俺の飼い主も転生者?
猫の飼い主(少女)を猫視点で。
少女の名前は未定。
1月経ちました。日の当たる場所でゴロゴロしてます。
少女の頑張りのおかげで、捨てられなかった~。
お母さん!娘が食べないからって、俺を摘まんで玄関に持っていくの止めてくれません?マジ、ヒヤヒヤもんですけど!
そして、食事の後に俺を一心不乱に撫で回す少女よ!目が逝っちゃってるよ!どんだけ嫌いなの!?
そんな訳で、今日もかわい子ぶりッ子(死語)でおもいっきりモフられてます。
ニャー。(疲れた。モフモフベッドで寝よう。)
モフモフベッド=母猫です。
今日の労働終了!
テトテトと母猫の元いに向かう俺はガシッっと捕まえられた。
ニャッ!(何だ!)
「今日は一緒に寝よ」
少女に捕獲されました。
ニャー!(フカフカベッド~!)
フカフカベッド(母猫)はこちらを見ずに寝床へ帰って行く。
フニャー!(オカアサマ~!)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ナァ~。(ちくしょう!ふて寝してやる。)
少女のベッドに飛び乗ると中央で丸くなった。
少女は、机に向かうと小さく呟いた。
「ライト」
小さな光の玉が宙に浮かび、辺りを照らした。
この世界には『魔法』がある。これを見た時に異世界に来たと確信した。
俺のいた所じゃ無かったもん。電灯にライター、水道等に慣れた人間じゃストレス感じるかもな。
ナァ~。(ライト)
ちなみに猫にはできません。なんか体からは出てるみたいだけど、よくわからん。
少女は机に向かってガリガリと書いている。締め切り前の漫画家見たいに鬼気迫ってる。見たこと無いけど。
……しばらくすると、
「うへへへ……」
とか、オッサンみたいな声が聞こえてきた。少女の口からもれている。……不気味だ。
「ええのう。やっぱ、BL はええのう。美少年と美青年の求め会い……たまらんのう。」
……何やら、危ないクスリでも決めたか?
ナ~?(しかも、BL って?)
鳴き声で思い出したのか、俺を抱えて机に連れていくと、
「BLってわかるかな?」
ナ~。(いや、猫に語るなよ。)
そして、一時間ほど、熱くBLについて語る少女。
いや、猫に語るなよ!
「でも、この世界には無いから、自分で広めないといけないのよね」
ナ~。(そんなもん広めんな……)
そんで、この子。ゼッッタイ転生者だろうな。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「いやぁぁぁ~っ!」
目を覚ますと、悲鳴を上げる少女がいた。
手には、ボロボロになったBLノートがあった。
いや、やっぱり精神的にいろいろきそうなのでやらせていただきました!