雑用と場所提供係。




