111話 オリバーの叫び
闘技場内…
皇帝の前の聖騎士 黒バラ フィーンの造反の緊急事態に我関せずと…
巨体の雷神 (ハルバード)
vs
巨体ゲッペル(ジャイアントソード)orフォックス(弓)orシャーロット(クナイ)
激しい攻防を繰り返す!!
ゲッペル 「フン!!」
雷神 「ぬ!」
ガン!!!
重なる巨大なハルバードとジャイアントソード!
受けた雷神! ハルバードを踏み込もうとすると!
フォックス 「は!」
シャーロット 「は!」
高速に飛んでくる毒の矢に毒のクナイ!
避けるために雷神は下がるしかない状況に、遠距離攻撃の二人をチラッと見て、
「あの二人の女聖騎士…こざかしい…」
体中にブドウの様にあったクナイがもう少ししか無くなったシャーロットは…
「フォックスやばい…もうクナイ切れる…」
「ワタシの方はまだある! あそこに落ちてるクナイを拾って来い!」
フォックスは顎で『雷神竜巻斬り』で死んだ聖騎士達の骸の塊を指した。
「ラジャ…」
シュッと向かう!
バラバラになった骸の上にたくさんのクナイが落ちていた…
「ばっちい…」
素早く、
拾う拾う拾う拾う拾う…
5個拾った後…
シャーロットの後ろで…
大きな血だらけの一体の骸が… ヌッと起きる…
気配で後ろを振り向いたシャーロットは…
「ドリアスさま…? ご無事でっぐっっ!!」
白髪オールバックが血に染まった老将ドリアスが…
有無言わず…
手に持っていた毒クナイでシャーロットの背中を刺していた…
力なく倒れ… 見上げるシャーロット…
「どういうことですか…? ドリアスさま…?」
ドリアス…
シャーロット刺した毒のクナイを振り上げ…
「こういう事だ…」
雷神側を向き弓を構えるフォックスを見たシャーロット!
「フォックス!!! よけて!!」
「え?」
ブ―――――ン!!
背中に刺さる…
フォックスは片膝をつく…
ドリアスは…
倒れたシャーロットを見下ろし…
「前からレナ国の聖騎士ミスティ殿と密通していた…」
「なぜ…?」
観客席にいる裏切った聖騎士クーニャとフィーンをチラっと見た後に…
雷神vsゲッペルを見ながら…
「これで我々の勝ち…怒髪天もゲッペルも雷神が殺すであろう…今回の一番の壁は…」
落ちている、グラディウスの切断された手が掴んだ聖槍ルグルスピアを見て、
「閃光騎士グラディウスと、メルルの一撃必殺の神器『シャイニング・トライデント』であったが…」
二人の肉片に、一礼して…申し訳ない顔をして、
「本当にすまなかった…」
その姿に…いつもは冷静なシャーロット…
「ジジイィ~おまえぇ~わざと! 力量の高い聖騎士達を雷神の竜巻に誘ったな!? あの技があると知っていたな!?」
「腐ったアナ帝国の時代を終わらすためだ…アナ帝国にとってかわり母国フェリアスがこれから新時代を主導する…。 傲慢なアナの皇帝と違って、レナの聖騎士ミスティ殿は優しく話が分かる方だからな。 アナの皇帝は聖戦に不戦ならその国を罰すると言った…その発言が造反の最後の後押しになった…」
「ワタシには知らねえ…クソジジイ…うううっ…はぁ…はぁ」
「毒が心臓に行ったか?」
シャーロット… ピク…ピク…ビクン
動かなくなる…
フォックスも同じく…
ドリアスはポツリと…
「毒に頼る時点で…二流…」
すぐさま! 怒髪天の攻撃を恐れ巨体二人の聖騎士から距離を置き…負傷したロックと戦闘不能のアヤの前に行き…
「フ…アヤは無理かな…? こっち側に来ないか? 貧しき国の聖騎士ロック…レナ国ミスティ殿に持ち掛けてやるぞ」
両膝が潰れたアヤはロックを見て、
「行くなロック!!」
闘技場の壁に背をつけ両足を伸ばすロックは、
「見損なったぜぇ…ドリアスさん…あんた…みんなの憧れだったのによお…」
「二度は言わん…死ぬがいい…もう戦う術を無くしたお前だ…」
聖剣フェリアスを抜く…
「アヤからいくぞ…お前も素晴らしい聖騎士だった…本当にすまない…」
切りかかる!!
スパーーン……
アヤの体の前に…
アリアス諸島の聖騎士ロックが被さった…
ロックは… 笑顔で見てきた…
「アヤ…お前…明鏡止水にたどり着けよ…」
「ロック…ロック!!」
「女を庇って死ぬ…これがぁ…アリアスの聖騎士だ!!」
血を吐き息絶える…
日の国の聖騎士アヤ…
透明の聖剣ミラージュを握り…
見上げる… 倒すべき敵を…
「ドリアス…きさま…聖騎士の…恥さらしが…」
「その体で何ができる…スフィアに為す術なくボロ雑巾にされた聖騎士の恥さらしが…」
直後!!
カーーーーン
重なるミラージュとフェリアスの二つの聖剣…
不利な姿勢ゆえに…
飛ばされた… 透明の聖剣ミラージュ…
「しね!!!」
とどめの一撃を放とうとした直後!!
