4人のレベルアップ
今日はいつもより遅く起き、温泉に入って疲れを癒した。しかし日帰りで行く距離じゃないよな、まあ楽しかったけど。本当は帰りにちょっと観光してくる予定が、普通攻撃してくる動物を女性なら怖がると思うんだけど、モンスターを奪い合うとは。俺が初めてダンジョンに入った時はびびりまくりだったのに、最近じゃ女は度胸、男は愛嬌になってるな。
さてと道場に行きますか。彼女たちがレベルアップしてどうなるか楽しみだな。
道場に着くと新撰組はそろってもう稽古してるよ、動きのキレが素人の俺でも解る。館長、俺を見ても答えは出ませんよ。
土方さんが俺の稽古をつけてくれるけど、この人スパルタなんだよな。足とか手は木刀でつつくのはまだしもお尻をつつかないでほしいんですけど。まだまだ初心者ですから、そんなにいっぺんに言われても。
マジで普通使わない筋肉使わせるからキツい。
休んでいると沖田さんが飲物を持ってきてくれた。
「お疲れ沖田さん、ありがとう」
「大曽根さん、凄いですよ。レベルアップしたら動きが違い過ぎます」
「そうか良かったね」
「何他人事なことを言ってるんですか、私は明日からでもダンジョンに行きたいです。仕事休みますから2人で行きましょう」
「あんた何一人で抜け駆けしようとしてるのかな」
「あ、近藤さんお疲れ様です」
「いやいや抜け駆けなんて」
沖田さんは近藤さんに連れていかれた。
おじさんたちから何故か暖かい目で見られる。
稽古も終わり今日は帰ろうとすると新撰組に囲まれ、「何普通に帰ろうとしてるの」って知らない人が聞いたらいじめられっ子が言われるセリフなんですけど。そして体育館の裏ではなくファミレスに拐われた。レベルアップが皆嬉しいらしい。
「お父さんたちが気にしてるけど話しちゃダメだよね」
「別に家族ならいいけど、大ごとになるのは避けたいからタイミングみて話して。それじゃないとダンジョンに行くの反対されたり、お父さんたちが先に行くとかなるかも知れないし、最悪変なクスリやってると思われるかも。俺だって4人に話す時悩んだもん、皆だってこいつ何言ってんだと思わなかった?」
「確かに」
「やっぱ思ってたか」
「冗談と思っただけで変な奴とは思ってないから」
皆で相談して日本でもダンジョンの話題が出てから話すことにした。
来週の金曜の夜から俺の家に来て、遠くなら早めに出ることになった。
防具とボーガンはネットで注文しておいたからねと話すとまた一悶着あり、お金を払うと言い出したけど、俺は断った。
「デザインは選べないけど命を守る物だから妥協したくないし、4人に何かあったら俺が困る」
「うん」
『あれ、俺変なこと言ったか? 何故皆顔が赤い』
今日は夕食をおごってもらい解散となった。
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