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宴会準備と告白


俺はできたばかりの鍛冶小屋で槍を作っている。


例のウサギの角を鉄に混ぜて鍛錬すると、強度と柔軟性が上がるらしい。鉄も刃物用に開発した鋼を仕入れた。


三番目に鍛冶師を入れて、槍先を造るのは楽しい。最初は形が不格好になってシルバのエサになったが段々満足する物ができると楽しくて止められない。ただ暑いし何ヵ所も火傷したけど直ぐにシルバが治してくれる。


シルバもダンジョンに行く以外は外に出せないから家に居ると俺にベッタリだ。シルバのためにも新たなモンスターをテイムできれば良いんだけど、テイム系の職業がないんだよな俺。シルバをテイムしてるのにな。


槍先も5本造ったし、棒の部分って何で造るのが良いのかな。前回は鉄の棒で造ったけど重くてバランスが悪かった。今あるのはカーボンと鉄と白樫と黒檀とで揃えたので穂を付けてリフォーム会社から貰った畳みで実験しよう。


まずはカーボン。マジですか、軽くて使いやすいのに畳みを突いたら折れましたよ。4万円もしたのに、凹んだ。次に白樫で突いてみると、良いよ、しっくり来る。

黒檀も試してみるとこれも良いね。硬過ぎる気がするけどこの2本を実戦で試してみよう。

教習所が無ければダンジョンに行けるけど、今出現してるのは遠いからな。日帰りじゃ行けない。


そして今日は[温泉付き門下生親睦会。しかも温泉旅館にただで泊まれるよ]が開催される、ネーミングセンスを疑うけど、沖田さんが付けたらしい。


布団も用意したし、飲み物はかなり用意したけど参加者も持ってきてくれるし、俺からのサービスで大量の刺身も用意した。


お昼過ぎには門下生の奥さんたちが来て食べ物を作ったり宴会準備もしてくれる。

新撰組とは朝から買い出しに行くことになり、待っているところです。


来ましたよ、軽自動車で手を振ってくれてるよ。俺は恥ずかしくて振り返せないけど、まずは見学するらしい。シルバは今日元ダンジョンで隠れてもらっているから大丈夫です。


案内してると尋問がまた始まった。


何でこんなところに1人で住んでるの?

「それは聞かないで、独り者なんで」

この敷地何坪あるの?

「約2万坪くらい」

ここで何をするつもりなの?

「今話しても多分信じられないから、話せる時が来たら教えてあげるよ」


温泉も見せたら、綺麗で驚いてた。だってシルバが綺麗にしてくれているからね。ロボット掃除より万能ですから。


俺の車で買い出しにコ〇トコに行くことに。一人暮らしの俺には意味の無い場所と思っていたが物資確保には良いかもしれない。


中に入ると必要物資が山ほどある。俺の求めるすべてがあった。


今日の参加者は39人なので幹事の沖田さんが会費を集めたらしく、俺が用意しなくても大丈夫らしいが魚屋で刺身を頼んだことだけは伝えた。


それでも大量に買っていく。ピザを見て考えているので石窯あると伝えるとピザを大量買い。


お昼ご飯も家で作るらしい。俺はホットドッグが食べたかった。


昼はピザらしいから帰ったら薪をくべなきゃ。


ピザを焼いている時に新撰組にちょっと話してみた。


「さっき何で俺がここに住んでるか話してなかったけど、ちょっと教えてあげる」


それから宝くじのこと以外話して、明日証拠を見せることにした。冗談だと思っているけどダンジョンがあるなら行きたいと。さすが脳筋ぶれません。


ピザを食べていると奥様とその子供たちが来た。館長の奥さんで土方さんのお母さんが仕切る。

さすがです。俺は子供たちとピザを焼いたが、子供の有り余るパワーは凄い。仕方ないので母家でゲームをしてもらうことに。俺はちょっとたばこを吸いに出ていたら旅館の調理場から笑い声が。覗くとプロ仕様の設備に喜んでいた。俺を見つけると質問責めにあったが、皆さん手際が良くて19時予定なのに15時には終わりそうで温泉に入るらしい。


新撰組は先ほどの話が気になるらしいので、元ダンジョンを案内してシルバに会わすことになった。


「ここがダンジョンで俺がクリアしたからモンスターは居ないよ。ただ俺の相棒がいる」


シルバを呼ぶと奥からピョンピョンと出てきた。新撰組は固まっているがシルバを抱えると動き始め、触っていいか聞いてきた。触らせながら、これから世界中にダンジョンがたくさん出現して半年後にはダンジョンからモンスターが溢れることを話し、アイテムボックスから聖剣を出して稲妻も見せた。それでも疑っているので今度一緒にダンジョンに行くことにした。勿論今の時点では内緒にしてもらった。


シルバを怖がっていたのに、今じゃ人気者に。ダンジョンに置いていくと言うと可哀想と抗議してくる。やっとの思いでシルバを解放してもらい旅館に戻ることに。


まだ見付かってないのに来週の土曜日にダンジョンに行くことに。出現してなければ温泉三昧だそうです。


『一緒に入りたいけど、そんな無謀な勇気は持ってないので言いません』


旅館に戻ると露天風呂から子供の騒いでる声が聞こえたので俺たちも風呂に入ることに。


風呂から出ると奥様方からラインの交換を頼まれ断れず。


でも皆さん良い人で混乱が起きたらここに避難してほしいと思った、だって旦那さんは凄い戦力だしね。


魚屋も刺身を持ってきてくれて宴会の準備も終わると、男衆がぞろぞろやってきた。








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