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門下生


俺は目覚めると薄暗い洞窟の中にいた。はっとして起き上がると、思い出した、そうだ俺はダンジョンボスと戦い終わって疲れて寝たんだ、あービックリした。


「ナビ、俺はどのくらい寝てた?」


《マスター、おはようございます。7時間ちょっと寝てました》


「熟睡してしまったか、ナビ、ステータス見せて」


《はい、マスター》


大曽根 雅也


29歳


レベル24


職業:①ダンジョンマスター4


   ②忍者5


   ③鍛冶師4



スキル:アイテムボックス

    ナビゲーター 俊足

    動体視力上昇


「思ったほど上がらないな、職業スキルは」


《はい、マスター》


ダンジョンマスター

  ダンジョンクリエイト4


忍者

  気配遮断 無音動作

  気配遮断 影走

  光学迷彩


鍛冶士

  武具メンテナンス

  武器作成下 防具作成下

  武器取扱い下


選択可能職業

  鍛冶師、忍者、弓士、

  槍士、会社員、市民、

  研究者、引き篭り

  剣士


「お、剣士が増えてる、ナビ、鍛冶師を剣士に代えて」


《はい、マスター》


それじゃ、何か腹に入れてから帰りますか。俺は寝袋をしまい、おにぎりとお湯を注いで入れておいたカップ味噌汁を出した。おにぎりは鮭と昆布、地味だが味噌汁によく合う。


「シルバどうしたの?」


シルバが青白い毛皮と青いクリスタルの角を持ってきてくれた。


「シルバ、くれるのか?」


ピョンピョン跳ね、あげると言っている感じがする。


「シルバありがとう」


シルバを撫でるとぷるぷるして喜んだ。


俺がおにぎりを食べて要るとゴミを食べてくれた。それを見てシルバが居れば有料ゴミ袋買わないで良いんだと今になって思い付く。


そこら出口に向かって進んでいくが、行きと違いウサギの動きが遅く感じさくさく狩れた。2時間も掛からず出口に着いた。行きの10時間は何だったんだ。


午前中に家に着いたのでネットで探してみるが全然無い。一つメキシコの洞窟でチュパカブラ発見映像があったので見てみたのだが、これってゴフリンじゃないか。


「ナビ、ゴフリンのダンジョンってレベルいくつ?」


《マスター、単独でしたらレベル5ですが、レベル10以上のダンジョンは複合型になるので正確には解りません》


「レベル10以上になると色んなモンスターが出るのか?」


《色んなモンスターが出ますが、レベルが低いと同系統が多いですね》


「そうなんだ、ナビまたいろいろ教えてくれ」


《はい、マスター》


俺はその後、のんびり過ごし、翌日からまた、教習所に行ったり、買い物したりして過ごした。


今日は道場の日だ。前回より成長したところを見せてやる。


しかし、この道場よく見ると女性は二十歳前後だけど、男性は俺以外皆年齢高いな。あのお爺さんなんかゼンマイで動いてそうなのに、木刀を構えると別人になるな。しかも動きが滑らかで剣先が凄く速い。よく見ると皆凄いよ、レベル高いなこの道場。


「大曽根さん、始めましょう」


「はい、お願い致します」


「まずは先週教えた形をゆっくりで良いのでやってください」


俺は多少指摘されたが、自分でもかなりスムーズにできたと思う。


「大曽根さん、家で練習しましたね。先週よりかなり上達してます、私ビックリしました」


「先週、指摘されたのでちょっとだけ練習しました」


『ダンジョンでだけどね』


「努力家ですね、2回目でここまでできる人居ませんよ。前回は厳しくしてごめんなさい」


「いえいえ、大丈夫ですよ」


「本当にごめんなさい。大曽根さんもテレビで見て来たのかと思って」


「え、テレビですか?」


「すみません、知らなかったんですね」


「テレビって何ですか?」


「いや、知らないなら」


「教えてくださいよ」


「前に私たち4人がちょっとテレビで紹介されただけです」


後でおじさんたちに聞いたところ、1年前くらいに美人過ぎる刀士4人組ということで話題になり、それを目当てに門下生が集まったが、練習にならず、厳しくしたら、彼女目当ては皆辞めたらしい。それから若い男が来ると、厳しくするらしいと。それで前回は厳しかったのか、俺は生き抜くために習いに来てるんだけどね。


それから稽古も終わり着替えると師範が歓迎会をしてくれるとのこと。


参加メンバーはおじさん2人と俺と美人刀士4人、そんな大騒ぎするほど美人じゃないと思うけどね。おじさんの車と俺ので行くことになったので待っていると、来ました美人刀士(笑)が。

え、マジか化粧して胴着から着替えると超良い女が4人も。これをテレビで見たら殺到するわ。


しかも、俺の車に4人も。良かった、会社員時代に無理してBMW買って別れた彼女を褒めてあげたい


居酒屋に着き、乾杯後始めた自己紹介で美人4人は、師範が土方さんで他の人が斉藤さんと近藤さんと沖田さんっていうらしい。新撰組ですかって聞いたら、土方さんは子孫らしいが後はたまたまで皆さん24歳らしい。詳しく聞きたがったら逆に俺への尋問が始まった、


何の仕事をしてるのか?

「会社を辞めて今は個人投資家」

『宝くじが当たったとは言えない』


どこに住んでいるのか?

「今は温泉旅館を買い取ってそこに1人で住んでる」


温泉に毎日入れるのか?

「入れますよ、源泉かけ流しですから」


私たちも温泉に入りたい。

「大丈夫ですよ、来週にはリフォームも終わりますから、大浴場は男女別々でありますし、露天風呂ありますよ」


毎日そんなデカイ風呂に入っているのか?

「古民家を改造した母家があるんで、普段はそっちにでも母家も露天風呂がありますよ」


よし、じゃあ、再来週の祝日に門下生と家族で行っても大丈夫か?

「大丈夫ですよ、良かったら前日の夜からきて宴会して泊まりますか? 食事の用意はできませんが持ち込みか調理場があるので誰か調理すれば」


何人ぐらい泊まれる?

「客室は16あるので60人くらいなら泊まれると思いますよ」


貴方は何者だ?

「え、何者って」


宿泊費はいくら払えば良い?

「別に営業してないから要らないですよ」


何故か獲物を狙う目で見る4人。


『ちょっと何か怖いんですけど』


ちょっと酔いも回ってきたので質問してみた。


「もしですよ、最近流行りのファンタジーみたいに町にモンスターが現れたらどうします?」


「「「「斬る」」」」


『皆さん武道家ですか、外見に騙されると大変だ』


その日のうちに門下生ライングループに連絡がまわり、続々参加希望者が集まった。









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