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パパは鬼さんじゃないよ

作者: 月華  雫

私の童話を読んで下さりありがとうございます。

また、また寒波がやってくるそうですが 寒い中での楽しい事を見つけて この寒さを乗りきりたいですね。

今日も温い、ココアに温い牛乳をたっぷり入れて飲みほしました。

どうか 風邪などひきませんようにお祈りします。

いよいよやって来ました。

2月3日、節分の日です。


さあ、我が家では好例の行事が待ち受けていますよー。

我が家の子供は四人!

毎日 てんやわんや……でも可愛い!

男の子-12才 女の子-9才 女の子-6才 男の子-3才

そんな子供達に パパとママは四季折々の行事を 心に思い出作りしていきます。

さあ、パパとママは どうやって鬼さんが来る演出をしようかと 張りきりました。

まず、ママが子供達の様子を 撮る為のビデオのセットをして パパが帰ってきたら、わかるように電話を1度鳴らしてもらう。

それからパパは外で待機!

しかしマンションなので隣の人が帰ってくる恐れあり……恥ずかしいパパ!

とにかく、パパの準備が出来たら急いで子供達 1人ひとりに分けておいた豆を持たせ……

「さあ!鬼さんが来る時間だよ!」

と言う。

いよいよパパ鬼さんが登場!

子供達は…………

ヽ(;゜;Д;゜;; )ギャァァァ

鬼さん暴れ回る!

子供達が豆をパパ鬼さんに投げる~、そして投げつける~!

パパは玄関から外に出て、また会社着に着替えて 何もなかったように いつものように

「ただいま!」と帰って来る。

となる予定。

☆ ☆ ☆

さてさて……

「パパ、こんな格好どうかな?」

そして 鬼さんグッズを見せた。

「えっ!嘘だ、そんな格好して玄関で待てないよ、隣の人見たら笑うよ 」( ̄▽ ̄;)

ママがパパに鬼柄のパンツをみせた。頭の角にトング、そしてこの寒いのに上半身裸!お願いしたのだが パパは却下しました。


それなら……

「トイレットペーパーの芯 二本を頭に付けて、黒のごみ袋に穴をあけて身体をすっぽりいれてサングラスをかけてと、どう? 」

「あのー、それ、違う物になってるよ……」( ̄▽ ̄;)

残念(/。\)


えーとっ!

「これ!これだ!顔に真っ白なパックを塗り、頭にハサミをくくりつけて、ポンチョのかっぱ。どうだ!」

「勘弁してくれよ~、それ 誰?」( ̄▽ ̄;)

これもだめだったか、それなら……


わかった!これだ!

「顔にママのストッキングをかぶり後ろでひっぱって、頭に牛乳パックで作った角をつけて、黒いロングコート!」

「おのー、俺、変質者?」( ̄▽ ̄;)

「だよね」


と、言うことで 鬼さんグッズを買うことにしました。

頭はブルーのアフロヘアーの角付きかつら、顔には鬼のお面、服は上から下までスエットスーツ、そして鬼のパンツだ。


さあ、電話のベルが一回鳴ってきれた!

いよいよだ!ビデオのセットをして……

子供達を全員集合させて、豆を持たせて、玄関のドアをオープン!


「ここにいるのかー、悪い子はどこだー、おーい、おーい」

12才の子

「うわー(゜ο°;)本当に今年も来たー!鬼は外!あっち行けっ!」

パパ

「おまえかー、いつも妹や弟を泣かしているのはー」

12才の子

「違います、あれは僕じゃないよ!」ヾ(;゜;Д;゜;)ノ゛

9才&6才

「止めて下さい、何もしてません、帰って下さい」

パパ

「あっあ、お前は良い子なんだな」(´_`。)゛


パパ!女の子には甘い!


パパ

「お前はいつも泣いてばかりだな!連れていくぞー」

「パパ~、大好きだよ!だから元に戻って、僕が鬼さんに頼んであげるから、ねっ!」

3才の子がパパにしがみついた。


パパ、早く、子供達が投げている豆から逃げて~、何してんの!

そのまま出ていかないと……

パパ?あれ、あれあれー(-ω- ?)

感激してますか?(-ω- ?)

パパ、お面の下から溢れた涙が見えてるよ……


つられて 他の3人の子供達もパパ鬼さんにしがみついた。

「パパは鬼さんじゃないよ~」


鬼の目にも涙。゜(゜´Д`゜)゜。


-おしまい-








大切なお時間を 私の童話読んで下さりありがとうございました。

心から感激しています。

まだまだ寒い日が続きますが 色々な温もりを持ち込んで乗りきれますようにお祈りします。

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― 新着の感想 ―
[一言]  一瞬、「わるいこはいねーかー」と「ナマハゲ」ネタかと思いびっくりしました。だけど、そんな事は全く無くて。  読んだ後の読了感、「ほんわかした緩い感じ」が心に残ります。良いい作品をありがとう…
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