ササっと… アヤから距離置くドリアス…
後ろを振り向き…
「ドトールの赤い髪が来ると思ったが…」
大剣『パトリオット』を構えるクマの様な体のオリバー…
「赤いクソのかたまりは、陛下の所にいる裏切者の所へ行った…俺より遥かに速いからな」
ドリアスは振り返り… 聖剣フェリアスを構える…
同じような体格…
ドリアスはオリバーを睨み…
「スフィアの足元にも及ばなかったお前では…少々、役不足では無いか…? 勝てると思うのか? このドリアスに…」
オリバー… 両手に持つ大剣をプルプルと震わせながら…
「みんな…オレを卑怯者と呼ぶが…」
オリバー…
ドリアスが原因で殺された聖騎士…
メルル・グラディウス・クーフォリア・ゼルフィン・カルロス
シャーロット・フォックス・ロック
最後に両膝が潰れ聖剣をも失ったアヤを…
見た後… 叫ぶ…
「こんなの黙って見てられるかーー!!!」
アナの大神官は戦況不利に…
グッと唇を噛みしめながら戦況を書き綴る…
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聖戦 ドトール闘技場
雷神
対
世界の聖騎士24名及び、序列1位アナの次期聖騎士候補2名とその他2名
序列2位 南の強国マックス連邦 最強の聖騎士『Ⅹ』 34歳 巨体
★雷神の右腿に渾身の一撃喰らわすも雷神のⅩ斬りにて 死亡
序列3位 ビジャ国 怒髪天こと 聖騎士キングレオ 56歳 巨体
序列4位 シーサファイア国 黒バラこと 聖騎士フィーン 27歳
★右腕大怪我の演技の後、雷神側に寝返り、皇帝護衛の左大臣フレデリクス及び親衛隊4名を倒した後に皇帝を狙う
序列5位 エッス国 破邪の日輪こと 女聖騎士 メルル 29歳
★裏切者クーニャの手により神器『シャイニング・トライデント』損失後、雷神竜巻斬りで 死亡
序列6位 ルグル国 閃光騎士 聖騎士グラディウス 37歳
★雷神竜巻斬りで 死亡
序列7位 モントリオ国 孔雀兜こと 女聖騎士 ロレディーナ 27歳
★現在、観客席にて裏切者クーニャ&フィーンと対峙
序列8位 ミリガン国 至高の聖者こと 女聖騎士 サラ 33歳
★マサカリで雷神の右肩に渾身の一撃を喰らわすも投げられ 死亡
序列9位 ブルファン国 烈士こと 聖騎士クーフォリア 39歳
★雷神竜巻斬りで 死亡
序列10位 ポレマリーナ国 機転殺法こと 聖騎士ゼルフィン 29歳
★雷神竜巻斬りで 死亡
序列12位 メフィスト国 空前絶後の逸材こと 女聖騎士フォックス 25歳
★裏切者ドリアスに背後から毒のクナイを浴び 死亡
序列13位 フェリアス国 老将こと 聖騎士ドリアス 65歳
★雷神竜巻斬り死んだふり後、雷神側に寝返り
序列14位 ペルジョル国 黒き牙城こと 黒人聖騎士 ジョンソン 31歳
★雷神最大の一撃でアヤ・ゴドラ・ロックを庇い 死亡
序列15位 南クぺル国 毒クラゲこと 聖騎士オースト 30歳
★雷神の放った聖大剣Ⅹソードで 死亡
序列17位 クエス・アテネ国 最高奥義伝承者こと 聖騎士カルロス 24歳
★雷神竜巻斬りで 死亡
序列18位 北クぺル国 大楯マスターこと 聖騎士サンタナ 27歳
★雷神最大の一撃を最前列で喰らい 死亡
序列20位 オーガス国 大器晩成こと 女聖騎士 ルナ 42歳
★アナの聖剣で雷神の脇腹に渾身の一撃を喰らわすも踏み捻じられ 死亡
序列21位 プレルートネクス国ネクス家最高傑作 女聖騎士シャーロット23歳
★裏切者ドリアスに背後から毒クナイを喰らい 死亡
序列23位 ジェスパ国 泥サソリこと 聖騎士ゴドラ 34歳
★雷神の背に潰され死亡
序列24位 マダン国 無敗道こと 聖騎士バイゲリット 29歳
★裏切者クーニャに首を落とされ 死亡
序列25位 カンナム国 難攻不落こと 聖騎士グラナダ 41歳
★裏切者クーニャに首を落とされ 死亡
序列27位 ミール国 春風こと 女聖騎士 クーニャ 27歳
★雷神側に寝返り 現在は観客席にてロレディ―ナと対峙
序列28位 日の国 東洋の神秘こと 女聖騎士 アヤ 30歳
★雷神の回し蹴りを両足に喰らい、両膝不全
序列29位 アリアス諸島 聖シャチこと 聖騎士ロック 27歳
★雷神最大の一撃で負傷後、裏切者ドリアスの刃からアヤを庇い 死亡
序列30位 クエス・トロン国 堅獣電撃復帰 聖騎士ゲッペル 46歳 巨体
★現在、雷神と交戦中
アナ次期聖騎士候補
尽忠報国こと オリバー
★現在、裏切者ドリアスと対峙
ドトールの赤い髪こと メロディ
★皇帝救出へ疾走中
その他
狂猫こと ココ
★捨て身でクーニャの超人跳躍力を封じるために右足首を壊した後に、右肩を聖剣『モノリス』で貫かれ重傷
メロディの懐刀こと ブロディ
★戦闘中に行方不明
殉職者 18名
生存者 8名(うち戦闘不能アヤ、重症ココ)
裏切者 3名 (フィーン・ドリアス・クーニャ)
行方不明 1名




