猫達は呪文を唱えた。『リア充爆発しろ!』
ニャ?(なあ、こいつ本当に馬か?)
ガンタイさんその質問、何回めだよ! 細かい事気にすると禿げるよ。
クレイに盗賊達の食糧を押し込み、壁を乗り越えさせて路地裏に帰って来ました。途中、クレイがはっちゃけて、2足歩行で駆け出した時は俺もビビった。……クレイだし、仕方ないね。
ニャ。(いっぱいあったのね)
崩れかけた小屋の前でクレイに食糧を出させる。尻からでるのを見ている猫全員が嫌な顔をしたが、クレイの高さまでうず高く積まれた食糧を見て目を丸くしている。
ルーさん現実に戻ってきて! 他の猫も!
ニャ!(人間に見つからないうちに隠すぞ!)
ガンタイさんの声に気を持ち直し、食糧を運んでいく。この量は入りきらないので、集まった猫達もそれぞれ持ち帰って貰った。
ニャ。(ガンタイ、これでしばらくはゆっくりできるね)
ルーさんがそう言ってガンタイさんにスリよる。それを見て、なぜか回りの雄猫からの視線が鋭くなる。
ニャ。(少しの間はガキどもの面倒だけ見てりゃいいが……あいつら騒がしいからな)
ニニャ。(なっ、ならば、私も手伝ってやってもいいぞ)
ニャ。(上の子は少しは手伝いできる様になってきたし、別にーー)
ニャ!(手伝ってやるって言ってんの!)
ニャ。(お、おう。わかった頼むわ)
うん、砂糖吐きそうだから止めて! 雄猫達も今貰った食糧投げつけようとしない。
ニャ。(ガンタイの癖にモテやがって……)
ニャ。(今日はやけ食いしよう)
涙を拭う雄猫達に声をかける。
ナ―。(君達にいい言葉を教えてあげよう)
ニャ?(何を教えるって?)
ナ―。(これをガンタイさんに向かって言えば少しは気分がスカッとします)
ニャ?(ホントか?)
ナ―。(俺の後に続いて言ってください。『リア充爆発しろ!』)
ニャ!((リア充爆発しろ!))
ガンタイさんがびくってなった!
ニャ!(なんか知らんが少しだけスカッとした!)
ニャ!(俺もだ!)
雄猫達が少しだけやりとげたって顔をしている。モテモテの雄猫には今度からその声をかけてやってね。
ニャ。(何をくだらない事をやってんのよ)
パシュティさん、この気持ちは女には分からんとですたい! あっ、それと『壁ドン』ならぬ『壁ヒッカキ』も教えておきました。これからモテ猫は眠れる夜が来ると思うなよ。
ガンタイさん達と別れ宿屋に戻る。クレイは馬小屋に勝手に入って寝てしまった。……ゴーレムって寝る必要あるのか?
明日は子猫にミルクでも差し入れしよう。




