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21話 「蛇」のラドン



「デブ、話が長い…どれを殺ればいいんだ?」



 小太りの後ろのフードを被った武闘はそう問いかけた。


 「え? ラドンさん? 殺るって? 殺ったらラドンさん捕まるじゃないですか?」


 「…お前…馬鹿か? 俺を捕まえられる人間など存在しない。 美味しそうな赤毛を見たら我慢できない」


 小太りはキョトンとメロディを見て、

「赤毛? あっ?コイツ?フェニックス?…のメロディか?久しぶりに見たわ…」


 小太りは、

「ブロディちゃんだけは絶対に殺さないでね! 僕ちんがちゃんとするから!」

 と武闘ラドンに涙目で訴えた後、ブロディを見つめながら、

「ブロディちゃん! ごめんね! こんな事になって! この人は「雷神」のペットの蛇のラドンさん! 知ってる!?」


 ブロディはまた小太りに煙を吹きかけ、

「雷神? 知らん。 てか後ろの男はペットなのか?」


 その言葉に後ろの武闘は「フフ」っとほくそ笑む…

 小太りは凄くうれしそうに!

「覚えていた方がいいよ! いずれこの星は『雷神』が支配しちゃうから! ほとんどの人間が雷神に殺されちゃうんだから!」



 小太りの言葉にラドンは、

「 雷神は別次元、しかも日に日に『マスター』の指導で強くなっている。強すぎる故に配下は基本は要らない、雷神にとってワタシ含めペット3体は寝込みを襲われないための見張りに過ぎない…だが『スフィア様』だけ例外でっ」


「話が長い」

 話を遮るように、そう言いメロディは立ち上がり、

「ガントレットが売られて凄く機嫌が悪いんだ…雷神とかどうでもいい」


 そして、ラドンを指さし、

「お前なら弱い者イジメにならない…表に出ろ」



「その度胸に免じて即死にしてやろう」

 と被っていたフードを外すと…

 その男、鋼のようなシワを持ったオールバックのべん髪…



「ベン髪!? まっまさか? 登龍門!?」

 とスキンヘッドがガクブルで…


「ブッ…ブロディさんメロディさん…ヤバすぎるって。 登龍門はこの帝国の闘技場とはレベルが違う…ならず者国家にある登龍門は武の極めを目指す者が世界中から集う場所。 その最強の証がベン髪なんです…」


「へえ…お前、物知りなんだな」

 ブロディはタバコを灰皿に捨て、ゆっくりと立ち上がり、置いていたカタナを腰にかけ、余裕のある表情でラドンを見た。


 ラドンはブロディを見て、

「フフ、なるほど…このデブでは到底扱える女ではないわけだ」

 と興味を示すと…


 直後! 小太り!


「ブロディちゃん! 絶対にやめて!!」

 小太りはメロデいに訴えかけた!

「フェニックス!! さっさとラドンさんと戦えよ!! お前が死んだら!! ブロディちゃんは雷神にビビッて僕ちんの奥さんになるんだから!!」




 その時



「メロディこれ」


 ブロディが差し出した右手には、メロディにとって、とても大切なモノが繋がれていた。


「ガントレット…え?」


「ワタシの仲間になるのが条件」


 そこに返事も心も無かった。

 無言で手に取り、

 この年齢になってピッタリと合うバルムートの『ガントレット』を装着した後。

 ラドンに真顔で、


「少し待て」


 さっと店のカウンターに行き、奥で隠れている店主に、


「店主さん?少し出ていいですか?」



「どうぞ!!」



 了承を得た。



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